第30話勇者もどきとJK和国漫遊記3

結局あの後向けられた刀を前にしても自身が頑丈な身体になってると思って挑発までするから騒ぎが大きくなりボスがその場を納めることになった。とはいえそれも半分冗談でやっていただけでメグミの発言程度なら誰も怒る理由にならないようだ。

「メグミ君の身体の強化は魔力による強化だから今の状態で斬られたら死ぬんだから挑発なんかしたらダメだろう?」

「先にそう言ってもらってれば挑発なんかしなかったわよ。」

ボスに強化が切れてること言われてからは大慌てで半泣きになりながら謝罪してたのに今はいつも通り強気だ。

「それよりも代表に会いにいくんだがタケルはいかないのか?」

「悪いけどいかないよ。こんな悪ふざけをしてるの知られたら姪である彼女に怒られるからね。それに仕事もあるから。」

いつの間にか着替え着物から軍服に着替えていた。

軍服姿の彼は殿様というより普通のサラリーマンみたいな印象を受ける。

というかちょんまげはカツラだったんかい!

しかも一人だけではなく他の武士達も同じくカツラでほんとどこかの映画村なのではと疑ってしまう。

本丸御殿から移動してきたのは最初に見た天守閣だが入って直ぐ昇るのではなく壁に手を当て始め押し込むと近代的なプレートが出てきてボスが手を当てると隠し扉が開いた。

生体認証式の扉なんて合わないなと思うがだからこそ隠すのに最適なのだろうけど。

扉の先は階段になっており少し降りると広い地下についた。その中央部の円になってるところからうっすらと光が漏れておりそのしたはかなりの明るさだと感じ取った。

「心配するな。あれでしたに行けばすぐに代表とこだ。」

円に乗ると稼働し始めゆっくりと降りていくとそこに広がっていたのは巨大な地下空間であり支柱かビルかわからないものが大量にあった。それどころか下を見れば車両が大量に走っており地球を彷彿とさせる光景だった。

「うそでしょ!?地下にこんなもん作って大丈夫なの?というか外より発展してんじゃない!」

メグミに同意だが都市があっても別におかしくない。それだけの技術はあるからな。

問題なのはこれを作るための金や人員はどこから捻出したかだ。

これだけのこと普通の手段じゃ簡単には建設できないのに…

その疑問の答えはリフトが地下の底部についてからわかった。

「お待ちしてましたぁ~~!」

待ち構えていたのは大量の四角い箱とそれと同じく色をした四足歩行のロボットだった。

「ちゃんとしてたか?マガタマ?」

「ちょっとちゃんと黒曜と読んでくださいよ!」

「私は水晶と。」

「マガタマ一号,二号」

「「ひどい!!」」

なんだこいつら勝手に話し始めているが人が入り込むにしては小さいし?

「その子達は多目的AI搭載自立四足歩行のマガタマよ。この子達の一世代前の多脚ロボがこの地下空間の建設に従事してたのよ?」

隣からいきなり説明されて驚いたけどスーツを着こなしたできるOL風の女性が疑問を説明してくれた。

「なんだ姫様来ていたのか?首長室にいれば行ったのに?」

「姫呼ばわりは止めて何歳だと思ってるの?こうでもしないとタケル兄様が逃げるので」

「逃げるわけではないぞただ業務があるからな。」

逃げる前に進路をふさいで説教を始めた。

どうやらさっきのコントをやるのが無断な上に経費でやったことがわかったようでわざわざ問い詰めにきたらしい。

なるほどタケルさんが会いたくなかった理由がわかったが…これ時間かかるよね?



30分近く説教が続きタケルさんが解放されるまで俺達はマガタマに搭乗したりマガタマにメグミがどこで覚えたか自己言及のパラドクスてのをやったがマガタマが

「人間なんて自由にうそついたりほんとのことを状況にあわせて言うからうそ発見器でもつければいいのでは?」

という解答になぜか感動していた。なんで?

「言っとくがこいつら一回反乱起こしてるから無害じゃないから気をつけろよ。」

こいつら某映画のなんとかネットと同じてことか!?

てっきりゆるキャラみたいな奴らかと。

「やだなぁ~?マスターもうそんなことしませんよ。私達の愛はこの星を救いますから!

「愛では何も救えないよ。わかってるだろ…黒曜,水晶…」

ボスにしては何か嫌み?のような言い方だった。すると説教を終えた。

代表ことミコトさんが

「終わりましたよ。首長舎に行きましょうか。…なにかありましたか?」

「いや、なんでもないよ。さっ!行こうか姫様!」

ミコトさんが姫様と呼ばれたことに不満になりながらマガタマに乗りながら移動するのだった。乗り心地はうん。

改良するべき点が多いけどなかなかいいんじゃない?股が痛いけど…ついた時わざと俺だけ痛くなるように走っていた時はさすがにムカついて殴るが逆に痛いのは結局俺だった。





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