第2話 スライムのスラ、従魔契約
その後も、ゴブリンの別の群れ、でかい狼4匹などが、わさわさと敵意を持って接近してきたので、構わず「催眠」で眠らせ、魔石回収。魔石だけ取り出されて無くなれば死ぬよね。狼は「収納」したら「解体」されたので、毛皮、牙、爪、食用肉を残して他は捨て置き。そこに早速スライムが群れていた。
ゴブリン魔石36個。内、大きいもの5個、魔狼(森の狼)4体、魔石と素材それに食用肉。
とりあえず自分では肉食に興味もないが、一応、食用との鑑定結果なので収納しておく。
途中、魔物の集団接近などもあったけど、「魔石一括収納」など本当に便利で、時間もかからず、また危なげなく対処して、泉まで到着できた。
何故か、スライムが一体、例の「特殊進化個体」が僕のあとを追ってきたようだ。「鑑定」気配察知では敵意もなく、驚くべきことに、僕が何もしていないのに僕の「従魔」として登録されていた。
レベルも他のスライムの1に対して18、同じようにゴブリンを食べていたのに、レベルが高いのは特殊進化のせいかな? 魔狼の20に届きそうな勢いがある。
泉のそばでリンゴをかじる僕のそばまで来てフヨフヨしているので、リンゴを一個与えたら、体内に取り込んで消化しているようだ。
「念話」通じるかな?
念話
「どう?美味しいかい?」 なんと、返事が帰ってきた・・・
「主、ありがと、すごく美味しい、です。ぼく、主に付いて行く・・・」
「へえ、念話できるんだね、まあ、あても無いけど、一緒に行こうか」
「うん、そうする」
「そういえば、狼の肉、食べる?」 「うん、食べたい」 ・・・
リンゴを食べた時点でレベル23まで上がっていたが、狼肉の食後には25までになっていた。これって、もう、狼より強い? それに、異世界の果物はやはり異常かな?
念話
「君に名前をつけても良いかな? スラ なんてどうかな? スラちゃん」
「うん、ありがと、うれしい ・・・ああ、体がウズウズしてる、またレベル上がりそう・・・・」 確かに、鑑定ではレベル30。なんと、すごい進化なのでは?
「スラ、 どう? なんか、体、少し大きくなった?」
「うん、なんとも無いよ。 良い感じ。」
「そう、なら良いけど。ところで、この辺に、なにか美味しそうなもの無いかな?
果物なんかが良いんだけど・・・」
「わかった、ちょっと探してくる・・・」
スラがピョンピョンと出かけていったので、しばらくここで休むことにした。
泉の水は、鑑定では「妖精の水」、飲用可能、魔力、生命力が上がる。
少し多めに水を「収納」に保存して、お礼に、泉の縁に収納から日本の葡萄を一房おいた。
少し気持ちが落ち着いたせいか、木にもたれて居眠りしていたようだ・・・
念話
「ねえ、もっとないの? もっと欲しい、ねえ、ねえ・・・」
何か・・・聞こえてきた・・・
(参考)
*レベルの目安 (魔物は単体でのレベル)
・ゴブリン 10~20
・初級冒険者 ~20
・オーク 20~40
・魔トカゲ 20~30
・スケルトン 20~50
・中級冒険者 40~
・石化魔物 50~70
・上級冒険者 60~
・ワイバーン 120~150
・ドラゴン竜 300~
・フェンリル 300~
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