第10話 僕ちゃんは依頼を受ける..そして女を助ける。

僕ちゃんは冒険者ギルドに来た。


手持ちも余り無いのでこの前聞いた「塩漬け」依頼を聴くためだ。


扉を開けると何も言う前に受付のお姉さんが走ってきた。


「ソード様、良くお越しになりました、サロンの方でお話させて下さい!」


勇者パーティーと違い時間は幾らでもある、僕ちゃんはゆっくりと聴く事にした。


「最近、高位冒険者が皆、他に行ってしまって困っていたんです」



話を聴くとこれでもかという位にあった。


その中で、普通じゃまず難しいのは多分この4つだと思う。



ゴブリンの洞窟の討伐、キング種がいる可能性あり。


オークの集落、キング種含みおおよそ100以上の個体が確認。


ワイバーンの岩場、つがい+αの確認。


ドラゴンゾンビの調査



とりあえず、この4つを受けて見るか?



「とりあえず、この4つを受けるよ! その代わり収納袋(特大)を貸して貰えるかな?」



「塩漬けを受けて頂けるのですから、その位はさせて頂きます!」



「終わったら、他の塩漬けも受けるから宜しく、特に魔族やドラゴン..到底考えられない様な依頼があったら受けたいから用意お願いね」


「解りました」






ゴブリンの洞窟まできた。


ゴブリンなんて、只のオモチャだよね、僕ちゃん剣聖だからね。


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狩って、狩りまくって片っ端から収納袋に放り込んでいった。




ゴブリン ゴブリン ホブゴブリン、ゴブリン ゴブリン ホブゴブリン ゴブリン ゴブリン ホブゴブリン、ゴブリン ゴブリン

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あははははっ、これじゃ散歩と同じだよ。


聖剣って凄い..今迄よりも格段と強くなった気がした。


倒すより、寧ろ死体を収納袋に納める方が面倒な位だ。




もう行き止まり、この奥に恐らく彼奴がいる。


ゴブリンキングだ!



「ぐわああああっ 人間、よくぞ」



そのまま、首チョンパっと。



態々、馬鹿の脅しを聴いてやるほど僕ちゃんは暇じゃ無いんだよ?



ゴブリンキングを倒した後、奥にある部屋を探索した。


二つ部屋があった、一つは宝物庫。


期待はして居なかったけど、本当にガラクタしかない。


もう一つの方は、多分、苗床だった場所だ、可哀想にもう皆死んでいた。


こういうのを見てしまうと、ゴブリンなんて生きる価値は無い、本当に僕ちゃんはそう思うんだ。


近くに子供のゴブリンも居たけど、躊躇なく殺せる、命乞いなんて意味はないよ?


お前らはだだの害虫みたいな者だから。




さぁ次は..オークの集落だ。


生意気に村を作って..ブタが良くやるよ。


しかし、ゴブリンもそうだけど、此奴らはなんで人間の女を攫って犯すのか解らない。


僕ちゃん、獣人ならいざ知らず、モフモフした動物が幾ら可愛くても、そういう対象には見えないよ。



遠くから見ると村で仲良く暮らしているみたいに見える。


メスも居て、子供もいる、平和な村に見える。


だけど、オークのオスは人間の女を犯し苗床に持ち帰るんだ。


本当にゴミみたいな生き物だよ。



聖剣を抜いてそのまま、突っ込んでいった。


僕ちゃんは剣聖、元からオークなんて相手じゃないんだけど、これは凄いよ、驚いた!


だって斬っている感覚が全くないんだよ。


素振りをしたら相手が死んでいく、そんな感じなんだ。


しかも、全然疲れない。


多分、「聖なる加護」があるからかな、これならただ日常を過ごしているのと全く同じ。


しかも、多分寝ないで戦っていても大丈夫なのかもしれないね。


確かに、魔王城に入ったら、休む間もなく連戦するんだから、こういう力が無いと無理だよね。


魔剣じゃ無理な筈だ。


さてと、


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大量虐殺..


だけど心は痛まない、人間でも数人女を犯せば貴族でもない限り死刑だ。


同じ事しているんだから、殺されて当たり前だ。


命乞い? するだけ無駄だよ? 僕ちゃんは経験を積んで強くならなくちゃならないんだから、見逃す意味がない。



途中に牢屋があった。


その中には、女の子が三人居た。


だけど、その姿は裸に近く悲惨だ。


「助けて下さい...」


「うん、助けるよ」


僕は牢屋を切り裂き、外に彼女達を出した。


「ありがとうございます、本当にありがとう」


「助かった」


「ありがとう...」



話を聞くと1人は冒険者だそうだ。


他の2人は商人の奥さんと子供だ。



僕はポーションとさっきゴブリンの宝物庫で手に入れた服をあげた。


「あの、街までは連れていって貰えないのでしょうか?」


「僕ちゃんが連れていくと、巣を潰した戦利品扱いになるから僕ちゃんの奴隷になっちゃうんだよ!」


「それでも良いですよ..苗床になっていた女なんて人生終わりです」


「養って貰えるなら..それでも」



「何、馬鹿いっているの? 僕ちゃん怒るよ! 街に居づらいなら他の街に行けば良いんだよ! 良い? 生きていられるだけ幸せなんだよ!」


「そんなの詭弁です」


「僕ちゃんの知り合いには、死の運命が待っているのに、恋愛も諦めて戦っている人が居る、好きな人と結婚して子供まで作った、お姉さんの方が絶対幸せだよ! 奴隷なんて駄目だよ..自由に生きれる..それが幸せなんだ」


「「「ごめんなさい」」」


「良いよ、別に」


僕は冒険者のお姉さんに鉄の剣も一本あげた。


「強く生きて」


そう言い残し僕ちゃんは先に進んだ。




オークキング..お前はついてないよ!


僕ちゃんに嫌な物を見せたんだ..


嫌な事を思いださせたんだ..


楽には殺してあげないよ..



多分、この大きな建物にオークキングは居る。


ドアをけ破り中に入った。


「おのれ人間風情がっ」


キング種になると大体が喋る事が出来る。


僕ちゃんは聞く耳は持たない。


素早く近づくとそのまま足を切断した。



「貴様、平和に暮らしていた」


「....」


サクっと目を片方貰った。


「ぶぶぶぶぶひぃ..いやがややや」


「豚が口を聞くなよ、僕ちゃん怒っているんだよ」


少しずつ、いたぶる様に耳や腕を斬り落としていく。


「殺せ」


「お前達は何をした? 楽になんて僕ちゃん殺さないよ? 」


「辞めろぶひぃぃぃぃぃ..殺して、殺してくりゅぇぇぇぇ」



「女を犯してごめんなさい、人を殺してごめんなさい、それを言えば楽に殺してあげる」



「おおおんなをおかかして、ひとここころしてごめんなさいいい」



僕は首を跳ねた。



そして、そのまま急いで街に向った。


さっきの三人が何となく気になったから。




「へへへ、女三人で何やっているんだ!」


「一人歳食っているけど、まぁまぁじゃないか?」



「その剣を捨てろ、さもないと殺しちゃうよ」



こんな事が起きて無ければ戦えたのかも知れない..


だが、体力が衰え、精神的に参ってしまっている、だから彼女は剣を捨ててしまった。




「それで良い、楽しんだ後は奴隷として..へっ」



走ってきたソードに首を跳ねられた。



「お前達はオークと同じだね、僕ちゃんは大嫌いだ」



「けけ剣聖ソード..」


「だから何?」


ソードはそのまま間に入り、その場の3人の首を跳ねた。


「待て、剣を捨てろ、捨てないと此奴の命が」


「そういう奴が僕ちゃんは一番嫌いなんだよ..」


此奴だけは首を跳ねない、両方の腕が宙に舞った。


「おお俺の腕が..ないいいいいいっ」


「苦しみながら死んじゃえ!」


敢えて苦しむ様にお腹を斬った、お腹から腸が落ちだすが両手が無いから押さえる事も出来ない。


「いてぇ.いてえええええええええええええっ、殺してくれ、いたああああんだぁ」


馬鹿だよね、苦しめる為にやっているんだよ、殺してなんてあげないよ。



「待て、待て降参だ、降参する! 衛兵に突き出してくれ、なぁなぁ頼む」


「盗賊は殺しても良いんだよ..ごめんね、君達が更生する姿が思い浮かばない」



命乞いを無視して残りの三人も首を跳ねた。


盗賊もお金になるから死体も全部収納袋に突っ込んだ。



「あの、わたわたし」



「せっかく拾った命なんだから、大切に生きないとね」


「だけど、私は、あの街では暮らせません」


「苗床になっていた女なんて..真面な人生なんて送れません、お願いです奴隷で構いません、お傍に置いて下さい」



「解ったよ..だけど僕ちゃんは性格が悪いから言う事聞かないと知らないよ?」


「何でもします、絶対に逆らいません」


「解ったよ」



三人を連れてアルフの街に帰ってきた。



直ぐに僕ちゃんが泊っている宿に連れていった。


「三人とも直ぐにシャワーを浴びて」



「「「解りました」」」





「いきなりかぁ、まぁ苗床だった位だからよいけどさぁ」


「うふふっ、だけどソード様は凄くお綺麗だから、寧ろこれで良いならね」


「うん、お母さん、私は奴隷で嬉しいかも..寧ろついているかな」



「まぁな、苗床になった女に縁談なんて来ないから、これもありか!SS級冒険者の愛人奴隷なら充分だ」


「あの白い肌、綺麗よ本当に」


「うん、本当にそうだね」



僕ちゃんは女達がシャワーを浴びている間に服屋に行った。


今回は時間が無いからオーダーは無理だから古着。


後は靴と、バックとポーション類..こんな物かな。



僕ちゃんが戻ると三人が裸でいた。



「ソード様、その準備が出来ました」


「あの、優しくして下さい」


「....」



「そう、それなら服を買ってきたからこれに着替えて」



「あの、されないんですか?」



「僕ちゃんの奴隷なら口答えしない」



「解りました」


「解りましたわ」


「うん」



正直、女性経験1の僕ちゃんには目の毒だ。


「それじゃ出かけようか?」


「あのどちらへ?」


「良いからついて来て」




何されるのかな? 


まさか奴隷として売られてしまうの?


そうじゃなくちゃ服なんてくれないよ?



酷い、酷いよ


人生がおわりましたね。


性処理奴隷..なのかな..




「着いたよ!」


「此処は乗合馬車の停車場」


「どうされたんですか?」


「ソード様?」



僕ちゃんは行者の方に近づいていった。



「今から出る馬車で、何処か過ごしやすい街に行く馬車はある?」


「なら、この馬車が良いと思います、ホルンの街に行きますだ」


「あそこなら治安も良いし仕事もあるね..冒険者カード払いは可能かな」


「C級以上なら可能ですだ」



行者にでは無く停車場の責任者に冒険者カードを見せて切符を三枚買った。



「はい」



「これは何ですか?」


「ホルンへの切符だよ? あそこは凄く過ごしやすいよ」


「どういう意味でしょうか?」



「この街で過ごせないなら、他の街でやり直せば良いだけだよ、ホルンは遠いから多分三人を知る人は居ないと思う、頑張ってね」


「あの、私達は奴隷になるのではないのですか?」


「そう、僕ちゃんの奴隷、だから命令するよ、ホルンに行きなよ、着いたら力を併せて頑張って生きる事!それが僕ちゃんの命令だ」


「あのそれは」


「口答えは許さないよ、後これは路銀だよ」


僕は金貨1枚と銀貨2枚残して残りのお金を全部渡した。



「そんな、頂けません」


「此処までして頂いて、更にお金なんて」



「きみは僕ちゃんの奴隷でしょう? 逆らう権利なんて無いんだよ!命令する、持っていく事」


「解りました」



「それじゃ、僕ちゃんはもう行くね、頑張って生きるんだよ! 」



「「「はい」」」




はぁーちょっと勿体なかったかな..


だけど、心が傷ついた女の子を抱くなんて幾ら僕ちゃんが酷い人間でも出来ないよ。


元気でね..生きれる選択がある、それが一番だよ!


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