番外編特殊部隊VS戦隊ヒーロー

「私の部下になりなさい。そうすれば貴方みたい景色を私が見してあげる。」

俺よりも若い小僧が見下ろしながら俺に提案してくる。

強者には従い戦うことができれば当時の俺にはよかったんだ。

だが今はその景色てやつがどんなものなのかあいつが進んだ先の結末てのがどんなものなのか興味があるだから俺は見届けるためにあいつについていくだけだ。



ボスとタクヤがJKことメグミと和国に向かったが平穏そのものであり訓練を行うくらいしかない日々が続いていた…ジャスタがくるまでは。

「お前達に仕事だ。最近強化外骨格がついに軍全体に配備されることになった。元々お前達はテスターとして訓練を経験してるから今更感があるだろう。」

「タクヤはやったけ?」

「やってないからまた訓練コースだな。」

ガイと劉のコンビが話に水を差す。

「その件については帰ってきてからだ。問題はだなその強化外骨格をより防御と携行武器の威力向上や弾薬の量を増加させることを目的にしたいわゆる重装甲型を製作したんだが…」

うまく使いこなせる人間がいなくてデータが取れていないのだろう。ボスにプレゼンするには成功もしくは死者が出ない失敗が必要になる。机上の空論だけなら採用される確率は低くなり凍結されることがほとんどだ。

「有効性を証明するためには運用するしかない!そこで『Null』の君達に実地試験をやってもらう!!」

いつもなら他にも任務と訓練で断るところだが前回JKことメグミにいいようにされてしまい部隊としては面目が立たない。

挽回のチャンスではなく隊員それぞれが強さを求めるほど士気が上がっている。

俺はやる気ないが断る理由がない。

「了解だ。お前ら準備しろ。」

「了解!!」

断られことを想定していたのか思った以上に熱意を見て「断らないの!?」とぬかしてたが無視して案内させた。



訓練の為に用意された重装型はフルプレートメイルみたいな形で二機のみで装備することになったのはライラ中尉とガイ曹長であとは採用された通常のフレームタイプの外骨格を俺を含めた3人が装備している。

ちなみに重装型はアシスト機能を使っている為むしろ楽だが俺達はそうもいかない。

訓練時には緊急時以外はアシスト機能を切り

行軍することが現在連合軍内で決定されている。

「訓練時のみとはいえ…やっぱりきついですね!」

「15キロにモーターの回転が重くなるからな!慣れるまではきつい!!」

実戦ではこの新装備を使えば展開能力と機動力が上がるが訓練ではただの重しとしての機能しかない。

実戦で装備の着脱ができなくなった際と外した時のパフォーマンス低下を危惧しての選択だがやはり40近くにはきつく感じちまうな。

「あ姐さんとガイはどうよ?その重装型はよ!?」

「今のところは問題ないな!はやく後ろに背負っている30ミリ機関砲をぶっぱなしてみてえよ!!」

「今装備してる12.7ミリのガトリング銃はソフトターゲットに対して威力高すぎる気がするけどね。あと視認性が悪すぎ完全にディスプレイ頼みなのはマイナスね。」

ガイの奴は機関砲の試し撃ちをしたがっているがライラは装備に関して不満が多いようだ。

あくまで試作段階のものだから改良すれば良いが前に参加させられた多目的アサルトライフルみたいに重い,あぶない,使えないみたいなのは試験すら関わりたくない。

そういえば航空機の新型も基地に運び込まれてるがあれは採用なのか?個人的にはこの星の敵対することになる勢力に対して明らかにオーバースペックな気がするが…まぁ初乗りで夜まで乗り回した俺が言うことじゃねぇな。

かれこれ6時間の行軍で日も落ちしたので予定通り夜営することにした。

「明日は射撃訓練に適した軍所有の石切場でそれぞれの武器の運用テストを行う。食事後1時間交代で見張りを行う。」

「「了解。」」



わざわざ見張りを立てなくても襲撃者がいるとは思えなかったが通例通り行った。

「とりあえず射撃訓練やって終わりになりそうですね?」狼が尋ねる。

「大人しく訓練が終わればな。」

何も起きなければ速攻で帰れる。

だがジャスタが関わった時点で楽に終わるわけもなく石切場から謎の大爆発が起きた。

「爆発しましたね…煙が多い爆発みたいですけど…。」

「しょうがねえよ。これも仕事だ…総員フル装備で全力出撃!!(めんどくせぇ。)」



「ここ…どこだ。」

赤いTシャツを着た男が呟く。

「どうすんだよ。レッド。」

黒服が尋ねるTシャツに尋ねる。

「よく戦ってた場所とは違うわね?」

緑色のスカートをはく女性が呟きに答え隣の

桃色の髪の毛の女性は慌ててるようだ。

「ハンシャーの奴らの仕業だろ!あいつ等復活していたのかよ。」

「なら倒すだけだ。俺達『ポリケンジャー』がな!!」

ライコフ少佐の勘は的中していたのだった。




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