第27話 2年B組リーダー、カガリ戦②
☆カガリ視点☆
私たちB組の地上部隊がエリア半分のところの拠点へと突撃した。
手前の拠点からも全員向かわせた。
突破できるならこのまま敵陣に乗り込み旗を取るのが目的だった。だが一番重要なのは時間稼ぎだ。
守りは一番信頼できるグラシに頼んだのだから。
その間に私は奇襲するため空を駆ける。中間の砦のあたりで煙幕攻撃も受けたが取るに足らない。
魔法の攻撃もされて邪魔だったが避けられるため私には意味がない。1年生に負けるわけにはいかない。
こんなところで負けている訳にはいかないのだ。2年の代表でもあり私の目標はさらに先あるのだから。
中間地点を超えてさらに飛びC組の拠点が見えてきた。
あと少しだ。空から見てみると拠点を守っているのはどうやら2人だけのようだった。
2人だけしか守ってないならいけるかもしれないと私は思った。
できるだけ遠くから風魔法を使い気づかれないうちに確実に1人を仕留めようとした。
ところがこちらが移動して背後に回ろうとしても背後が取れないのだ。
この距離から気づかれている? どうやって気づいた? と思った。
もしかして……まさかさっきの煙幕は攻撃ではなく連絡手段だったということか!?
意味もなくうろうろとして、時間を無駄にしたことを後悔したが気にしている
今できることをしなければ。気づかれているなら真っ向勝負しかないと判断した。
空を飛びながらではどうしても魔法制御に意識を向かわさせざるを得ない。
魔法での攻撃で邪魔されたのもあった。
それらを考慮すればより確実にと思い地上に降り立った。
そして魔法を撃つことだけに集中して私は全力の上級風魔法攻撃を詠唱する! これで終わりだっ……!
私の全力の上級風魔法は敵の砦を半壊させ2人のうち1人は砦
残った1人も怪我をしていたがまだ動けるようだ。
私の風魔法受けてなお逃げず、恐怖を抑えたった1人で私に立ち向かってくる。なかなか根性があるやつじゃないかと、私は心の中で
「名前はなんという? その
「シャルリエーテ・フォン・ルメイアですわ。」
「貴族のお嬢様か。私はカガリだ。貴族もまだまだ捨てたもんじゃないね。でもこれで終わりにしようか。私も勝たなければならない相手がいる。ここで終わるわけにはいかないからね。」
と先程以上の魔力を込めた上級風魔法に、独特のアレンジを加えたものを唱え始める。
砦を壊されたった1人になったのに、シャルリエーテにはまだやる気と気迫が見える。
私はもう勝負がついたと思っていたけれど、シャルリエーテが逃げる様子をみせず魔法を詠唱している以上、最大限の警戒と敬意をこめて詠唱を続ける。
☆シャルリエーテ視点☆
わたくしもC組の生徒みんながお互いに各自の頑張りを見ていました。
C組は誰もがオリタルトの訓練を通してまとまり頑張りましたわ。
訓練で積み上げたものがあったからこそ、わたくしは逃げなかったのです。
「勝てなくても逃げるものですか!」
わたくしのその
わたくしも迎え討つように、オリタルトとの訓練で鍛え上げた光魔法の詠唱を始めます。
そして詠唱が終わり、お互いの魔法が発動する寸前で試合終了の合図がエリア内に響き渡るのをわたくしは聞きました。
オリタルトたちが旗を取ったことによる、わたくしたち1年C組の勝利を
そして、わたくしは勝ったのねと安心とするのと同時に、カガリさんはがっくりと
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