第19話 みんなのパシファティ2


 新たに来た人達のパシファティが分からない。そう思ったので、神様からもらった神水晶をかざしてもらう事になった。



(雪人セツト)「そう言われて見れば、俺たちも分からないからな。能力を知ることは大事だから、受けておこう」


(ルーナ)「ありがとう」



 まずは、月兎ゲツトから。月兎は「月の武器を操りし者」だった。月兎の種族的に出やすい。


 次に、雪人セツトだ。しかし、ここで、誰も分からない能力が来てしまう。



(全員)「氷結爆弾?」



 雪人が具現化した能力は、「氷結爆弾を操りし者」だった。雪人に小さい頃、どういうことを願い続けたのか聞いてみた。



(雪人)「爆弾を投げただけで、相手が凍る様な道具を本で読んだんだ。それを使って見たいと思っていたから、それか?」


(ルーナ)「なるほど。じゃあ、大体はそんなイメージだと思う」



 次に、海人カイトさん。彼は、「戦闘時パワーが倍」とあった。鬼らしい能力だ。


 次に、雪華セツカだ。兄がとんでもない能力だったから、雪華もとんでもない能力かも、と思っていたけど、「氷魔法(極)を操りし者」だった。


 最後に、ロックだ。今回は驚く事が少なくて良かった、と思った。能力を測る前に、ロックは、みんなに願い事がある、と言った。



(ロック)「俺、ここの奴らは信用できるから言うんだが、俺は仮面をつけている時、ジョーカーって、呼んでくれ。俺は、悪意があるやつと、悪意が無いやつを見分ける仮面があるから、悪意があるやつの前では仮面をつけるんだ」


(全員)「分かった」


(ルーナ)「すごいわね、その仮面……」



 気を取り直して、ロックのパシファティを測る。そしたら、「物に属性魔法をつけし者」、「物に付いている属性魔法を取り除く者」、「付与魔法を極めし者」と出た。3つのパシファティを見て、さすがに驚いた。


 ロックが師匠と呼んでいる人の元で成長した事は目に見えて分かった出来事だった。

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