脇役でも、あなたが好きでした。

@rinrin89

第1話 初恋

私は初めて恋をした。


高山悠太くんは、高校入学してからの、クラスの自己紹介で私が緊張して、途中で声が裏返ったりして変になっている時、周りはくすくすと笑いが起きていたが彼は、隣の席で笑わず聞いてくれた。


昔から、人と話したり、大勢の前で発表したりとかするのが苦手だ。私は緊張すると上手に話すことができなかなる。言葉が出せなくなったり、声が裏返ったりしてしまう。そんな私を笑わずに聞いてくれたのは、高山くんが、初めてだった。


自己紹介をした次の日

教室を入ると、彼が私に「おはよう。」と挨拶をしてくれた。

私も「おは…よう。」と緊張したけれど、挨拶できた。それから、好きなものとか、嫌いなものとか、そんなたわいもない話をした。とても楽しかった。このとき初めて、家族以外の人と緊張せずに自然に話せていた気がする。



高山悠太。

彼は、かっこよくて、学校ではアイドルのような存在だ。女の子たちも、彼が廊下を通るだけで、黄色い歓声が上がる。ファンクラブだってあるぐらいだ。でも、彼はその形を寄せ付けないほど、クールで、あまり人と喋っているところを見ない。


そんな彼から、私に話しかけてくれたのは嬉しいかった。私は高山悠太くんに恋をした。





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