第23話勇者もどきとSM女王なJK

無線を使い基地にはこの状況は連絡したがこのままでは増援がきたところで彼女に支配されるのが関の山であり一番最悪なのはボスが支配されることだ。

もしそんなことになればこの星はあの女の支配下になり絶対王政になるのは目に見えてる

となると『Null』のメンツだけで解決しなければならない。

聖剣があれば状態異常(毒や精神異常)は無効化できるが今はそんなものはないとなると…刺し違えるかできる気はしないが。

問題があるとすれば狼だ。犬並みの嗅覚があるやつが『魅了』されているなら俺達を追跡するのは朝飯前でありこのままでは全員捕まるのも時間の問題でしかない。

魅了を解くにはあのJKを気絶させるか殺すしかない。

「とにかく他の奴らに合流してからやるだけやってみますか!」



「お嬢様つれてきました。」

「おい!『パピー』さらっとコールサインと同じ仔犬みたく従順になってんだ!?」

「『魅了』…さっさとあんたの仲間つれてきなさい。」

「了解!」

一度は逃げられたけど仲間を置いてはいかない。もしくは私を捕まえるまで帰れないのかしら?だとしても私の前に現れたなら『魅了』すれば簡単手駒を増やせる。

まずは奴らの駒を私の物にしてそこから権力もしくは戦闘力を持つ人間を手にすれば私がこの世界の支配者になれる。

とにかく今はあと四人捕まえないと始まらない。

「あんた達も探しなさい!」

「はい!!」

この世界では必ず私は幸せになるあいつらを見返せるくらいには必ず!



「ウルフ、応答せよ!ウルフ!…ダメか。」

ライコフ少佐もダメだったとなると後はライラ中尉だけだ。おそらくガイ曹長と劉軍曹は捕まって洗脳されてる。

「プロテウスにも通信を…いやこれ以上無線使うと逆探されるかも知れない。どうやるか知らないけど。」

俺以外は全員『魅了』にやられてしまったということになるがライコフ少佐の方が経験も強さも上なのに先に狙われてしまったとなると何か企んでいるのかもしれない。

「ゴースト、いるなら出でこいよ。この周辺にいるのはわかっている!お嬢様がお前に会いたいそうです。」

『パピー』はやっぱり匂いで追跡してきたな。こうなると逃げ続けたところで体力が切れて捕まるか今ここで部隊総出でボコボコにされてつれていかれるだけだ。

ならこうするしかないよな。

「わかった。投降しますよ。降りればいいんですよね?」

そう言い終わると木上から降りた。

「ついてこい。お嬢様がお話したいそうだ。」

話がしたいとなるとおそらく俺が地球出身と気づいたんだな。交渉は無理だが最悪気絶させれば状況も好転するかもしれない。

案内されたのは洞穴ではなくもっとも近い村へとつれていかれた。

この村には似つかわしくない量の財宝が積まれその前にJKは制服を着て待っていた。

「やっぱりこの格好を見ても疑問に思わないてことはあんた地球のしかも日本人よね?」

「だとしたらどうするんだ…」

「私の『魅了』はね相手が能力の実態をおおよそでも予想されると効果が半減してしまう。その状態だと意思を取り戻す可能性もあるの日本じゃそういう本はヲタクじゃなくても知ってる人間がいるから。」

「理由はそれだけじゃないんだろ?」

「ええ、あなたも何か特殊な力があるんでしょ?だから私と組みましょうよ。きっとなんだって好きにできるわよ。」

やはりチート持っているの可能性を疑って俺だけ残したんだな。

「で?どうするの?」

「…断る!」

「じゃ死んでね♪あの男を殺せ!」

彼女が命令すると盗賊達と『Null』の部隊が

襲ってきたが気になったのは動きが鈍った『Null』のメンツではなく盗賊達の身なりだった。明らかに痩せ細りすぐ呼吸もかなり荒くなってしまっている。

「お前こいつらに食事ちゃんと摂らせてんのか!?」

「させる訳ないでしょ~そいつら私を捕まえて奴隷にするつもりだったのよ!なら逆にぼろ雑巾になるまで使い潰しやろうてだけよ!」

こいつ普通に人権無視するとか…あれこの星に人権宣言的なのあったっけ?

まぁ、後で調べるとしてなんでか部隊の連中の動きはかなり鈍く俺ですら容易に避けられる。これなら一瞬隙を作ってあのJKに一撃いれるためにフラッシュバンのピンを抜き近づいてきた連中やJKの目の前に投げつけ視覚と聴覚をマヒさせ新たな相棒となった。

『春雨』で峰打ちすればゲームセット!!

刀は確かにJKの首を捉えていたがJKは気絶ところか平気な顔をしていた。

「残念ね。私死ぬときに頑丈な身体を願ったからなのか盗賊に襲われたときに怪我を全くしなかったの。情報不足で作戦やるなんて以外に軍人ぽくないはね?」

顔面にビンタを食らいライコフ達に拘束されながら女神が自分にも身体能力を強化しているのにその可能性を喪失していたのは完全に失敗だった。

「さて、あんたの処刑をしておきましょ。生き延びられて殺されたら困るからね。狼撃ち殺しなさい。」

「了解です。お嬢様。」

銃を向けられ銃殺されることになるとはつくづく俺は処刑てやつに縁があるみたいだ。

「よく狙えよ。民間人に当たったら不味いからな。」

撃ち放たれた銃弾は着弾する前に上空から何か降ってきた。いったいなにが?

「大丈夫かなゴースト?一人で頑張る必要なんて無いから逃げればいいのにまぁ後で説教するからいいけどね。」

「ボ、ボス!!?」

「なに、あのガキンチョ?」

最悪だ。これじゃあボスもあいつに『魅了』されちまう!!(JKお仕置きまで後2分)

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