第9話天罰は先んじてこず2
大丈夫。問題ない。
あれだけ色々な訓練をさせられたんだ。
村に、どんなやつがいても聖剣と人類最高の力と魔法、そもそも負けるはずがない。
「待ってろよ。俺の実力を見せてやる。」
自信とは、裏腹に目的地付近に近づけば近づくほど煙が見え、悲鳴が聞こえていた。
村につくと1人の男がうつ伏せの女に止めを差していた。
「あんた、正気か?ここにいるのはみんか…」
そこからはでなかった。
というより、既視感を覚えたから
「どうしたよ?坊主?みんかでつまりやがって?こいつらは俺が殺したいから殺した。」
「殺したいから殺す?本当に正気じゃないんだな。」
「正気ね?そりゃ人それぞれ価値観の違いってのがあるだろ。例えば花を育てて喜ぶやつもいれば花を潰したり燃やしたりして喜ぶのもいるだろ?お前らの正しいては大多数のやつが正しいと思うことだぜぇ~坊主」
頭のネジが外れている。
だがやはり声にはだせなかった。
頭は理解している。自分もあの集落に対して同じいやそれ以上をしようとしていたから。
それでも自分は違うと否定しようとする。
「さぁーて、ここにきたってことは俺に殺されにきたんだよな?はよやろうぜぇ~殺しあいぉよぉ!」
「な!?重い!」
なんだ?双剣なのに馬鹿に重い一撃だった。
しかも、聖剣で受け止めてもあの双剣は壊れなかった。てことはあれもチート武器?
だが、あいつは転生者じゃないように見えたが?
「ほぉ~やるじゃないかこいつを持ってたやつより強いぜぇ~坊主こりゃぁ~たのしくなりそうだなぁ!」
「なんめんじゃねぇよ。おっさん!」
相手は双剣、つまり遠距離は苦手のはずなら
後ろに飛びながら
「火球!」
牽制代わりに火の魔法を使い体勢が崩れた瞬間に切り込む!
「考えがあめぇーよ坊主ぅー!」
火球を切り裂いて更に接近してくる。
だが、地面から槍が伸びる。
「土槍」も仕込んでおいたからな。
「おっさん!さようならぁー!」
土槍ごと切り裂いた。これで勝った。
なんだ威勢だ…け…
腹部に痛みが走った。火傷ような痛み。
「坊主こそ、さようなら~」
その声は後ろからしていた。
「悪いなぁ~坊主本気で避けちまって?でも少しは楽しめたぜぇ~まさか簡単に背後とれるとは思わなかったけどなぁじゃ死んで?」
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