「今の見た？」

「うん、なんか泣きそうな顔してた… 」

「　ギター持ってるくらいだから入れると思ったのに… 」

「だよね… 」

その後も、出てくる人出てくる人に笑顔は見えない、特に女子生徒達は秒速で戻ってくる。

　そんな不安な気持ちが増す状況で、私達の番が迫ってきた。

「あー緊張する、宇野さんは大丈夫なの？」

「え？、あ、うん… 」

「強いね、わたしこういうの苦手、はぁ… 」

「深呼吸したらいいよ　少しは落ち着くかも　」

私達の前の２人組の番、しかし、結果は言うまでもなく

「俺がやりたかったのはギター！…はぁ～ぁ… 」

「やっぱお前も？…ムリだったか…帰ろう

ぜ… 」

あえなく撃沈…

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