8
「わかった。いいよ。案内してあげる」
話を聞いた松は二人にそう言った。
「ありがとう」
と二人は松にそう言った。
福と宝
「綺麗な桜だね」
福は言う。
「ああ。そうだな」
福の隣に一緒に立って、とても大きな枝垂れ桜の木を見ながら宝は言った。
二人は今竹宮神社の境内の中にある大きな古い枝垂れ桜の木の根元のところにいる。
すると遠くから「あれ、先客がいる」という声が聞こえた。
見るとそこには三つの影があった。
その三人の顔に福と宝は見覚えがあった。
「珍しい組み合わせだね」
三人の先頭を歩いていた竹宮松が福と宝を見てそう言った。
「そっちこそ、珍しい組み合わせだな」
松を見て宝が言った。
「こんにちは、福ちゃん。町田くん。二人も竹宮神社の桜を見にきたの?」
と竹は言った。
「こんにちは。野口さん。町田くん」
と雀は言った。
「こんにちは」
「うん。こんちは」
と福と宝はいう。
挨拶を終えると五人は枝垂れ桜の根元に立って、美しい桜の花を見上げる。
「二人も、竹ちゃんたちと同じようにデート?」
ふふっと笑って松は言った。
「違うよ」
「ち、違うよ!!」
と宝と竹が二人で一緒にそう言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます