第6話 崩壊のおやつタイム

結衣たちは、各々の家へ向かった。

「ふう、さっきのはなんだったんだ?とにかく、やっと家に着いたぁ〜」

しかし、なんと家が消えていた。

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ????????????????????????」

周りには人が2、3人男性がいた。

「な、何で………。あ、あのう。ここに家って建ってませんでしたっけ?」

「ん?ちょっと待て」

男性は、ゴーグルをかけて結衣を見た。

「……あ、お前無能力者だろ!!!!!!」

「スラムへ送るぞ。トラックカモーン」

「え、あのちょっt」

「おっと無能力者の話なんて聞きたくねぇよ」

結衣はトラックの荷台に無理矢理むりやり乗せられた。中には数人いる。

「君も捕まったのか………」

「え、あの、状況が全くわからないんですが。誰か教えてくれません?」

「企業秘密だから無理。とっとと乗れ!!!!!!」

「もう乗ってます!!!!!!」

「るせぇ、黙れガキ!!!!!!お前らのような無能力者なんて、誰も怖くねぇんだよ!!!!!!雑魚だからなぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

トラックは出発した。

「お前ら全員着替えて、この服着ろ」

ボロッボロの紙でできた服が渡された。

「いやですよ!!!!!!」

「なんで……紙?(純粋じゅんすいな疑問)」

「コストが安く済ませるから。はい論破ろんぱ

「いや元の服着てたほうが、タダですよ?紙使う必要ないから!(伝われ(語彙力ごいりょく皆無かいむ))」

「テメェらにそんな服もったいない!だからボロッボロの紙なんだよ。わからないか?少しはそのふざけた頭で考えるんだなアホ共」

仕方なく、荷台にいる人たちは着替えた。

「ええ(恥ずかしい)」

結衣が着替えていないことに気づくと、男性のうちの1人が手を棍棒に変換して、結衣の目の前に来た。

「テメェ殺されてえのか?」

「い、いや、あの、なんか着替えにくくて……」

「場所を設けろ………と?」

「あ、いえ!!!!!!」

「やはり殺されたいようだな」

「着きましたよ隊長!」

スラムに着いたようだ。

「ち、今回は見逃してやる。スラムで着替えろよ!!!!!!」

「は、はい」













このようにして、最近は無能力者がよく拉致らちされる。しかし、床崎麻法ゆかさきまほうは幸いにも拉致されなかった。家族が連れ去られても、1人隠れながら暮らしていたのだ。

「能力者の目を掻い潜って、ようやくポテトチップスを手に入れたぞ。それにしても、なんでこんなことに」

麻法は灯火管制とうかかんせいを意識して、カーテンを閉めたり、テレビの音を小さくしてから、ポテトチップスを食べた。

「ニュースもついに無能力者を批判することしかやらなくなった。電話が繋がらないから、友達とも連絡が取れない。大丈夫かなぁ?」

ドンドンドン

「!!!!!!」

突然、ドアが強い力で叩かれた。

「誰か来た!!!!!!」

床崎麻法は魔術塾で習った、空間視認の魔術を使って、玄関の外を見た。

「!!!!!!高島⁉︎」

なんと高島がいたのだ。

「ああ、やっと知り合いを見つけた!いつも遊牧民ばっかだしな」

大喜びで、ドアを開けた。

「……やはりいたか」

「ああやっと会えた。高島くぅぅぅぅぅん!!!!!!」

麻法は抱きつこうとした。高島は麻法を腹パンした。

「すまん。ちょっとやりすぎた」

「構わん!!!!!!それよりも、ちょっと来い」

「どうした?てかそんな目つき悪かったっけ?」

外に呼び出され、麻法は外に出た。

「!!!!!!」

2人の周りに男性たちが現れた。

「見つけましたか」

「見つけた」

「やばい!!!!!!高島離れて。危ないから!!!!!!『ディスチャージ』!!!!!!」

麻法は手から雷を出した。

「ん?能力者⁉︎」

「ちゃう。あれは魔術や」

「なんだ」

男性のうちの1人が一瞬で麻法の目の前に移動し、ボディーブローを繰り出した。

「うぐっ!!!!!!」

「高島様。こいつ攻撃してきましたけど、どうされますか?」

「スラムで公開処刑する」

「高島、君は…どっち側………なのさ」

麻法が掠れた声で聞いた。

「ん?無能力者の声など聞きたくないね」

麻法はトラックの荷台に乗せられた。

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