第17話予定調和の軍事計画2

「失礼しまぁ~す。」

 まだ書類関係のまとめを行うボスに仰々しく

 入室時の挨拶をする。

「どうしたんだ?ゴースト?」

「ボスはコールサインで呼ぶんですね…じゃなくて実はその相談したいことがありまして。」

「相談か?何かあったのか?」

「その…クーデターがあるかもしれないんです。」

「クーデターか?ドーイ王国主導の件か問題はないよ。…すべて予定通りだ。」

 予定通りの一言に背筋が凍る感覚に襲われた。クーデターが起こることはすべて計画に組み込まれていてあえて不穏分子に反乱をさせる為に武器や訓練をさせていたのか?

 それでは、生け贄と同じだ。と考えていたのだがボスは答えた。

「まぁ、待てクーデターの件は情報部から聞いている。それに今までにもあったことだ。」

「それで今までも反乱分子は潰してきた。」

「いや、ある意味儀式であり訓練であり歓迎会みたいなものさ。彼らを強くするためにな。」

「ですが、軍事クーデターとなれば死傷者が出てしまいます。」

「もちろん死者はださないよ。怪我人までは保証できないがね?」

 そんなことが可能性とは思えない。いくら、連合軍が強くとも死者0は難しいのだ。

 なら交渉しかないはずそれは誰よりもボスが把握しているはずだ。なのにこの余裕はどこから来ているのだろう?

 ボスはその後、俺に自室に戻るように言い付けたがその時に「明日のお楽しみてことで」

 と付け加え彼は残りの業務を片付け始めた。

 明日…クーデターのことで頭いっぱいになったせいだろうか?日付聞いてなかったことを今さら思い出した。



平原での演習はドーイ王国を含めた4か国のそれぞれが戦車や野砲による砲撃訓練や歩兵に対して魔法を撃ちその状態でいかに統率を失わず反撃もしくは後退を行うことができるか等を見るために行うもの。

だが、俺がいるのは連合国のお偉いさん達の前方に待機している状態でありガイア達からは『攻撃の合図はサーシャが魔法を上空に放った時でな。お前は護衛の部隊内で暴れて混乱を起こしてくれよな。』

と言われたが…

現在その護衛も含めて酒盛りの最中です。

すいません、これ色んな意味でアウトだよね?

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