第8話天罰は先んじてこず
「くそっ…なんで…こんなはぁ、はぁ、重ったいぃぃぃ!?」
もう無理限界というよりなぜ一般的な訓練の重さより増量されてんだ?明らかにあの世へ送る気か?
「ほらほらぁ~ボスより重いの持てるて言ったのは誰ダッケェ~」
完全に挑発されている。あのときの軽い方選択すれば…後悔先にたたずとはこの事か…
「しょうがない村まであとちょいだけど休憩しますか。」
「村?村に向かってたのか?」
「そうだよぉ~訓練ついでにね情報収集と生産拠点候補もついでにね?」
「そういうのは、別部署の担当なんじゃ?」
「それがそうもいかなくてね前線にあたる地域になると表だって動けないしそれにこの組織の上位組織もほぼ非加盟なら秘匿しなきゃいけないから。」
「そこまで神経質にならなくても…」
海上基地からでる際にもある程度進むと基地自体が見えなくなる。いや、正確には光学迷彩のように映像を投影して近づくまでわからず近づけば拿捕される。
ここまで隠匿する技術を見れば明らかに地球よりも軍事技術を進ませている。
なぜ武力制圧しない?
あの男はなにが目的なんだ?
「まぁボスには考えがあるんでしょ。だから問題なし!」
彼女は彼女で考えるのやめてない?盲目的すぎる。
「とにかく休憩しましょう。」
10分程度の休憩とはいえ体を休めれるのは本当ありがたい。できれば寝たい…
「ごめん休憩中止。」
「!?」
「勘弁して…」
「静かに!装備は武装系以外は放棄していいから。」
「え?」
「はやく!」
いつものメイとは雰囲気どころか緩さが完全に消えているように見えた。
彼女の階級は軍曹だったが訓練ですら暴言より挑発が多い彼女が初めて軍曹に見えた。
「まだ通信可能領域じゃないから急いで撤退。その上で通信できればする。無理なら味方との合流地点で潜伏するいいね?」
「いや、まっ…」
こちらの話も聞かずにメイは移動し始めた。
その際ちらっと見えたのは村の方角そして煙だった。
俺は、命令を無視して村へ向かった彼女の制止も聞かずに聖剣を具現化し走り出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます