第26話勇者もどきとJKと副総司令
肉の量よりもこんな夜中に食事をするのは良くないとわかりながらも空きっ腹にを直撃してくる匂いに我慢できそうにない。
「そういえば遅い時間だったな地下だと今が何時くらいか把握しにくくてな。すまないな配慮が足りなくて」
「いえ!むしろお腹空いてたくらいです。いただきたいです。」
「そうか。で?なんグラム食べる??」
そこから少し欲しいんですよというかホントに全部食う気なのかよ…
肉を焼きながらボスに帰投後のことを報告した。
「ゴースト、一応言うけどジャスタのやつがムカついたからって上官を殴るのは良くない。まぁ…女好きすぎるあいつも悪いがな。
」
「副総司令がどうというかメグミはあまり生前のことを後悔してないどころか悪いとも思ってないようですしこのままだとこの星でもなんらかの問題を起こしそうですから。」
「人が死なない程度の問題なら別に色々やってもらってもいいけどね。」
そんな適当な!?
「そもそもジャスタのやつも何度クーデターをやってきたかわからんからな。今となってはすべてもう笑い話だがな。」メグミのことで相談するつもりなのに副総司令のことを喋り始めた。というよりもそんな奴を普通No.2にするなよ。組織乗っとることは…ないなあんだけ嫌われてれば。
「あいつはね連合発足して2年後に和国に向かう傭兵集団のリーダーで滞在した国でもめ事を起こしてたんだよね。」
「で助けたと?」
「助けた訳じゃないよ膠着状態なのを仲介しただけ。」
傭兵組織が組織としての大きさはわからないが国と相手どっても負けなかったとなるとかなりの手腕なのかもしれない。
「でも軍に入ってから上昇志向な面を全面に出して私がまとめた戦略,戦術,作戦,兵站等々軍事に関わることを猛勉強して優秀な兵士をスカウトしてはクーデターやテロを画策しては私に蹴り飛ばされてたから。」
ドーイ王国の一件はその頃からの伝統だったのかよ。
「副総司令はいまも機会を伺っているかもしれないのにNo.2にしておくのには理由があるんですよね?」
「優秀であるてのももちろんあるよ。だけどあいつには目標がある。それは祖母の故郷である日本に行くことがあいつの目標だからね。」
「日系三世なんですね副総司令は。」
「そう、それがわかった後に私とある約束をしてからはもう指揮官としての職務に集中して結果をだし続けて副総司令にまでなったんだよ。」
約束に関しては少し気になるといっても日本に行かせるとかかな?下心がありそうな承諾する気もするけどな。
「まぁジャスタにも色々あるようにメグミ君にも色々あったかもしれないけど問題なのは過去よりも未来が良いか悪いかだよね??でないと君も色々言われるぞ?」
最後の最後に嫌みを言われたが俺の罪は消えないくらいでちょうど良いのだから言われる覚悟はできている。しかし喋る途中で肉を食べていたのか1/3以下になっていた。こっちはまだ一切れ二切れなのに…よく見ると俺の肉は牛肉の赤身を焼いたステーキに対してボスの方は鶏肉を様々な部位を焼いた焼き肉といったところだろう。
昔、焼き肉に言ったとき中のいい友達から肉を奪って食ってワチャワチャやったな。
これだけあるんだし1個くらい食べてもいいかな?やるか!!
「ボスいただきます!」
「え!?」
うん!うまいこりゃぜっぴん…なんか目がかす…きえっ…ボ…
意識を戻った時には天井を見ることになってしまい後に医官から言われたがボスが食っていたのはコカトリスという鶏の化け物であり猛毒なのだが医官曰く
「あの人は人と代謝が違うから致死量が違うみたいですからつまみ食いするなら確認してからやるように。お前さんがチートて奴の強化がなかったら…死んでたよ。」
だそうで本当に女神様マジで感謝します。
追記・ボスがよくゲテモノ食いをするのは周知の事実だったが俺は知らされてなかったことから新兵教育のカリキュラムに入れられたのだった。
(ちなみに主導したのはジャスタ副総司令である。)
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