第3話 水妖精との出会い 水精霊との精霊契約
気がつくと、僕の目の前に小さな妖精?たちが羽ばたいて浮かんでいる。
「え? 何? 何を欲しいの?」
見れば、不思議な顔で僕を見ている、言葉が伝わらない?
念話
「え? 何、何をもっと欲しいって?」
「そうそう、念話、ちゃんと喋れるんだ、あのね、さっき、泉においてあった、つぶつぶの甘いやつ、美味しいやつ、あれ、もっと無いの? 」
「少しなら、あるよ・・・ はい、これ」
「うわー、うれしい、甘いの、大好きなの・・・」
鑑定では「水の精霊」。基本的に妖精の泉やその付近に生息する。精霊の加護か、精霊の腕輪があれば泉を離れることもできる。契約者に大きな精霊魔法行使の力を与える。
念話
「ねえ、なんで、私達を見れて、念話ができるの? お兄さん、何者? ・・・」
「あらまあ、この子たちったら、ここで、何を食べているのかしら? おいしそうね・・・」
「あ、上級精霊様、・・・・ このお兄さんが・・・・これくれたの・・・」
「それで? 」
「とても甘くて美味しいし・・・このお兄さん、見えるし、念話もできるし・・・」
「なんと、そう、なの・・・お兄さん、この子たちが、いろいろご迷惑をおかけしました。私は、水の上級精霊です。はじめまして」
「あ、ご丁寧に、僕はコージ、ここの水をいただきましたので、そのお礼に、果物、葡萄っていいますが、それを差し上げただけです。」
「え、葡萄? ってこれ・・・、あなた、異世界から?」
「はい、今日、このあたりに突然、転送されたばかりで、・・・」
「そう・・・ わかりました。
そうですか・・・転生者・・・ちょうどいいです! この子を一緒に連れていってくれませんか? 世話は、ほとんど手がかからないと思いますので」
「別にかまいませんけど、なぜ?」
「ええ、この子もそろそろ修行に出そうか?って考えていたところで、転生者のお供なら、この子の成長のためにもよさそうなので・・・」
「よくわかりませんが、本人が良ければ、良いですけど?」
何か二人の間で話し合いが行われている・・・
(あなた、この方についていって、魔力を分けてもらいなさい、そしてよく修行をすること。良いですね!)
(はい!精霊様? 良いのですか?)
(ええ、決めるのはあなたですけどね・・・どうしますか?)
(・・・私、修行に出たいです!)
「あなたには、『水精霊の加護』を差し上げますから、この子と精霊契約をして、どうぞ、旅のお供として連れていってくださいな・・・ついでに、いろいろ鍛えてやってくださいね!」
名前はアクアにしよう、本人も了解で、僕と精霊契約を結んでくれた。
まあ、アクアは、週に一回は、異世界の食べ物を食べたいらしい。在庫は限りがあるし、どうしたものか・・・と思ったが、なくなったらそれでも構わない、僕の魔力を少しいただく程度ということだ。
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