星空と白い噓(3)



 空はよく晴れていた。秋の朝は表示された気温より寒いような錯覚を起こす。

 夏の暑さに慣れた肌が、冷たい風に慣れないからなのだろうか。毎年同じことを思い巡らせては、もう何度目のことだろうと進歩しないまま年を取ったことに気付く。彼と出逢ったのもこんな季節だった。

 午前十時。スーパーで買い物を終えた奈央は車に乗り込んだ。亡くなった父が遺したくたびれた軽自動車を、今では彼女が通勤と買い出しのためだけに使っている。

 県道30号線を少し走らせて、右左折を繰り返して家に着く。最寄り駅はつじどう駅。一人暮らしには少々広いアパートの二階、1LDKの部屋は、元々は浩一郎が暮らしていた場所だった。

 今は奈央が代わりに一人で住んでいるその家に、今日はアシスターが来る。

 二回目の面談日だが、今更ながら誰かを招き入れるのは一人になって初めてのことだと気付く。

 今まで考えもしなかった。第三者目線で部屋を見渡すと、光を浴びたテレビ台には白いほこり。床には長い髪の毛が何本も落ちている。部屋干しされた洗濯物や空き缶のゴミは言うまでもない。

 ――客人が同性とは言え、いくらなんでも汚すぎる。

 そもそも安楽死した後のことも考えると綺麗にしておいた方がいいだろう。

 まだ一年近くはあるが整理するための良い機会だと思い、すぐ掃除に取り掛かる。

 浩一郎が着ていたパーカーは、今でもソファに置かれたまま。いつの日か奈央が浩一郎の匂いを探そうとして、クローゼットから引っ張り出してきたものだ。

 これもやがて捨てることになるのだろう。

「……もう少し後でも、いっか」

 ある程度掃除を終えた頃にふと壁掛け時計を見るとアシスターが来る時間が近付いていた。

 スイッチが入ると気の済むまでこだわりたくなる性格。パティシエをしていた時に、同僚によく『羽柴さんって熱心だよね』と言われたものだ。

 午後一時。静寂な部屋にインターホンの音が鳴り響き、奈央は玄関に向かう。

「あっ」

 ドアのポストには郵便物が溜まっていた。その中には今でもたまにとうかんされる浩一郎宛の郵便物も混ざっている。取り出して仕舞う時間もないしそのままでいいか、とのぞき穴から顔を確認してドアを開けると、アシスターは「こんにちは、遠野眞白です」とお辞儀をした。

 着込んだネイビー基調のジャケットは、折られた袖の裏地にボルドーのアクセントカラー。そしてベージュのハンドバッグ。中のブラウスとロングスカートは前回と同じようだ。

「……言われなくても分かってるわよ」

「一度しかお会いしていませんので、念のために」

「そんなに記憶力ないように見えるのかしら、私」

「……いえ、そういうわけでは」

「まあ……部屋、あまり綺麗じゃないけど、とりあえず上がって」

 部屋に入るなりアシスターは「お腹空いていませんか?」と言う。

「さっき軽く食べたわ」

「そうでしたか……」

 お腹が空いていると答えれば彼女は何か作ろうとしたのだろうか。それともこれはアシスターとしての健康管理の一種なのだろうか。考えた矢先「私、ちょっとお腹が空いていて……」と言われ、しばらく人と接しないうちに勘が鈍くなったのかと気落ちした。

「美味しそうなカレーパンを買ってきたので一緒に食べませんか?」

「カレーパン?」

「はい、来る途中で見付けて一人で食べようと思ったのですが……一緒に食べる方が美味しいかと思いまして」

「そんな気遣うことないのに……ありがとう。せっかくだし、いただくわ」

「よかった」とあんするアシスターに「とりあえず立ってないで座って」とソファを指差した。

 まだ微かに温かさの残るカレーパンは、二口かじるとゴロゴロとした大きめの具材が出てきて、ピリッとした辛みが舌を刺激する。

「……美味しいわね」

 誰かと共にする食事は久々で、美味しそうに食べるアシスターがどこか懐かしかった。

「はい、とても。でも……ちょっと辛いですね」

 苦笑いを見せたアシスター。

「買う時に辛さとか書いてなかったの?」

「書いていましたよ」

 平然と言うアシスターに思わず小馬鹿にするような笑いが出る。

「辛くないカレーパンにすれば良かったじゃない」

「なんとなくですけれど、辛くないカレーはカレーじゃない、とおっしゃるタイプかと思いまして」

「私が? それ完全に偏見じゃない……まあでも確かに辛い方が好きね」

「よかったです。私カレーがすごく好きなので」

 自信が無さそうだったアシスターの苦笑いが、嬉しそうな表情へ変わる。

「……一つ辛くないものにすれば良かったですね」とごにょごにょ呟くアシスターがどこか可愛らしい。子どもがいたらこんな感じだったのだろうかと、奈央は想像しながら黙って食べ進めた。

 途中、奈央が立ち上がってキッチンの方へ行った時に、眞白は座ったまま部屋をきょろきょろと見ていた。浩一郎の顔を見てみたかったが、写真はどこにも飾られていないことに気付く。

 奈央が戻ってくると、眞白は何も見ていませんという顔で、渡された缶コーヒーに口をつけた。

「奈央さん、最近は何をされているのですか?」

「最近? 別に、仕事くらいよ」

「お仕事は何を?」

「今はスーパー。ここに越してくる前はコンビニだったけど、無人化運営になったから」

「……お仕事は大変ですか?」

「そうね。今は大変というより面倒ね。パティシエをやっていた時は本当に大変だったけど、楽しさもあったから。それに比べると今は楽しさもない」

「なるほど……奈央さん、お菓子作りは何が得意でしたか?」

「まあ、カスタードプリンとか、色々よ。一番よく作ったのはガトーショコラ……簡単だけどね」

 頷きながら記録するまででもない内容を漏れる事なく電子端末に書き込む。何が書いてあるのか少しだけ気になった奈央がそれを覗き込んだ瞬間、アシスターは「ダメです」と端末の背を向けた。

「ケチね」と呟き、区切りがついたタイミングを見計らって今度は奈央が質問をする。

「あなたはどうしてアシスターに?」

 アシスターは言葉に詰まる。言わなければいけないのかと訴えるような瞳。

「えっ……と」

「いや、言いたくないなら言わなくていいわよ。別にちょっと気になっただけだから」

 悩んでいるのか、思考が停止したのか、コーヒー缶の一点だけを見つめるアシスター。過去に何かあったのか、奈央は初めて彼女に興味を持った。

「端的に言うと、その名の通り、誰かの救いの存在になりたいからです」

「でもまだ救ったことはない、と」

「……はい」

 想定と違って深掘りされなかった眞白はホッとしてコーヒーを飲む。

「……あれ? そういえば私が初めての面談だって言っていたけれど、まさか一年間で一人としか面談しないなんてわけではないのよね?」

 それなら相当時間を持て余すだろうと、ふと思い浮かんだ疑問を投げ掛けた。

「はい。依頼のある限り、同時進行で別の方とも面談しますよ」

「そうよね。なんだか大変そうね」

「大変と一言で片付けることは出来ませんが、確かにこれから担当させていただく方は増えます」

「なるほどね。アシスターなんて難しい仕事、私にはきっと無理ね」

「そんなことはありません! ですが……実際に途中で辞める者も多いそうです。簡単なことではないですが、私は寄り添い続けたいと思っています」

 強い決意が感じられる言葉で、何かを思い出しているような面持ちをしている。

「私の前で言うと、なんだかわざとらしいわよ。同情買ってもらうために言ってるみたい」

 奈央が疑うような冷めた目で見るとアシスターは「違います」と強く否定し、少し沈黙が続いた後、反応を窺いながら恐る恐るお願いをしてくる。

「奈央さん。その、良かったら今日も浩一郎さんのお話を聴かせてもらえませんか?」

「……そんな怖がらなくていいわよ」

 奈央は、また深く息を吐いた。


   * * *


「うわあ……綺麗」

 忘れもしない、九年前の一月十九日。奈央の誕生日。

 車の走る音、そして波音が聴こえる冷え込んだ夜。

 二人だけの七里ヶ浜。

 三日月はより一層空を暗く染め、星がよく見える美しい夜だった。

 初めて浩一郎と出逢ってから五回目のデートの日、奈央は告白された。

 三十歳にしてロマンチックな告白。その場にいるのが自分であることに思わず笑ってしまった彼女を、浩一郎は強く願う眼差しで見つめていた。

 付き合ってくれ、と。

 奈央は笑うのを止めて沈思黙考した。国道を通る車のライトによって白く映される波を見て、これまでの経験をかえりみながら。

 パティシエであることは誇りに思っていた。一方で結婚のあしかせとなっていたことも事実。

 今はそれに束縛されることのない日々。上手く進むことが出来るのではと淡い期待を抱く。

 自衛隊の仕事内容を深く知らない奈央は一つだけ懸念があり、最終確認として問い掛けた。

 仕事は危なくないの、と。

 しばし黙った後、浩一郎は「危なくないとは言い切れない。でも人々を守るためにしている仕事だ」と誇った。

「噓でも危なくないって言えばいいのに、正直者なのね」

「俺は噓が嫌いなだけだよ」

 浩一郎はそう笑った。

 それほどまでに心が綺麗な人を、パートナーとして最後にもう一度だけ。

 誓って、奈央は浩一郎の告白を受け入れた。

 浩一郎は第一印象の通り普段から表情が柔らかかった。

 奈央が作った料理やお菓子を口に運んでは「すぎて太っちゃうかもな」と感動している顔を見せた。休みが被った日には一緒に出掛けたり、家で映画を見たり、父親の病状が心配で元気がない時には黙って寄り添ってくれる。

 年甲斐もなく甘える奈央のことを、思う存分甘やかしてくれる。

 けれど体調が悪くて熱があった時のこと。「熱はないから」と言った噓が結局バレた時には、心配しながらも噓はダメだと怒ってくれた一面もあった。

 優しい人。とにかく、噓が嫌いで優しい人だった。

 後の物事は順調に、付き合い始めて半年後にどうせい。自分に交際は向いていない、上手くいかないと思っていたのに、あまりにも順調過ぎて疑うことさえ忘れるくらいだった。

 更に半年が経ち、付き合って一年を迎える時のこと。

 外国からの襲撃も落ち着いてきた頃、浩一郎は紛争地域の邦人保護を命ぜられることとなる。

「明日から、だもんね」

「大丈夫だよ。何も起きなかったら、大丈夫だから」

 心配そうにする奈央に、浩一郎は優しく言葉を掛けた。

「……ねえ、嫌だよ。コウが行かなきゃダメなの?」

 浩一郎という長い名前を、いつの日からか愛称で呼ぶようになっていた。

「これが仕事だからな……今も待っている人がいるんだよ」

「そう……だけど。拒否することとか、他の人が行くとか……出来ないの?」

「まさか。そんなこと、出来るはずないだろ? な、分かってくれ、奈央」

「だからって! 危ない目にうのは……。ねえ、帰って来るよね?」

 不安がピークを迎え、浩一郎の腕を摑む。

「俺が噓いたこと、あったか?」

 ただ安心させるため、ではない。それは絶対に守るという意味が込められた笑顔に見えた。

「ない……」

「だろ? だから、大丈夫。大丈夫だよ、必ず帰るから」

「……絶対。絶対、約束だよ」

 その翌日、浩一郎は航空機に乗り込んだ。


   * * *


 眞白は浩一郎のその後を察して身体が動かなくなった。

「それで、その後から今日まで」

「……」

「今日まで、彼がどうなったのか、分からないの」

 歯切れの悪い言葉。口に出すと奈央の胸は締め付けられた。

「分からない、というのは……」

「言った通りよ。生きているのか、死んでしまったのか、分からないの」

「そんな」

「そんなことがあるのか、って思うわよね。でもきっと生きていたら、とっくに帰って来てると思うのが当然……そうでしょう?」

「……そう、でしょうか」

 アシスターは何か言いたげな、言わなくてはいけないような顔をする。奈央は別に優しい言葉を欲しているわけでも、同情されたいわけでもなかった。そんなに悩んで考えてもどうせ無駄になるだけよ、と口を開こうとしたが、彼女の思い詰めた表情に向けて言うことは出来なかった。

「ごめんなさい」

「なんであなたが謝るのよ」

「奈央さんに、何と言えば良いのか……分からなくて」

 たった今、目の前で謝られてしまった。アシスターとは言っても、結局は未熟者。

 どうにも出来ず困ったら謝るだけ。ごめんなさいは諦めの証拠だろうと奈央は不満を募らせた。

「まあ、そんなものよね」

 何にも期待していないような言い方。今の話を聞く限り、眞白としても浩一郎が帰ってくるのは望み薄だと感じていた。

 だが、奈央の気持ちを考えればそれを口に出すことは出来ない。

「でも、もしかしたら浩一郎さんは――」

「いいのよ、もう。私もこうしてREN取得申請するまで微かな希望にしがみついていたけれど、あれからもう八年以上。誰にどう言われようと現実的じゃないわ」

「あの……奈央さん、話しにくいこと、訊いて申し訳ありませんでした」

「ううん。だって、仕事、でしょ?」

 わざとらしい笑顔。諦めからくる本心なのか、皮肉なのか、眞白にはまだ理解し難かった。

「……そういうつもりでは、ないのですが……でも、どうして今、申請されたのでしょうか?」

「そうねえ、彼が居なくなってからお父さんも天国にっちゃったし。私にとっては、二人だけが身内だったのよ」

 父の誠は浩一郎が居なくなった二年後に他界。病状が悪化し始めた時に、医者は「そう長くはないでしょう」と一人娘の奈央に告げていた。それでも誠は諦めず、治療に専念した。

 病状の進行を遅らせることはまだしも、完治する見込みもない誠はRES取得を出来る状態だった。それなのに薬の副作用に耐えながら何かにしがみ付くように生きる父は、たった一人の家族。

 病に苦しめられているのは本人だと分かっていても、その姿を見ているのは耐え難かった。

 ――まだあの子を独りにしてやれないんだよ。

 主治医から父の口癖を聞かされたのは、当の本人が既に亡くなった後のこと。

『とても、ご立派でした』

『そう……ですか』

 頭の中に強く植え付けられた父の言葉。奈央は家に帰ると、父の遺影に向かって「ごめんなさい。ごめんなさい」と泣き崩れた。

 ――私のことを苦しめるのは、どうしていつも自力ではどうにも出来ないことなの。

 浩一郎がいなくなってからも、闘病しながら自分のことだけを気に掛けてくれていた。

 それなのに安心させてあげられなかったのだと考えると、父はどれだけ悲しかっただろう。

 何度謝っても、もう遅い。父に届くことはない。

 浩一郎もきっと帰ってこないだろう。

 そう思えば思うほど、生きている意味が分からなくなっていく。

 それが彼女にとって安楽死を考える最初のきっかけだった。

「でも、他にご友人がいらっしゃいますよね? えっと、ケイジさんとか」

 アシスターの口から出た名前に驚き、隣を見る。

「すごいわね、あなた。マスターの名前覚えていたの?」

「はい、覚えているというより、記録していると言う方が適切かもしれませんが」

 なるほど、だから事細かにメモをしているのか、と感心する。

「まあ、あの人とも確かに親しい間柄ではあるけれど」

「……けれど?」

「なんて言うか、生きたい理由にはならないの。まだ辛うじて、私が死んで悲しむ人がいるとは思えるんだけれどね。悲しませたらいけない、とまで思える相手はいないの」

 アシスターは悲しそうな目で見つめてきた後、端末にペンを走らせる。

 真剣な顔をしている彼女に気付かれないように奈央は横目で端末の画面を覗く。

 すると『ミヤノケイジ』の名前にバツが印されており、露骨な記録に思わず固まった。

 昔は離婚した時や、死亡した際などに、戸籍謄本上の名前にバツ印が付けられた。

 父親が亡くなった後にインターネットで手続きを調べていた奈央は、そのバツ印の意味が強く印象に残っていた。

 ――人の名前にバツを付ける時は、そういう時だ。


「ねえ。あなた、何してるの?」

 アシスターはどうして自分が怒っているのか理解出来ていない様子で狼狽え始めた。

「え……えっと」

「人の名前にバツ付けるって、どういうことか分かってるの? それもおさなみの名前に」

 アシスターは「これは、その」と言いながら、慌ててぐちゃぐちゃと消す。

「申し訳ありません……」

 沢山のことを覚えるのが苦手な眞白が、安易に付けたバツ。奈央の顔を見て失態を悔やんだ。

「消しても、見た記憶は消えないのよ」

「奈央さん、申し訳ありません。もう二度としません……」

 しゅんとするアシスターを見るといらちは収まったが、気まずい空気になっていた。

「……もう、いいわ。ちょっと話す気分じゃなくなったから。今日は帰ってちょうだい」

「……はい」

 返事をしたアシスターは躊躇いが窺えるゆっくりとした動きで、帰る支度を始める。

 帰り際、アシスターは玄関でもう一度謝ってきた。

「奈央さん、お気を悪くさせてしまって、本当に申し訳ありませんでした」

「もういいから」

「では、また……次は必ず、このようなことがないように心掛けます」

 ガチャッ、とドアが閉まった音とともに奈央は溜め息をいた。

「はあ……気にし過ぎたかしら」

 ドアのポストに押し込まれていたハガキを手に取り、浩一郎の名前を指でなぞる。

 ――きっと今の私を見たら、幻滅するだろうな。

 浩一郎のことを話せば話すほど、逢いたい気持ちは膨れ上がり、逢えない現実と向き合ってはしぼむ。いっそ思い出すことが出来なくなればいいと、何度も逃避した。もしそんな風に手に取るように記憶をコントロール出来ていればREN取得申請などしなかった。

 待つことをやめて楽に彼の許に行こう――そう決意したのに、どうしてまだ出会って間もないアシスターに苦しみの原因を打ち明け、醜い自分を見せ、辛い気持ちを蒸し返しているのか。

 ――私、何してるのかしら。

 その日の晩、冷凍食品を食べている時に奈央は独りの寂しさに気付いた。

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