第31話勇者もどきとJK和国漫遊記4
首長舎には現在連合国に合流した国の内外に抱える問題を精査して争いの火種になならないようにしている。
もちろん問題がひとつやふたつであるはずがないため忙しい部署で寝る暇はあるものの数日前までは蛸部屋と同義だったがマガタマの黒曜と水晶のAIの分裂混合体なる存在が大量に生まれたらしくついぞブラック労働から解放されもぬけの殻となっていた。
「勝手に生まれるのはいいけど仕事を完全代行させるのはよくないからこっちに来ているAI半数にできない?このままだとAIにおんぶにだっこじゃ困るから!」
代表が懸念していることには俺も同意見だが…
「姫様が若干ブラックだったからでは?もうちょっと人を増やすなり日数を遅らせたりすればいいだけなんでは?」
「こっちにはあんたみたいな便利な演算処理システムなんかないからしょうがないでしょ?あと人手を増やすのも無理。どこもギリギリだから。」
ここ以外にもこんな状態あるのかよ…
「黒曜、マガタマの生産数増やせ。それと水晶はAIの数あと十倍な。」
隣についてきていた黒曜,と水晶,に指示を出す。実際人の数が足りないなら猫の手ならぬ機械の手を借りると言うつもりだ。
だが代表は不満そうである。
「これだと若手が育たなくなるんですけど?それにこいつらが前になにやったか忘れてるんじゃないでしょうね?」
某映画のAIみたいなことやろうとしたことトラウマになってるけど…そんなにやばかったのか?
「別に忘れては無いよ。でもこいつらはもうそんなことしないだろうしAIの数を増やすのも若手をサポートするためにやるだけだよ。なんならマガタマ達はこれからの増員を見越して必要数を作るためだよ。」
ボスは追及に対してさほど深刻に考えていないような返事をしていた。
普通ならAIが反乱すれば二度と信用なんかできないはずなのにいまだに信用できるとはすごい自信だよね。俺にはできない。
「ねぇ?何しにここに来たのよ。さっきからこの豆腐達のことしかやってないわよ?」
そういえば労働環境に対しての話しかやってない。
代表に顔合わせをやるだけじゃなくメグミは医術を教わる為に、俺は戦闘訓練…絶対厳しいやつだろうけど。
「ダレガトウフデスカコンドウイサミ。」
なんで急に片言になった…というより意外に気にいってんのかそいつらのことずっと跨がってるけど。
「そうだったわね!じゃあ、て余計なことやってたから紹介や打ち合わせをやる時間あんまり無いわね?」
ここまできて引き伸ばされるんかい!
まぁまだ時差ボケみたいなのがあるし早く眠りたい。
「ゴーストは顔合わせしてるから明日メグミ君をドクに紹介したら医術院を見学させてゴーストは剣の稽古をやれるて計画で行こうと思ってるけど?」
「顔合わせて…誰とです?」
「さっきまで一緒だったろ?タケルがゴーストの訓練相手だよ。」
タケルさんが相手!?
あんまり剣術やってるようには見えないかったけど…まぁ優しそうだし教え方も上手そうだから一応安心できる。
「あら、タケルお兄様にやらせるの?てっきりドクに教えさせると思ったんだけど??」
「あいつは教えるのは上手いけど実戦の空気を再現するの得意じゃないからね?タケルは俺と一度殺し合いをするほどの実力者だから訓練には最適だと考えたんだよ。」
ボスと殺し合いしたような鬼神との訓練なんて嫌なんだが!!?間違いなく訓練=死の試練じゃん!するとメグミが肩を叩き。
「ドンマイ♪♪」
ガチで殴りたくなる気持ちを押さえその慎ましい胸をいつか揉み潰してやるからなと心に誓ったのだった。
地下都市には軍関連の施設の他にも民間の宿泊施設をはじめ飲食店も外とは違い多く作られていた。
ちなみに蕎麦の店だけは存在していない理由は地上の蕎麦の方が旨い代々そこでやってきているからとか。
でそんな我らが今夜頂く料理は…数ある日本料理のなかでなぜか唐揚げだった。
「何故に唐揚げ??」
「宗教的に肉ってアウトなんじゃなかっの?
」
メグミも魚料理か精進料理かと思っていたようだ。俺としては唐揚げは好きだし嬉しいがなんなら寿司とかがよかったよなせっかく日本を連想する地域に来たわけだし…
「宗教で無理なら食わなければいいし実際それを気にしてるやつは地上の蕎麦とか食ってるよ。ここには和国以外の国からも来てる人がいるからこういう肉を食える場所も魚を食える場所もある。といっても私も寿司食いたかったけど今日不漁だったから我慢してよね。」
不漁ならしょうがない。でも養殖すれば不漁関係無いんじゃ?
「養殖がまだ安定してないからね。そしたら大量に食べれるようになるから楽しみ。」
こういう異世界にくると不便なことはあるがだいたいチートで解決内容の本が多いからかボスならなんでもすべて順調にやってんのかと思ってた。
「遺伝子いじって大きくしたら味が落ちたり細胞だけ培養するのが哺乳類よりも成功しないんだよな…しょうがないから従来通りの養殖法に切り替えたばかりで後数年は我慢だな!」
すいません。チーターの発送よりぶっ飛んだことやろうとしないで…てかこの鶏肉も培養じゃないよね?ね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます