第6話 さらに増える住人(後編)


 まずは、リーダー格の人から自己紹介をしてもらった。この人は、茶髪に赤い瞳をしていて、おそらく蜂を意味する髪飾りをしていた。



「私は、怜奈れいなです。種族は、ゴールドビーよ。よろしくお願いします」



 次に、はちみつ色の髪をして、青い瞳をしている、木を意味する髪飾りをつけている人が自己紹介をする。



「わたくしは、まいですわ。どうぞよろしくお願い致しますわ。種族は、フォレストクイーンですわ」



 3番目には、灰色の髪に琥珀色をした、赤い靴をイメージした髪飾りが着いている人だった。



「わたしは、さくらです。種族は、ダンスディトです。よろしくお願いします」



 次は、紫色の髪をした左目が黄色、右目が紫色をした人で、髪飾りが赤い月をつけていた。



「私は、恋華れんかよ。種族は赤月あかつき吸血鬼よ。これからよろしく」



 次は、黄色の髪をした右目が黄色、左目が紫色をした人で、髪飾りは、青い月をつけていた。



「文恵です。よろしくね。種族は、青月あおつき吸血鬼だよ」



 最後に、金色の髪に、左目が赤く、右目が青い、毒を示す髪飾りをした人で終わる。



「私は、実里みさと。よろしくお願いします。種族は、ストレデュア。」


「私は、ルーナ。よろしく。気軽に呼びやすい呼び名で呼んでね」


「ルーナ、あなたの種族は、なんなの?」



 怜奈が興味本位で聞いて来る。しかし、その質問は、答えられない。



「私、種族が鑑定魔法かけても見ることができないんだよ。だから、答えられない」



『?』



「誰か鑑定魔法持っていたら、私のことをみてみてよ。本当だから」


「本当ですわ。種族のところが見えませんわ。隠蔽魔法もないので、これは、本当に見れないですわ」



 謎ではあるけど、多分大丈夫だろう。だって、人間ではないから、みんなと同じに対処できるだろう。


 この時は、これからも住人が増えるのかと思った。そう思っていたから、私は、『敵』の存在を考えていなかった。

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