第16話予定調和の軍事計画

その日のうちに海上基地に帰還した後ガイアの言っていたことを思い返していた。

上層部の連中というのは軍隊のではなく政治における代表つまり総理大臣の様な人達ということになる。

ボスもその上位組織である連合国の代表だと思っていたが実際は違うらしくあくまで軍部

のトップらしい因みにライコフ少佐的には

その考え方は間違っていないそうだ。

そして近々、連合国の代表が支配下の国軍の演習を行い仕上がり状況を見るということが計画されている。

王は、これをチャンスとみて同じ状況にある国と商人を介して連絡をとりこの演習を利用することにしたのだった。

ガイアもサーシャもそれに参加するつもりであり俺がいれば計画の成功率が上がると考えている。少し前ならリベンジということもあり即決で参加を決めただろうだがそんなことは今は望んでいないそれよりもクーデターとなれば鎮圧に死傷者がでてしまう。

少しの間だけでも知り合った間柄の彼らに死んでほしくはない上にこれが後々争いの種になるのは目に見えている。

今回は連合軍が使用する武器を使うのだから首都制圧時のようには行かない…だからといって密告すれば大規模でなくても王や首謀者達は死刑になる。

どうすればいいんだ?俺は?なぁメイ?とメイのことを考えた時思い出した。「ボスに任せれば大丈夫」と言ってたことを…よしメイが言ってた通りにするか。完全に思考放棄でボスがいるであろう司令エリアに向かった。


司令エリアにおいてボスは軍関係の指示や開発状況更には軍や連合国の資源管理の情報把握をしている。その為、部屋の中は秘書官はものすごい勢いで資料をまとめる傍ら電話をボスが掛けている。

「………あぁその件は、姫様に…うん…だからよろしく。」

「ボス次は」

「今日はまた多いね。」

「ええ、ドーイ王国の後処理に時間がかかったツケといったところでしょう。後少しで終わりますが。」

「ならもう鈴君は部屋に戻っても大丈夫だよ時間も遅いし」

「了解です。では失礼いたします。」

部屋の前でどうしたものかと悩んでいるうちに鈴がでてきていた。

「あら?タクヤなにしているのかしら?」

「いや、そのボスに話をしに来たんだけど不味かったかな?」

「ええあなたよりも忙しいお方なので難しいかもしれませんよ?」

「いくらでも待つつもりだったし。」

彼女はそれを聞いて呆れていた。でもな忙しそうなところに割って入るほど勇気はないんです。




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