第9話



2人の男子生徒はブツブツ言いながら行ってしまった。


「 どういう事?…ギターじゃないことは確か? って事は、宇野さん!?わたし達にも希望があるかも! 」


「 う…うん、ならいいけど… 」


『 次の方、どうぞ! 』


半信半疑で私は江藤さんと部室のドアをノックした。


「 し、失礼します! 」


中に入ると、机を挟んで椅子に座っている男女合わせて6人の先輩達にじろ見される。


すると


『 ようこそ、けい音楽部へ! 』


と、突然挨拶をされた。


私と江藤さんはお互い顔を見合わせてから、2人揃って慌ててお辞儀をした。


さらに、見るからに大人っぽい先輩が私達に近づいてくる。


「 手短かに済ませたいから、ふたり同時にしましょう…今から言う質問に、はい、か、いいえで答えるの…わかった? 」



「 はい!」

「はい…」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る