番外編特殊部隊VS戦隊ヒーロー4
意識がはっきりしない…長い間気絶していた気がする。
「お~い生きているかぁ~?」
「プロテウス生きてま~す。」
「ワイバーン生きてます。」
「パピィー生きてますけどシェルが走馬灯見えてるみたいです。」
「ウッ!おお~っ…パィ」
「「放置しておけ。」」
「…蘇生しますね。」
相変わらず真面目だな?
それよりもな~んか10日くらい放置されていたような気がする…気のせいか?
ドォーン!
戦闘機からのミサイル攻撃を食らっても平気な顔して立っている巨大ロボを見て思い出したがアイツら対人で勝てないからって対化け物用の装備出して巨大ロボ用の剣を振り下ろしてきた風圧で全員森まで飛ばされたようだ。
「プライドの欠片も感じないな…。さてどうするか?155ミリ砲も効いてないみたいだし…。」
「ウルフ、ここは新型を受領して戦うべきだと思います。」
訓練はしているがあれをぶっつけ本番てのは正直気乗りしない。
「出てこい!巨大化せずに部下に押し付けるとは見損なったぞハンシャー!!」
勝手に言ってろ、そもそもハンシャーじゃないんだよ。
全員に撤退を指示する。
こんな馬鹿に付き合ってられないもっと作戦を練ってから再戦するとしよう。
「クソ!ハンシャーの奴らはどこに逃げた?せっかくポリダイオウーを出したのに巨大化しないからどこに行ったかわからない!」
ポリケンレッドは完全に見失っているがそもそも巨大兵器で人間サイズの相手を攻撃する時点で見失うのも当然である。
「レッド落ち着けよ。ポリダイオウーなら絶対必中の必殺技『99.9%切り!』があるだろ!」
ブラックがレッドを宥める。
「必中技なのになんで99.9%なんだけ?」
「起訴したら有罪率99.9%だからだろ。」
ピンクの疑問にブルーが答えるが正直対人向きの技じゃない認識はなさそうである。
「皆いくぞ!『99.9%切り!!』」
ポリケンジャーの掛け声にあわせ巨大ロボが上段切りの構えをするのだった。
「冗談きついぜ!アイツら俺達をミンチにする気か!」
「なめろうかな?」
「ネギトロじゃない?」
「こんな時にそんな冗談言わずにしっかり逃げてください!」
見つけられてなかったはずなのに剣を構えてすぐにこちらに振り下ろしてきた。
つまりあれは俺達への誘導能力を持っているわけか…。
「諦めるしかねぇな?」
ライコフは振り下ろされた剣をただ見上げてることしかできなかった。
「ハンシャー、悪く思うなよ。正義執行!」
ロボに決めポーズをさせようとするが剣が動かない。
「…岩盤に刺さったの?でも今までこんなことなかったのに…。」
グリーンが不思議そうにしている。
もちろん岩盤に刺さったのではなく…。
ロボが振り下ろした剣は地面につくことなく中に浮いていた。
「まぁ、こういう時お前は必ず来るもんな…ボス?」
「必ずではないけどね?まぁでも待たせたなさっさとコイツ片付けて基地に戻るぞ。」
ボスが素手でロボの剣を受け止めていたがそのままに力を込め剣を押し返した。
さっきまで動かなかった剣が動き初めロボが体勢を崩す。
「なんだ!?剣が急に動いてとにかく姿勢を維持しないするぞ!」
「レッドあれを見て!」
各々が操作を開始するなかピンクがモニターに映る存在を認識する。
「あれは…子供!?」
バスターを抜きながらこの馬鹿デカイロボを鹵獲したいなと思うがいれる格納庫がないので壊すしかない。
「なんでか知らないけど気分が良くないんだ…悪いけど八つ当たりに付き合ったもらう『蒼刀・羅刹天』」
ロボの胸元を横一文字に切り裂く。
ちなみに切り飛ばした上部は勝手に爆散した。
一応、ヒトがいる部分をスレスレで斬ったはずだから生きているとは思うが確認のためにコックピット部に降り立つ。
「なんなんだ君は…ハンシャーの新しい怪人か?」
赤タイツが訳のわからないことを言う。
「君達、訳のわからないこと言うのは良いけどね?私の部下を殺そうとするなら君達とは戦わなければならない。だから選びなさい私と戦ってグシャグシャになって牢屋にぶちこまれるのと話し合いをして穏便に済ますのどっちが良い?ちなみに、私のオススメは前者だ!君達、頑丈らしいから楽しみだ!」
「「話し合いでお願いします!!」」
土下座してくる勢いで願い出てくる…つまんないな。
結局、彼らは話し合いにより自分達が人違いならぬ組織違いをしていたことを認めた。
彼らが間違えたというよりもハンシャーの復活にこだわっていたのはそもそも彼らが組織を壊滅させたことにより敵対組織の消滅に伴う組織と予算の縮小により警察組織でお荷物扱いを受け始めたことにより復活していればまた重用してもらえる可能性がある為だった。
「まったく、人騒がせな連中だった…それよりアイツら本当に雇うのかボス?」
「丁度良いでしょ?憲兵による治安維持だと過激化しやすいし彼ら元々はエリートなんだから警察組織を立ち上げるオリジナルメンバーとしては期待できるでしょ。」
事の顛末をボスがライコフに説明をするがライコフ本人は不満よりも呆れている。
「相変わらずすぐに味方に引き入れるな。この人たらし。」
「今回は、脅しじゃない?」
「俺ん時も脅しからだろ?」
不味いな。このままだと俺もたらされてるみたいだな。
「ま、どうでもいいや。んじゃ休暇貰うわ。」
「奥さんによろしくね。」
軽く手を降りながら家族が待つ家へと帰る。
『Null』の部隊員が帰ってきたタクヤに今回の騒動を聞かせていた。
「……大変だったんですね。」
「そうだぞ!お前はボスについていってJKと観光しやがって!」
勘違いされてなさる…実際はタクヤさんと訓練をするだけでメグミとは離れて以降会ってない…地獄みたいな訓練だった。
そう思っていると1人足りないことに気づく。
「それよりもライコフ少佐はいないんですか?」
「少佐なら月一度の帰省をしたよ。久しぶりの家族団欒てやつか?」
なんだって帰省した?あのおっさん結婚してたのかよ!?
「俺達一度も娘さんに会わせてもらってないですもんね?」
「噂じゃ可愛いらしいけどね?私も会いたいわよ。」
「姐さんを見たら子供がなき…ギブ!!ギブすいませんでした!!!」
一名締め上げられているがいつもどおりなので良いが結婚するようなタイプだったのかあのおっさんてっきり殺し屋みたいに家族は持たないみたいな人間とばかり…。
「奥さんとはいつから付き合ってるんですかね?」
「奥さんが言うには、ボスにスカウトされた時の傭兵団に所属していたて聞いたわよ?そういえば昔からよく言ってるけど少佐がボスの組織に入ってよかったていつも言ってるわね。」
それはどういう意味だろう知りたいような知りたくないような。
「理由は知らないけど…知らない方が良いわね。」
その場にいる全員がそれに同意していた。
連合国軍のとある巨大地下街の中の一軒家にライコフ少佐の家がありライコフが家に入っていく。
「ただいま~お土産買ってきたぞ?」
彼の声に反応して奥から子供が勢いよく出迎えてくる。
「おかえりぃぱぁぱ」
「おぉ出迎えありがとな。ミリィ。」
「お帰りなさい。なんか大変な目に遭ったてボスから聞いたわよ?大丈夫?」
「あぁ大丈夫だ。それよりも飯にしてくれ。」
「あのね?あのね?ミリィ文字読めるようになったの!」
「そうか、母さんや俺より早いじゃねぇか。こりゃお祝いだな。」
「あんまりミリィを甘やかさないでね?」
端から見れば幸せなこの家庭も少し道が違えば違う結末があっただろう。
彼らは、運が良くある意味運が悪い。
だが、ライコフにはその真実…いや答えにはたどり着いていない。
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