9
私が彼との再会を望んでいたことは、間違いありません。
ですが、ひとりで過ごす夏を重ねていくにつれ、私の中で、河川敷で過ごすということは、ある種の習慣になっていったように思います。
心地の良い場所でひとり気ままに過ごしてリラックスしたり、小説家になるためにどんなお話をつくろうかと考えたりすることは、それだけで楽しいことでした。
学校や寄宿舎にいる時のように、誰かと一緒にいる時間も私は好きですが、そんな風にひとりで過ごす時間というのも、大切なことです。
しかし、ひとりで過ごすと言いながらも、不思議なことに、河川敷にいる間の私は、いつも隣に彼の存在を感じていました。だからこそ、ひとりでいても寂しい思いをせずに、気ままに過ごすことができたのだとも思います。
我ながら、呆れる程バカで気持ちの悪い考えだと思いますが、そんな気がしてなりませんでした。
彼の気配を近くに感じ過ぎるあまり、もしや彼は私と別れたあとに死んでしまって、だからこそ私に会いに来ることができず、彼の魂が今この時私の隣にいるのではないか、と妄想してしまったこともあります。
あまり心地のよい想像ではなかったので、そんな妄想はすぐに振り払いましたが。
そうやって過ごす夏はあっという間に過ぎていきました。
今年の夏はきっと彼に会えるだろうという考えは、今年は会えたらいいなぁというものに変わり、でも毎年のように彼と会うことは叶わなくて、いつかどこかでまた会うことができたらそれでいいと、今頃彼はどこで何をしているのだろうと私は考えるようになりました。
そんな風に考えながらも、やっぱり夏になり、祖父母の家に訪れると、私は自然と河川敷に足を向けていました。私の夏は、夏の世界に行くために彼に手を引かれて走ったこの河川敷にやって来ないと、始まらないような気すらしていました。
そして、高校三年生の夏休み、私は彼と――君と出会いました。
〇
その日は、風のない日でした。
そのくせして太陽の主張はギラギラと激しく、蒸し暑く、うだるような気温の中に、セミの鳴き声だけが響き渡っていました。
それでも私は河川敷から離れることなく、日当たりの良い芝生に覆われた斜面で、日傘を差しながら小説を書いていました。
私は小説を書く時、点字盤を使ったり、パソコンを使ったりします。
音声読み上げソフトという便利なものを使えば、例え目が見えなくても、パソコンを使って文字を書いたり、打ち込んだ文字を音として聞くことができるのです。だから、小説を書く上では、実は点字を打つよりもパソコンを使った方が早いのですが、私は点字盤と点筆を使って、一枚の用紙に一つ一つ文字を打っていくのが好きでした。
河川敷で、夏の自然に囲まれながら、小説を書くのが好きでした。
そんな感じで、私は膝の上に乗せた点字盤に専用の紙を挟んで、点筆で点字を打っていた訳ですが、ふとした時、強い風が吹きました。
急に吹いた予想外の風によって、私が肩にかけていた日傘は吹き飛ばされてしまいました。しかも、ちょうど文字が一杯になった用紙をファイルに収めようとしていた時だったので、驚いた私は、小説を書き込んだ用紙がたくさん入ったファイルを落としてしまいました。
そしてまた、追い打ちをかけるように強い風が吹き、ファイルから飛び出した私の小説が、そこら中に舞い散ってしまったことが分かりました。
私は慌て、大いに焦り、散らばった紙を手探りで拾い集めようとしました。
しかし、いくら目の見えない生活に慣れていると言っても、できることとできないことがあります。思ったより広範囲に散ってしまったと思われる用紙を全て広い集めるのは不可能だと思われました。
こうしている間にも、私の小説を打ち込んだ紙は風に煽られ、川に落ちてしまうかもしれません。
小説というのは、いくら自分が書いたものであったとしても、一度その記録を無くしてしまえば、全く同じものを再び書くことはできません。小説の文章は、その時、その瞬間の心持ちに繊細に左右されてしまうものなのです。
私は記憶力に自信がありますが、そうは言っても限度があります。今、こうして君に聞いてもらっているこのお話とて、私や君の言った台詞の一つ一つが、実際に言ったものと比べて、一言一句違わないということはないでしょう。私の想像で補っている部分があるのは確かです。
ですが、勘違いして欲しくないのは、このお話の中で、私がウソを吐いている部分は一つもないということです。
〇
話を戻します。
突風によって小説を飛ばされてしまった私は、自分でも思っているよりショックを受けたようでした。
気持ちよく、楽しく書けていた小説を取り戻せないと感じたのもショックに思う一因ではありましたが、それ以上に悔しく思いました。
やっぱり、私の目が見えないことによる不自由は、どこまでも付いて来るのだなと改めて実感してしまいました。
そんな風に考えてしまって、泣きそうになっている自分を見つけて、あぁ情けないヤツだなと思いました。
あの時の彼のように、夏の明るい太陽のように元気よく振舞って、前を向いているつもりでも、結局根っこのところでは、ひとりでは何もできない昔の弱っちい私のままなのだと思ってしまいました。
目が見えないことによる不自由さは理解していて、もう仕方のないことだと受け入れたつもりでも、悔しいものは悔しく、情けない自分を思うと、イヤになりました。
その時、私は自分のすぐ側に誰かがいることに気付きました。気のせいだとは思いつつも、ずっと近くにいるような気がしてならなかった彼の気配を、いつも以上に強く感じたようでもありました。
耳を澄ますと、微かな足音と、芝生が擦れ合う音が聞こえました。
心臓が大きく跳ね上がって、体が熱くなりました。
「あの、誰かいますか?」と、思わず私が声をかけると、驚いて息を呑むような息遣いが聞こえました。
そこにいる誰かを、私は確信しました。
その誰かが、「あ、いや」という弱々しい声を漏らしたのを聞いて、私は不思議な気持ちになりました。
言葉では言い表せられない感覚です。ぞわぞわと胸の内側がざわついて、くすぐったいような、もどかしいような、妙な感覚です。
私は一瞬、その誰かが、ずっと私が会いたいと思っていた彼だと思ったのですが、落ち着いて考えてみて、やっぱり違うと思いました。
そこにいるのは、私が待っていた彼ではない、と思いました。
むしろ、私が昔に出会った彼とはかけ離れた人物のようにすら思いました。
「もしかして、拾ってくださってます?」
私が恐る恐る会話を続けるとすると、「あ、うん……、これ。えっと……」という曖昧な返事がありました。そして、私とその人の間にある空気が微かに揺れて、私に向かってその人が何かを差し出したのが分かりました。
その人が、私の小説を拾い集めてきてくれたのかもしれないと気付いて、私が手を伸ばすと、やっぱりそこには少し分厚い用紙の束がありました。
大切な小説が戻って来て、よかった、と私は思いました。
「ありがとうございます」と、私はその人にお礼を言いましたが、返事がありませんでした。
すぐ目の前にその人がいるのは気配で分かりましたが、私はつい手を伸ばして、その人の存在を確かめようとしました。
そうしないと、私に親切にしてくれたその人が、今にも消えてしまいそうだとも感じました。
伸ばした指先が、少し湿った肌に触れ、強い熱を私は感じました。
そこで私は、もしかしたらこの人は、私の目が見えていないことに気付いていないのかもしれないと思いました。
「すみません。あの、私、目が、見えてないんです。だから、本当に助かりました」
そう改めてお礼を言って、私は頭を下げました。
「……どう、いたしまして」
その人の声は、どこか怯えているように感じました。不安に満ちた声でした。失礼な話かもしれませんが、私にどこか似ているとも思いました。
少しの沈黙がその場に落ちて、私が何を言おうか悩んでいると、
「じゃ、あ、俺はこれで」
と、その人が私から離れる気配がありました。
私は、もっとこの人と話をしたいと思いました。
話をしなきゃならない、とも思いました。
とても傲慢な考えになってしまうのですが、この不安に包まれて、臆病で、どこか弱々しい誰かのために、私にできることがあると感じました。
昔、私という存在を照らしてくれた彼のように、私がこの人を元気にしてあげることができるかもしれない、と。
そうすれば、私も、私が憧れた彼にもっと近付くことができると思ったのです。その人が抱えている不安のようなものを何とかしてあげたかったというだけではなく、それは私のためでもありました。
その人が、私と話を続けるのを避けようとしていることには気付いていましたが、その上で空気を読まず私は話しかけました。
人と人の触れ合いが不安を和らげ得るということを、私は知っていました。
それは、私の不安を和らげるためでもありました。
〇
その人は、不思議な感じのする人でした。初めて話をするはずなのに、初めて会った気がしませんでした。
それもそのはずです。
結果から言ってしまえば、その人は、私がずっと会いたいと思っていた彼だったのですから。
彼と何気ない会話をしている間に、そんなような気はしていても、私は確信を持つことはできないでいました。
だって、成長した彼は、私の想像の中にいる彼とはかけ離れていたのですから。
彼の声は静かで淡々としていて、纏う雰囲気も落ち着いていました。昔の、セミの声に負けないくらいに元気な声を上げて、強引に私を引っ張っていった彼は、そこにいませんでした。
だから私は、彼から名前を聞いて、ようやくそれが〝彼〟であると確信したわけですが、一方で、彼は私の名前を聞いても、あくまで私のことを初対面の相手であると思っているようでした。
ショックでした。
ですが、ショックであったことは事実なのですが、仕方ないことだとも思えました。
私と彼が出会ったのはずっと昔の、それもたった一度だけなのです。
むしろその思い出を宝物のようにずっと胸にしまっていた私の方が異常で、彼がもうそのことを忘れているという方が普通なのです。
そのことを認められず、イヤだイヤだと駄々をこねないくらいには、私は成長したつもりでした。
納得できない気持ちを無理やり抑え込んで、私は彼に初対面であるかのように振舞うことにしました。
昔のことを話して、それでも思い出して貰えなかったら、私は耐えられる気がしませんでしたし、そうなってしまうくらいなら、私の中にある素敵で不思議に満ちたこの記憶は、そっとしておいたままにしようと思ったのです。
ですが、大きくなった彼とはもっと話がしたいと思いましたし、彼が何かの不安に苛まれているのなら、私にできることがあるかもしれないと思ったので、私は彼に、明日も河川敷で一緒に過ごさないかと提案しました。
そうして、大きくなった彼と一緒に、私はまた夏を過ごすことになりました。
成長した彼は、確かに昔の彼とは違う雰囲気を持っていましたが、それは昔の私が憧れた彼ではありませんでしたが、そんな彼と一緒に過ごす時間は、楽しいものでした。
彼との会話は何も考えなくてもスムーズに弾んで、彼の隣にいるのは心地よかったのです。
彼は夏が好きだといい、私のことを夏のような女の子だと言ってくれました。
それは私にとって、きっとどんな言葉よりも素敵な、一番の誉め言葉で、とても嬉しく思いました。彼が私のことをそんな風に思ってくれているのだと考えると、ドキドキしました。
〇
彼は私と違って、大人になっているようでした。
小説家になるという夢を抱いて、父親に反抗し、小説家になれなかった時のことは考えないようにして、大した根拠もなしに自信を持ち、虚勢を張って、現実的な思考を頭から遠ざけている私と違って、現実に向き合っているようでした。いつまでも子供のままの私とは、違っていました。
私はそんな彼の変化を残念に思ってしまいました。
だからこそ、私は子供のままなのでしょう。
〇
河川敷で風に吹かれながら彼と交わした会話の中で、とても印象に残っているものがあります。
あれは、街の中で白杖を持った人を見かけた時はどうしたらいいんだろう、という彼の疑問に、私が答えている時でした。
私は、自分の経験や、学校で友達に聞いた話を思い出しながら、白杖を持っている人たちの中にも色んなタイプがいることや、もし明らかに困っていそうな人がいた場合にどういう声のかけ方をした方がいいか、目が見えない人はどういう場所に行く時が大変か、などなどを彼に話しました。
彼は随分と熱心に私の話を聞いてくれて、今度街中で困ってそうな人を見かけたら、私から聞いたことを実践してみる、というようなことを言いました。
それが私は嬉しくて、つい「みんな君みたいに優しかったらいいのにね」とこぼしてしまいました。その時の私は、過去、私が街中を歩いている時なんかに、目の見えない私に対して、酷い暴言を吐いた人たちのことを思い出していました。
それはもちろん私が悪かった場合もあって、その人たちが私にイラついてしまったというのも理解できるし、仕方のないことなのかもしれないと、過ぎたことを気にしても仕方ないとは分かっているのですが、けれどやっぱり、もう少し優しい言い方をしてほしかったとか、言葉を選んで欲しかったとか、そういうことを考えてしまいます。
街にいるのはそういう人たちだけじゃなくて、むしろ親切にしてくれる人の方がずっと多くて、そのことに私はとても感謝しているのですが、たまに暴言を吐かれてしまうと、やるせない気持ちになってしまいます。
どうしてそんなことを言ってしまうんだろうと考えて、悲しくなります。
彼は、私がこぼした言葉をしっかりと聞いていたようで、「俺は優しいのかな」と、どこか自嘲気味に、苦笑するように呟きました。
そして彼は、一つ一つ区切るように、なぜか言い訳するように、こう言いました。
「優しい人は、確かにいるんだと思う。でも、きっと大抵の人はさ、優しい人にもなれるし、イヤな奴にもなれるんだよ。例えばだけど、その日に何か良いことがあって、めちゃくちゃ機嫌が良い時だったら、困ってる人を見かけてさっと助けてやれる人は多いだろうし、その逆もあるはずだと、思う。イヤなことばっかり続いて、むしゃくしゃしてる時に、つい人に当たってしまうっていう人も多いと思う。他には、何か打算があって優しくしてる人もいるだろうし、無意識の内に、悪気はないのに、周りの人の神経を逆なでするやつもいる。誰かにとっての酷い暴言が、誰かにとっては大したことでもない日常会話と変わらなかったりもする。誰かにとってはうざったい余計なお節介だったそれが、他の誰かにとっては大きな救いになることもある。自分の気持ちをそっくりそのまま相手に伝える方法はどこにもなくて、人の気持ちはすれ違うものだから、そういうことが起こってしまう。だから、人は時と場合によっては優しくて良いヤツになれるし、最低なヤツになってしまうこともある……んだと思う。人はそう簡単には変わらない、なんて言葉を聞くこともあるけどさ、俺はこうも思うんだよ。たった少しのキッカケで、人はどんな風にも変われるし、変わってしまうこともあるんだって」
それから、彼は冗談めかして「俺がさ、白杖を持った人が困ってるのを見たら助けようと思う、って言ったのもさ、もちろん実践しようという気持ちがあるのはそうなんだけど、君の前でカッコつけたかったっていう打算もあったんだよ」と言いました。
それを聞いた私は、やっぱり自分は子供なのだと思いました。
だってそんなこと、考えたことありませんでした。彼の言う通り、いつ何時も正しい選択をすることができて、誰に対しても完璧な気を回すことができる人間なんている訳ないのに、私は世界の皆がそんな風に優しくなってくれたらいいなと、勝手に都合よく思っていました。
自分がそれをできている訳でもないのに、とてもおこがましい考えです。都合の良すぎる考えです。人の気持ちは、すれ違うものなのに。
私だって、視力と母を失った直後は、周りの人たちに何度もイヤなことしたし、酷いことを言った覚えがあります。
今だって、私のためを思って過保護になっているであろう父の気持ちと、その過保護を疎ましく思ってしまっている私の気持ちはすれ違っています。
そしてそれは、すれ違っているということが分かっているからと言って、綺麗に噛み合わせることができるものでもないのです。
父にだって譲りたくない部分があって、私にだって譲りたくない部分があるから。
でもきっと、私の方が子供なのだろうな、と思います。それが分かっていても、父が私を思ってくれている気持ちが分かっても、やっぱり考えを変える気にならないから、子供なのです。
都合の良い幻想のような夢を、見てしまうのです。
〇
だからでしょうか。
今の私は、君に寄りかかってしまっています。
いえ、この表現は正しくないかもしれません。今も、私は君に寄りかかってしまっています。きっと、ずっとそうなのです。
昔の君は、絶望の淵にいた私を、明るい日の下に連れ出して、すごいと言ってくれました。
今の君は、夏のようになりたくても、夏にはなり切れないと自覚して、元気に前を向こうと虚勢を張っている私を、現実を見ないようにして子供のままでいる私を、夏のようだと、夢を追いかけてがんばっていてすごいと、そう言ってくれました。
今の君は、確かに昔の君とはまるで別人のようですが、結局、私の救いになってくれています。君は、私の救いなんです。
そして、この暑苦しくて眩しい夏の中で、セミの合唱を聞きながら、君と一緒に過ごしていると、とても楽しい気持ちになるのも、昔と変わりません。
君と話していると、私は、私の中にある浅ましくも幼稚で嫌らしい部分を忘れて、夏になれる気がするのです。
子供のままでいても、許されるような気がするのです。
不思議な話です。君にすごいと言われると、私は無条件に何でもできるような気持ちになるのですから。
私は、そんな君に側にいて欲しいし、君の側にいたいと思います。
だから、君のことが好きなんです。
〇
本当は、君にこんなことを話したくはありませんでした。
君には、私のことを夏のような女の子だと思ったままでいて欲しかったですし、ここまで話して、それでも君が私と過ごした昔のことを思い出してくれなかったら、きっと私は悶え死んでしまうからです。
ですが、とても卑怯なやり方で君に告白して、私が君を好きになる理由を聞かれて、君の納得していなさそうな自信なさげな声を聞いた時、あぁもうしょうがない、全部話してやろうという気分になりました。
どうせなら、全部話してやろう、と。
これを聞いてもらうと分かる通り、私はけっこう重くてめんどくさい女である訳ですが、君もきっとめんどくさい思いを抱えているのだと思います。私が知らない間に、君にも色々なことがあったのでしょう?
じゃなきゃ、好きな女の子にあんな風に好きと言われて、あんな態度は取らないでしょう?
だから、私から君に対する想いの全てを、私のお話として、君に聞かせてやろうと思ったのです。ヤケクソのようなものです。
不思議と、君はこれを聞いた上で私を受け入れてくれるような気がしています。
だって君、私のこと、相当好きでしょう? まぁ、これを聞いた上で君の私に対する気持ちが変わらない保証なんてどこにもない訳ですが。
本当に、私は我ながらおめでたい頭の持ち主だと思います。全部を自分の都合の良い方向に考えてしまいます。どうやら私はこういう生き物のようです。結局子供なのです。
まぁ、そうじゃなきゃ、この歳で、小説の編集者の父に大反対されながらも、目が見えないというハンデを背負って本気で小説家を目指そうとはしていないと思いますが。
改めて言いましょう。
私は、君のことが好き。ずっと一緒にいたい。
結構お似合いになれると思うんだよ、私たち、色んな意味でもさ。
大した根拠もなく、そんなことを考えながら、私はこれを、私小説的なお話、兼、告白として、録音しました。
そういう私のお話でした。
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