第15話軍備強化の弊害

ドーイ王国は、集落襲撃の際に首都制圧を行われほとんどの国民は国王が退位したとしか知らされていない。

その為、国の重鎮と軍関係者以外にはほとんど自分達の国が海外組織による傀儡政権と化しているとは夢にも思っていない。

ドーイ王国軍はそのほとんどが訓練を行わされていた。



訓練、訓練、訓練少し前なら文句のひとつやふたつあったところだが今となってはむしろ足りなく感じるほどだった。

装備一式で30キロを着けた状態でマラソンを国王軍と行ってたが後方からはまだ見えない。完全に置いてきてしまったか。

勇者としての能力があるから人と同じだと意味がないがボスいわく

「あんまり差のある訓練だと人によっては負けず嫌いな人間とかエリート意識が高い人間と摩擦とか生まれるからよくないんだよね」

だそうであるが。それはそれでずるい気がする。実際、王国軍兵士達はノックアウトしてしまった。余計に反感買いそうだなと思っていると懐かしく感じる声をきいた。

「よう、勇者様元気だったか?」

「ガイア!?元気だったか?」

襲撃以降、連絡をとる暇もなかったがそうか軍に編入されていたのか。

そういえば、サーシャは?

という疑問はガイアが先に答えてくれた。

「サーシャの奴は軍じゃなくて魔法学校で講師だといってもあの件で監視されてるが。」

「そうか、それなら安心だな。」

「はぁ、勇者らしく囚われのお姫様助けに行けよ。」

勇者なんて言われても聖剣は修復不可能で技術士官いわく奇跡待ちの状態らしい。

つまり勇者の証らしいものはない…超人?てところかな…たぶん。

「それよりも、お前が無事なのは嬉しいぜ

でもここにいるてことはあいつらの考えてることは俺の予想通りてことだな。」

「なんだって?」

ガイアの様ないかにも脳筋が考えるが当たってるとは思えないが?

「いいかタクヤ、あいつらはお前さんを自軍に引き入れて戦力強化を行ってこの国のように支配する地域を増やすつもりなんだ。」

あながち間違いではないが俺1人をいれたところで戦力としては微々たるものだそれに

海上基地の時点で薄々感づいたが造船技術は地球と同じであり、すでに空母3隻、駆逐艦10隻などどこと戦争するんだというレベルでありさらに建造と研究が続けられているためそのうち船が飛ぶらしい。…完全にSF、

ああここ異世界だったとなっとくすることが増え始めてもいる。

「だから、俺達はあいつらを見返すいや、この世界をあいつらに支配させない為に動いている。あいつらの武器と同じように支配に不満を持ってる奴らと同盟を組んで奴らの上層部を叩く。」

「上層部を…まさかクーデターか?」

「クーデター!?異世界の言葉だろ?よくわからんが近々上層部がでてくるそうだ。ならそこを王と挙兵してたたく。タクヤ手を貸してくれ。」

どうしよう。このままじゃ血が流れる可能性が。

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