第3話 サテライト

2日経った。

「…………………」

結衣も有島も栩義も希望も康太も命もだぁぁぁれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇもぉぉぉぉぉぉぉぉ帰ってこなかった。

「おかしい!!!!!!とにかく結衣の家行ってみよう!」

高島は防犯ブザーを持って出かけた。

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーい!!!!!!結衣ーーーーーーーーーーー!!!!!!」

返事しても誰も出てこなかった。

「古風的なやり方ではダメだ!現代の文明を使えばいける!」

と言って、インターフォンを連打した。

「……(耳が悪いのか⁉︎)とにかく、中に入ってみよう!」

高島はドアを開けた。中はかなり散らかっていた。廊下に結衣が倒れている。

「結衣!!!!!!」

高島は結衣の下へ来ると。

「こんな時に寝るな!!!!!!起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ!!!!!!」

と言いながら、顔をビンタした。

「……やっぱ無理か。正式な呼吸の確認方法ではないからな」

高島は結衣の胸と腹部の動きを見た。

「上下に動いてるから、大丈夫ってことだよね⁉︎」

高島は結衣を横向きに寝た姿勢にした。

「何でこんなこと知ってるんだろ?(マジでなんで笑)」

「トゥートゥートゥー」

「⁉︎」

聞き慣れない音がした方を向いてみると、サッカーボールくらいの大きさの小さな人工衛星がいた。

「⁉︎」

「トゥートゥートゥー。能力アリ!能力者!」

「なんだ?」

「是非メカラー様にご寄付お願い申し上げます」

「メカラーって誰?」

「この世界に革命を起こされる、偉大な方でございます」

「ハァ……?」

「は!照男さん!そこで倒れている無能力者から離れてください!汚れてしまいます!」

「え⁉︎」

「早く早く!」

「いやいや、確かにこいつ無能力者だけど、汚れてはないでしょ」

「いいえ、無能力者は全員汚れてます。無能ですから」

「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

「今からこの無能力者を処分いたしますので、もうしばらくお待ちください」

「待て待て待て!さっきから怪しいと思ってたけど………まさかお前が結衣や栩義たちを!」

「結衣?栩義?誰ですかそれ」

「結衣はこいつ!栩義は機械作ってるやつ!」

「なるほど、そいつらなら覚えていますよ?」

人工衛星は言った。

「YES」

「!!!!!!」

高島は怒り心頭に発した。

「な、なんだと⁉︎」


『ジャンプパンチ』!!!!!!


高島は人工衛星をぶん殴った。

「おお!この衝撃!さすが能力者様でございます!」

「なに言ってるんだ⁉︎」

「この打撃!メカラー様もお気に召すに違いありません!!!!!!照男さん!あなたはメカラー様のボディガードにふさわしいです!ついてきてください!」

「え、ちょっとまっt」

高島は人工衛星に腕を掴まれ、飛んでいってしまった。

「ねえ、結衣はどうするの?」

「あの無能力者は他のサテライトが処理します」

「さてらいとって何?」

「我々人工衛星のことでございます」

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