第2話 保護猫、No4
何故か家には猫が寄って来る…。
地域猫や、飼い猫も混ざってる…。
掃き出し窓の向こうで猫が鳴いている…。
太々しいの、他の猫が居な頃合い見計らって弱弱しいの、仔猫産んだばかりの母猫迄。
如何も家に来るとおやつが貰えるらしいと、猫の中で情報が共有されてる様だ…。
如何も家に着て、仔猫の振りして鳴けばおやつが出て来ると‥‥。
図体のデカい太々しい奴、表に居る時は「ナ~ゴ!」とまあ如何にも此の地区の実力者!、と言わんばかりのデカい猫迄が、家の窓の前に着て「ミー!」と仔猫の振りをする‥‥。
「ナゴナゴ、ニャー!」と返事する奴が居る…、時々「グルグルにゃ!、ぐるぐるニャ!」と鳴きながら、イソイソとおやつを準備する奴が居る、家ではチュ〇ルでは無く、コストパフォーマンスに優れたシ〇バだが…、そう此の時に家にはペットは居ない。
いや居たか?、人間モドキが飼い主らしいのだが、如何もカビ〇ンを飼ってるらしい…。
三年程前のもう朝夕が冷え込み始めた頃の夜、例によって何時もの窓の向こうで仔猫の巻き声がする、こんな夜に仔猫だけで来る訳は無いのだが…。
「ミー、ミー!」俺にも聞えてくる其の声、デカいのが帰り道序で寄ったのかと思って居た。
「こんな時間に来てもおやつ無いよ!」と例によって、例の人間モドキが出て行くのだが…。
「ちっちゃいのが居るよ!、如何しよう?」
単独で一匹だけ、まあこんな時間に仔猫だけで来る訳は無い、如何言う事かと言う事何だが、病気で弱った子猫を親猫が咥えて来たのだろう、そして此処に置いて行った…。
残酷な様だが母猫が此処に捨てて行った、自分で育てたのでは助かる見込みのない仔猫、他の仔猫を育てる為に母猫が間引きする、自然界で生きて行く野良猫では偶に在る事、其の仔猫を背負って居たのでは他の仔猫が育たないから、残酷な様だが見限る事が在る…。
一縷の望みを掛けて残酷な様だが、その猫もどきに声を掛けた。
「放って置け、親猫が移動中に忘れただけの可能性が有るだろう、暫く鳴かせて置け!、忘れたんなら迎えに来るだろうから!」と、厳しいと思われるだろうが、その可能性も捨てられない。
否、捨てたく無かったんだ、親が迎えに来ると言う一縷の希望を…。
「一時間経っても来なければ、餌だけ出して置け、触って匂いが付いたら迎えにも来んぞ!」
「お母さんが来ないと死んじゃうよ!、あの儘じゃ死んじゃうよ!」
「だから、此の気温で晴れてるんだから、一時間じゃ死にゃしない!」
窓の此方で泣きながら訴えてる、その人間もどきに声を掛けていた…。
迎えに来ない事は解って居た、間引きした子だ…、迎えには来ない…。
解って居ても、其の自分で言った時間迄は堪えるしか無い…。
判って居るなら直ぐに入れて遣れば良いだろう?、何でそんな余計な事をするんだ?。
そう思われる方が大半だろう、何でそんな事をするんだコイツ?。
其の時に家にはペットは居ない、其の時居ないだけで俺がどんなに嫌だと言っても、何かしらが家には居た、直前には保護猫、No,3が居た、其の前は何時の間にか居たウサギ、其の前もウサギ、其の前にはやはり保護猫と…。
泣いてる奴をほっといて、自分の部屋へ足を向ける、スマホのストップウォッチを作動させて、キッチリ一時間後、やはり迎えは来なかった約束通りの時間も経った、しょうがない…。
「痛ッテーな~コイツ、ちった大人しくしろ!」
引っ掛かれ嚙まれもしながら洗ってる、手と腕は傷だらけ血だらけに為って居た、体は二回程洗って綺麗に為ったが顔はドロドロ、そう鼻水でべちょべちょ!、未だ十分目も開いてない、右目は直ぐに開いたが左目は少し開いてる、瞼が固着シッカリ解し開きはしたが目ヤニが凄い。
「如何して何時も左なんだろな・・・」思わず呟いて居た…。
既にご存知の方も居るだろうが、俺は左側だけだが顔面の神経がマヒしてと言うか、神経が切れて仕舞ってる、随分経つしリハビリしてまあまあ回復して漸く人様の前に出れる様に成った、別の物も左側に抱えてるし、家に来るペット迄同じ様に為らなくても、そう思うのだが…。
「この仔大丈夫なの?」心配そうに覗き込む顔が有るが、俺の手の傷は全く眼中に無い様だ。
「猫の心配だけかい!」既に手は血まみれ…。
「子猫はほとっけ無いけど、あんたはほっといても心配無いでしょ!」
そうです、ずっとペット以下…。
片手に載るサイズの小さな仔猫、頭は良かった様で、トイレも直ぐに覚えたて、餌もしっかり食べていた、心配された怪我も病気も無く、すくすく育つ、嫌育ち過ぎか?、普通の猫と比べると少し小さいのかな?、家に着て一年経たずに手術受けたのは良いのだが、お腹の周りは少し丸いか?、両手だけでは収まらずかなり然も重量級、元気に育ってる元気に家の中で運動会。
そして何より偉そうで、人間様の寝床を奪い堂々と…。
人間様が脇に小さくなって寝ている始末、まあ人間モドキが其れで満足して居る様だが、猫に寝床取られて風邪を引く、体調崩して風邪を曳いて居る。
<朝顔に、鶴瓶取られて、貰い水>と言うが…。
<飼い猫に、寝床取られて、風邪を引く>と言うのは如何な物なのだろう…。
猫に毛布と掛け布団取られて、風邪を引いたんでは如何にも為らんだろう!。
然も、善い寝床が在るのに…。
そうか、カ〇ゴンて猫以下だったんだ…、もう勘弁して呉れ。
<ハナ>と呼ばれます、可愛い名前に思えますよね?、でも顔面鼻水塗れ、鼻水のハナです。
次回予定は、保護猫、NO,3の予定です、余り気は進まないのですが、書かざるを得ないのかな、本当は余り思い出したくは無いのですが、何時書けるか未定ですが仕上げます…。
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