第18話 レオンとの最終決戦(後)


 でも、泣いている場合では無い。早く何とかしないと、本当に復活が出来ない。


 実は、前に美海みうちゃんが言っていたが、早めであればその分、美海ちゃんの負担が少なく済むと。


 あの後、結局色々調べたら出てきたので、ようやくほっとしたのだ。しかし、調べたのは、神様の力も使った。怪しんでくれずに教えてくれたフェラール様には感謝しかない。


 私は、動いていないルーを担ぐ。しかし、こっちに攻撃が飛んできてもおかしくない。しかし、人員は避けないだろうから、何とか考える必要がありそうだ。


 とりあえず、攻撃がこっちに飛んできたら、空き空間を開く事にする。これで何とか防げるはずだ。



(ルーナ)「マップ、オープン」



 美海ちゃんの居場所はマップで分かった。確かに、家なら防犯設備が整っている。私は、美海ちゃんの所に向かう事にした。



(ロック)「ナ……ルーナ!」


(ルーナ)「ロック、何?」


(ロック)「どこかに向かうなら俺途中までついて行くよ。ルーナ1人だとまずいだろ?」


(ルーナ)「でも、わr」


(ロック)「俺だったら隠密魔法使えるから、敵に認知されずに済むけど」


(ルーナ)「お願いします」



 こうして、ロックが同行することになった。私達は急いで美海ちゃんの家まで向かった。



(ロック)「ルーナ、ごめんな。俺、いつあいつに操られたのか分からないんだ。気がついたら、ああなってたんだ」


(ルーナ)「ロックは被害者だよ。それより、師匠の所でやっていた攻撃方法じゃない事が気になるよ。どこかで学んだの?」


(ロック)「実はな、俺ルーナ達と一緒に過ごした師匠と別れた後別の師匠が出来たんだよ。今はその人の攻撃方法が性に合うようになったんだよ」


(ルーナ)「じゃあ、ロックって2人師匠がいるってこと?!」


(ロック)「まぁ、そうなるな。後、あんま大きな声出すと音声遮断魔法が切れる」


(ルーナ)「ごめんなさい。つい驚いて」


(ロック)「まぁ、後の師匠の方が変人だったからな。1度別の師匠の下についたやつだけ弟子として取っていたから」


(ルーナ)「そうなんだ……。あっ、着いたよ」


(ロック)「分かった。中までは入らないから、要件済ませて来いよ」


(ルーナ)「ありがとう」


(ロック)「おう」



 私は中に入り、2階に上がった。2階に美海ちゃんの反応があったからだ。



(ルーナ)「美海ちゃん、ルーナだよ。ちょっといい?」


(美海みう)「ルーナ、どうしたの?」


(ルーナ)「実は、ルーが……」



 私は、外であったことを全て話した。すると、美海ちゃんは、「分かった」と言ってくれて死者蘇生の準備を始める事にした。



(美海)「ルーナ、死者蘇生中は話しかけられても、応答出来ないからね。後、終わった後で、3日くらい起きられないからね」


(ルーナ)「美海ちゃんから見て、今のルーを生き返らせるのには、そのくらいの負担しかかからないの?」


(美海)「ええ、そうね。でも、もっと遅かったらそれ以上に負担がかかっていたから、ルーナの判断は早い方だと思うわ。普通は気が動転してそれどころじゃないもの」


(ルーナ)「分かった。じゃあ、よろしく」


(美海)「分かったわ」



 死者蘇生は、10分くらいで終わった。しかし、その後は美海ちゃんがすぐに眠りについた。ルーは、美海ちゃんと入れ替わりで寝た。



(ルーナ)「ルー、良かった……」


(ルー)「ガウ?」



 そして、私は戦闘場所に戻る事にした。ルーは、復活したばかりなので、休ませた。ワープで、すぐに戦闘が行われている所に行く。



(全員)「ルーナ?!」


(レオン)「まだ敗れていなかったか?なら、ここで敗北を味わせてやろう」


(ルーナ)「私は、あなたを絶対に許しはしない」


(レオン)「ほう、お前に何ができるのだ?」



 私は、レオンに向けてナイフで攻撃をした。今までとは段違いのスピードにレオンは避けられなくなった。



(レオン)「ふっ、なかなかやるな」


(ルーナ)「ロックチェーン」


(レオン)「何っ!」



 レオンは、これで身動きが取れなくなった。私は、魔力を込めて、槍から大量のエネルギービームを打った。



(レオン)「待ってくれ」


(ルーナ)「待たない」



 その後、レオンにエネルギービームが迫り来る。もう、彼はおしまいだろう。



(レオン)「ごめんな、カ……」



 そして、その言葉を最後に、彼はエネルギービームに当たった。ようやく、レオンとの長い戦闘が終わったと、みんな宴の事になった。


 みんなに笑顔が見られて、良かった。そう思いながら、宴に参加した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る