第33話元JKと押し付けられた名医
ドクこと犬山ハチベイは和国に姫様と旅をしていたときに偶然俺の手術に立ち会った際に弟子入りを願ってきた。
一応、医学も当時最新のところは勉強しなかったが心臓のバイパス手術や戦場で頭部に刺さった破片を除去手術の経験からある程度人体は把握しているが教えるとなると結構大変だったな。
今は、ドクの教え子達と医学生達が今向かっている病院を運営している。もちろん現場で実習に近い生徒達には給料を支払い日数は少ないが有給もある。
「そのドクさん?ハチベイさん?どっちで呼べばいいか知らないけどその人軍属なんでしょ?先生やってて良いの?」
「医者がまだ足りてないからね。まぁ設備開発も進めてるけど人の命に関わる以上即席教育で終わらせるわけにはいかないよ。」
病院につくまで話をしていた。メグミの家庭や日本国内のこと等々を聞き目的地である国立病院についた。
出迎えてきたのは長身のイケメンでマジあたし好みの男だったんだけど。
「初めましてハチベイと言います。メグミさんですよね。」
「あっはい!メグミです!これからよろしくお願いします。」
「じゃあこの娘よろしくね。私はちょいと野暮用があるで。」
ラッキーガキおやじがいなくなればこの装置をはずすして能力が使えるかもしれない。
ちょっとは良い思いしてもバチは当たらないよね?
「いっとくけどドクは君の能力を把握しているし何より私から剣術を教えこまれているから変な抵抗はしないことだね。」
華やかな医学生活は謳歌できそうにない…でもタクヤやむさ苦しい男達とこにいるよりはましか!
「(この娘がこの星にくるまで問題行動する性格だから直してと言われたけどボスに押し付けられたて考えて良いんだよな…)」
この後、いびられたりハチベイ氏とは恋愛関係にならなかったりタクヤと一悶着やるのはまた別の話である。
「で?行動を起こすとおもうか?」
通信相手から質問される。
「必ずなその為にわざわざ和国に連れてきたんだ。盗賊達の危篤な連中が入院してる病院まで連れてきたんだ。といってもタクヤが成長するためにはタケルとの訓練がちょうど良い。」
「あんたは教えるのニガテだもんな?」
一言余計だ。私だって一般的な感覚であればもっと教えやすいがそうもいかない。
「まぁタクヤは俺が教えるより色んな奴から教わった方が強くなるよ。最悪死ぬかもしれないけど。」
通信機からため息みたいなのが聞こえるけどその時はその時というだけの話だ。
「とにかく後2日ぐらいは滞在するけどなにかあったら連絡頂戴ね?」
「へいへい。あまり厳しくするなよ?後、『Null』奴らが面倒そうな連中にあったとかで一度帰投してきてるが時間あったら連絡してきてくれ。」
面倒な奴らか…今夜には片付くはずだから会いにいけるかもな。
夜中、病院には当直の看護師が待機している。だがメグミが起こした事件により危篤になった盗賊のメンバーと村人がここで治療を受けている。
もちろん警備兵による監視と警護つきだが滅多なことでは襲撃者や裏切り者なんて出てきてないだから看護師を怪しむことなんてない。
「おい、君ここは立ち入り禁止だぞ。」
「すいません。でも夜に容態が急変するかもしれないので見回りを強化しないといけなくて…」
「そんな連絡はもらってないぞ?」
警備の人間からすれば連絡もなしで通せば問題だろう。だがもし患者が死ねばこいつ等もただではすまない。
警備の奴らが悩んだ末通る許可をだした。
悪いが盗賊連中は殺してやる一応医療の知識はあるんだよ。
ベットの前についてあとは注射器を使って血管に空気を…どうやってやるんだ?
「その娘の知識じゃそいつは殺せないよ。」
隣のベットから現れたのはあのクソガキだった。
「暗殺紛いのことをやろうとしてたんだろうけどその娘はまだJKなんだからさうまくできる分けないだろ?」
「な、なにを言ってるの私は!」
「盗賊の頭だろ?」
おいおいなんでわかった?この娘の記憶を読んで作り話をしたりこいつの話には合わせれたはず!まさか喋り方とかか?
「若干男ポイ言い方してたけど…それは関係ないよ。問題なのは君があまりにも人の死に無頓着だからさ。」
誰だって自分の命が関われば他人を殺すことに躊躇なんてしないそんなのは
「この星での常識だよ。その娘は平和で死から縁遠い国で育った人間だいくらこの星が弱肉強食でもすぐに殺しを肯定することはないむしろ我々に接触した時点で支配ではなく助けを求めたはずだよ。」
確かにこの女ならそういう結末になっていただろう。だが俺はこいつの能力と体が欲しかった。『魅力』なら世界すら支配することができるかもしれないと踏んで体を支配したというのに。
「精神を乗っ取っることまではうまくいっても俺達に捕まった以上信用を獲る必要があるが盗賊の生き残りが話す可能があるからここくるのに乗り気だったんでしょ。」
こいつはすべてを知っているだがまだ人質ならいるそれはこの娘だ。
「言い忘れてたけど除霊すると君死ぬんだって」
この娘がいる…なんだって?
「君の状態て入れ換えじゃなくてとりついてる状態だからさプロを呼んでおいた。」
なんだってプロ?そいつがきたからってどうにもならんだろ。
「あらあら?久しぶりに会ったのにこんなお願いとはね?ライラちゃん元気?」
「たぶん元気です。たぶん」
いかにもシスターの格好した女がガキと話をするが内容的には知り合いなんだろうけど。
とりあえずここから逃げるか…
「んじゃさっさとやりますか。『ピュリフィケーション』」
俺の意識は光とともに消え去った。
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