第22話勇者もどきと女王なJK
深夜1時、作戦地域近郊までヘリで移動するためヘリ発着場に集合しつつ最後の装備確認をするのだがここで忘れた程度ならいいが実戦だと代用するか作戦変更を求められる。
もちろん魔法がある世界なので転送魔法や
空間系魔法で物を保管していつでも取り出すことができる。
ただこの方は魔法を探知したり魔力の増減に反応されると厄介なのでやむを得ない場合以外は使うことは許可されない。
したがってこの確認は生死を分ける可能性があるため手を抜けない。
「マガジンは装填も破損も無しと。よしOK!」
「タクヤ!マガジンの内2本こいつに変えろて。」
マガジンを持ってきたのは獣人の
彼は先頭にたちポイントマンの役割をしている。獣人は嗅覚と聴覚が人間種よりも優れておりメイが死んだ時は他の獣人族の兵士を訓練する教官として部隊から離れていた。
ちなみにイケメンであるが古参の部隊員からは可愛がられているからなのかコールサインが『パピー』と呼ばれている。
「このマガジンに装填されてるの銃弾じゃないですよね?」
「麻酔弾なら女の子と奴隷にされていた人達を傷つけずに無力化できるから抵抗されたときとかに使えだってさ。」
「ちなみに盗賊は?」
「武器か腕とかを撃って戦闘力を奪えるなら
投降勧告する。それが難しいなら最悪射殺てのがいつもの流れだね。」
連合軍はあまり殺しを容認されてない。
サイコパスな犯罪組織や市民や兵士に被害をだす敵勢力のみ射殺が許可されるが殺しの腕は新兵以外はその達人たちであり殺しを迷わずおこなえる。
「今回の任務今までと違ってタクヤみたいな特殊能力があるからいつも通りとはいかねえよ。だから気を抜くなよ…総員搭乗!出発するぞ!」
目標まで1時間近くヘリで移動し夜明け前に襲撃する予定だ。ここまで慎重なのは油断してはならないからと言うとこだろう。
夜明け前そろそろ作戦開始時刻敵が拠点としてる洞穴の周辺に展開して待機しているが敵は見張りの二人以外は眠っているようだ。
無線機から通信が入る。
「こちら、ウルフ時間だ。ゴースト、パピー行動開始。」
ライコフ少佐が指示をだしてくる。
コールサインてのはいつもと違う呼び方するからまだ馴れないな…
「こちらゴースト了解です。」
「さて、行くかゴーストまずは見張りを片付けますか。」
見張りといっても松明の光を見ながらただ時間を潰しているように見える。そろそろ夜明け前が近いのかもしれない。油断してくれてるのならこちらとしてはやりやすい。
視野が狭まっている見張り役を真横から素早く喉を潰した後は首を締め上げて気絶させた。
『ウルフ』ことライコフ少佐と『プロテウス』のライラ中尉が洞穴前の壁に体をくっつけ中への突入体制をとる。
「よし、パッケージの回収に入るしくじったらゴーストプランBだ。」
プランBと言うなの説得しろとなるが『シェル』と『ワイバーン』も行くので問題は無いだろう。しかしガイは貝の英語読みと劉は竜の英語読みとは安直な気がする。
突入隊がJKを捕まえて終わりだ…チート無しで盗賊とやりあえるとは思えないよな。
予感は的中洞穴はもぬけの殻だった。
あれが周辺の村がいっていた軍隊なのだろうか見張りなんて声をださせずに倒して洞穴に突入する動きなんてプロだしかも装備は村人とは違う軍服もかなりあの世界のに似てる。
間違いなく近代的なはずさようなら藁ベッドよ。
あいつらを支配下においてこんな原始時代生活は終わり!
囲まれた。しかも盗賊だけでも奴隷にされたと人達でもなく周辺の村の村人がいるそれも百人以上はいる。なんとなくだが彼女の能力は敵を物理的に攻撃するのではなく精神を洗脳か支配する系統の魔法の類いだろう。
「降伏しなさい!命まではとらないから安心して私の奴隷になりなさい!!」
あらやだこの星の空気感にやられたのかまるで女王様だ…SMの…冗談考えてる場合じゃないな。
「お嬢さん敵だと思ってるかも知れないけど君を傷つけるつもりはない。おとなしくついてくるなら君の条件も飲んであげられる。」
交渉を始めたのは『パピー』こと狼だ。
すでに目出し帽を脱いでイケメン顔を利用して落とすきだちくしょう!
俺にもっと顔面偏差値があれば…
「あら、イケメンじゃあ私のお気に入りにいれてあげる。『魅了』!」
「お嬢様何なりとお申し付けください。」
「「パピー!?」」
「あいつ、洗脳されたのかよやばいな。総員散開!!」
ライコフは指示と同時にスモークグレネードを使い離脱行動に入り俺も包囲から逃げ出した。
「煙で逃げるなんてでも問題なさそうね♪
さて狩りを始めましょうか。」
不気味な笑みを浮かべながら追いたてる側に廻ったこと嬉しがる彼女はまさしくJKなのにSM女王が似合うだろう。
(お仕置きまで1時間)
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