第7話
「「「 わあッ! 」」」
「「「 西島さん! 」」」
女子達の間で歓声が上がった。
たぶん皆、あの人が目当てで部に入りたいのだろう。
なにはともあれ、う〜ん…とにかくカッコいい…
説明会の時のギターを弾いている姿といい、喋りの時の優しい感じといい、それ以前に容姿端麗で江藤さんが見入ってしまうのも無理はない。
純粋に音楽をやりたいと思う人は何人くらいいるのだろうか。
普通にそう思ってしまう。
私達の前にいる男子2人と、前の方でギターケースを背負っている、男女数名くらいだろうか…
もちろん私達2人も音楽が主ではなく、はっきり言ってあのステージを見て、単なる憧れの気持ちだけで…
そう思うとなんだか…
「 ねぇ、江藤さん? どうしよう 」
「 何が? 」
「 なんか私自信ない、だってこんなにいたら、無理っぽくない?それに楽器とかもできないし…だから辞退したほうがいいのかなぁって思っちゃった 」
「 ここまで来て何言ってるの? そんなの気にしてたら前に進めないよ、また帰宅部になっちゃうよ、やるだけやってみよう? それに…近くで見ると先輩ってマジ最高じゃない? 」
やっぱり本音はそこよね…
確かに…かっこいいけど…
まぁいっか…
このまま帰宅部にはなりたくないし…
「 江藤さんがそこまで本気だって言うなら…わかりました、付き合うよ! 」
「 そうこなくちゃ! ありがとう、宇野さん! 」
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