転生したら既に「超人」だった、異世界で気ままに楽しく生きていく

たかみつ

第1話 さて、自分のスキルや魔法などをチェック 

場所はもちろん見知らぬ草原、右手方向に森が見える。

とりあえず、近くの大きな木の下で木にもたれる。

気温は快適、快晴、遠くの山の方は上空は曇っている。


まずはスキルチェック。送り込んだ神?との話では、自分が生前に能力やスキル、魔法特性、魔道具装身具などなど、おおむねそのとおりになっているということだ。


「収納」をチェックしても、初期在庫は設定通りそのまま入っている。とりあえず、林檎を一つ取り出して食べてみる。とても良い林檎で、生前でもこれほどのものを食べたことはほとんど記憶にない。

95歳を超えて、老衰で大往生してからのという、2回目の生。

20歳、黒髪、黒目の異世界人で日本人青年。

そうそう、記憶は・・・ある。ただし曖昧。

どうやら、定年数年前からの記憶はある。10代のころのは極めて曖昧だが少しある。しかし、青年、壮年、中年期の記憶が恐らく欠如しているようだ。思い出せない。まあ、良いか!


しかし能力的にはもう、「人」ではないようだが・・・「」といっても何もたいしたことをするなんて気概はない。勇者、魔王、貴族、王女、国王・・・まあ、関係ない。

強いて言うなら、気ままに遺跡発見発掘でもしながら、のんびり異世界生活を満喫したい、といったところ。


とりあえず、「変装」で旅人に変身しておく。それまでの衣服などは勝手に空間収納に整頓される。

指輪、ペンダント、短剣、ポーチ、ベストくらいは装備しておく。


指輪魔道具の威力の確認をしようとして、10mくらい先の直径30cmくらいの樹木に向けて「風刃」を放ったら、横向き風刃では、幹をスパっと切断したようだ、木は二分されずそのまま立っているが、完全に切り離されているのがわかる。縦方向の風刃では、縦に大きく裂け目を作って貫通していった。

「レーザービーム」をかなり先、50mくらい離れた大きな岩に向けて放ってみたが、見事に貫通して、5cmくらいの穴ができていた。まあ・・・何というか、十分なのかな?


「空間感知」で、周りを「マッピング」してみた。小さな小川、湧き水の泉、・・・近くに、村や街は無く、街道は遠くにあるようだ。

「転移」で行けるかチェック。マッピングで見つけた街道の近くに馬車のようなものを見つけたのでそこに「転移」。もちろん「透明化」の同時使用で「気配察知」も働いているので、安全と周囲の無人を確認しての慎重な転移だ。


少し古いが、破損も無く、まだ使えそうな荷車。もちろん引く馬もいるわけでもなく、とりあえず、そのまま異空間へ「収納」。もとの場所まで「転移」で戻る。

「鑑定」結果では、持ち主不明、少し古い荷車、馬やスレイプニルにでも引かせれば、まだまだ使える、耐久性は良い・・・


「マッピング」情報で徒歩30分くらいなので、歩いて「泉」のある場所へ向かう。


「空間感知」に魔物の反応があり、「マッピング」でゴブリンの群れ20体を見つけた。中に魔力がやや大きいのが3体いる。まだ、向こうは気がついていないようだが・・・

30mくらいに近寄ったあたりで、お互いに視認で確認しあったが、途端に向こうの敵意、殺意の感度が上昇している。まあ無視しておくのも何なので、ここは、正しく敵対してみよう。


「マッピング」で魔力の大きい3体を指定して、「風刃」で首を狩る。続けて、残りのゴブリンを指定して「麻痺」を付与し、全ゴブリンを指定して、魔石、武器の類を「空間収納」へ。麻痺状態でまだ生きていても、魔石を抜き取られてはな・・・

あっけなく、終わり。


20個の魔石、まあまともな剣(ゴブリンリーダー)、斧、が「収納」された。

ゴブリンアーチャーからか、ややまともな弓が回収されていて、「鑑定」では「魔弓」。矢は魔力次第に魔矢を撃てるというものだった。ゴブリンの持ち物としては、なかなか良いものではないのかな? どうせ強奪品だろうな。


死体とか、そんなのは不要なので放置。ワサワサとすでに透明な大小の球体が寄り集まっている。「鑑定」ではスライム。ゴブリンたちの死体を処理してくれるのだろう・・・ただ、中に少し気になるスライムもいるが・・・「鑑定」。

「特殊進化個体」? まあ、とりあえず放置で良いかな。



◎ コージ (一部掲載)


種別  超人 既に人間の限界を超えている、見かけは20歳、男 

    食事は基本、必要ないが果物は好き

レベル 測定不能 (1万超??)

加護  *

スキル

    魔力無限、自動回復、隠蔽、コピー、

    不壊、超再生、変身、

    全言語理解、並列思考、魔法全属性、

    絶対防御、無効(攻撃、魔法、状態異常)、

    異世界ショッピング、収納、鑑定、錬金、

    マッピング、

魔法

    時空魔法、空間魔法、重力魔法、結界魔法、光魔法、生活魔法、


常時魔法

    催眠、麻痺付与、拘束、束縛、自白強要、念話、

    治癒、解呪、解毒、

    召喚、探査、土木、建築、

    風刃、レーザービーム、


所持品

    指輪 魔道具「風刃」

    指輪 魔道具「レーザービーム」

    ペンダント 絶対防御、結界自動発動、認識阻害(金髪、青目)

    ポーチ マジックバッグ 

    ベスト 絶対防御、攻撃反射、不壊、

    魔弓 (ゴブリンより)


* 移動方法は、徒歩、飛行、転移。

    「飛行」使用時には、「透明化」と「隠蔽」を併用して飛行時、着陸時などに感知されないようにする。「気配察知」「空間認識」で、周囲の安全を確認後に隠蔽を解除する。「転移」は、拠点の登録がない場合は正しくできない可能性があるので、マップに拠点登録をしておくのが良く、新規の場合には、「飛行」して行ってマッピングに記録を残す。なお、歩きなどの場合、自動的にマッピングされる。なので、どこか新しい場所の場合には、隠蔽飛行して行って、その場所を歩くことでマッピングされる。

すでに、マッピングされている場所へ転移で行く場合には、マップで大まかに指定して具体的な場所はイメージで指定できる。


* 生活拠点 (収納内異空間生活拠点・異空間住居)

  基本的には、収納異次元空間内の「自宅生活環境」。ここには、居間、寝室、トイレ、浴室、風呂、があり、どこにでも、次元空間の入り口ドアを開けて侵入できる。この場所、入り口ドアーなどは、外部からは一切感知もできない。

ここから出る場合には、気配察知、空間認識により、出口候補場所の安全を確認の上、任意の場所に出口を開けられる。転移と同じように、すでにマッピングされてる場所へも出口を開けられる。なので、朝一番で、目的の場所に転移できるのと同じ。

* ゲート

  いつでも行き来が可能な異空間転移の入り口と出口を管理。つねに魔力を多く使うので、魔石を使って魔力を常に補充するやり方が効果的。

基本的には、自分の自宅生活環境空間以外にゲートをおいて、他のゲートを別の場所に作る。自分の異空間に他所からアクセスされないようにする為。

例えば、掘っ立て小屋を立てて、ゲートだけを設置し、全体を隠蔽する。他方のゲートも同じ。ゲート設置場所も自動マッピングされる。


例えば、他方は、地球のどこかでも可能なので、アパートでも借りてそこにゲートを設置し隠蔽することもできる。異世界、行ったり来たりの生活も可能。

ただし、地球には魔力も魔素も存在しないので、常にこちらから魔力を多く余分に供給しなければならないので、起動・ゲートを維持させるには、大きめの魔石を必要とする。少なくとも、ワイバーン程度の魔石が必要で、これで、数年は維持できる。魔力切れでゲート遮断の事故を防ぐために、設置側の魔石の魔力残量には要注意。転移直後の今の状態では、さすがにゲートの使用は無理。

今後、ワイバーンやらドラゴンやらを狩って魔石を集める必要がある。


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