第5話 さらに増える住人(前編)
異世界リーヴェルシュタールに来てから、2ヶ月たった。初めて来た時は、人が来るとは思っていなかった。でも、私1人の時とは比べ物にならないくらい賑やかだった。
まずは、私ルーナ。この世界の初めての住人。次は、ルー。私は、ただの狼だと思っていたけど、違ったみたい。狼獣人だった。次は、美海と海。水の妖精。次は、シアとノーア。天使と悪魔。今は住人はこの6人だ。
私は、何とか、住人分の家を建てた。そして、次の問題に直面した。
「あの、すみません。私達行く宛てがないと思っただけで、何故かここに来ていました。すぐに帰ります」
「……」
そう。謎の6人が来ていた。まぁ、世界を追い出されたらしいから、断れないのだが、それにしても、来るペースが早かった。
「とりあえず、立ち話もなんですし、中に入って下さい」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせてもらいます」
話を聞いたら、同じ里の人達らしい。で、人間だらけの里なのに、異種族っていうことで、世界を追い出されたらしい。酷いもんだ。
「私は、みんなを庇うことで精一杯でした。でも、そのせいで、みんなも巻き添えにしてしまい、もうどうすればいいのか分からないです」
「それは、あなたの責任じゃなくて、周りの人の見る目がないだけだよ。見る目がある人は、異種族でも何とかなるよ」
「ありがとうございます」
「自己紹介をしようよ。お互いに名前を知らないの損しているような気がするから」
「わかりました」
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