第2話 私はヒロイン
5月になる頃には、周りの女の子たちが羨ましがるくらい私たちは、仲良くなっていた。休みの日には二人で遊びに行ったり、高山くんと私の家が近かったこともあり、一緒に登下校することもあった。
その頃から、クラスの女の子たちが「花山さんと高山くんって不釣り合いだよね。」そんな会話をわざと私に聞こえるように話すことが多くなった。けれど、私は何も気にしなかった。だって私には高山くんがいるから。
この時の私は毎日が楽しくて、自分がヒロインになったようなそんな気持ちだった。
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