第3話 遺書(3)

地獄上等。地獄上等。地獄上等。

エンマ様?はぁ〜?メンマ様の間違えじゃねーの?

針山?上等。

大釜?上等。

舌抜き?上等。

地獄、地獄ってなー、現世の方が、よほど、地獄だっつーの。

くっだらねー毎日の繰り返し。ヘドが出る。

天国?はぁ〜?そんなとこ行きたいわけねーじゃねーか。天国なんてな、偽善者が行くところ。そんな奴らと、何で永遠に生きなきゃならんのだ。まっぴらごめんだね。

メンマ様。俺はどうすれば、地獄へ行けるのですかね?

100人殺せばいけますか?1000人殺せばいけますか?10000人殺せばいけますか?

 地獄で、俺を苦しめるがいいさ。

 俺は、苦しむ為に生まれてきたのだから。

苦しむことにも、もう慣れた。逆にね、苦しむことに、快感さえ覚えるのだよ。

 俺は、マゾなのかね?

苦しめる奴がいて、苦しむ者がいる。その、相互関係があるからこそ、この世界は、均衡を保っているのだよ。

 だから、俺はこれからも、苦しみ続ける。

 地獄上等。地獄上等。地獄上等。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る