第39話 悪い娘

私は、両親が無駄だと解かったから、娘を取り込む事にした。


今の私には他に頼れるような人間は居ない。



「そんな、お母さん、お父さんが金持ちになっているの?」


「そうよ、なんと常務取締役になっていたのよ? しかも結構元気そうなの」



マジ?...あれれ、何でかな、自分で自分の心が解らない。


私はなんで、デートをキャンセルしたんだ?


いきなり【嫌い】という感情が飛び出してきたし断ったけど...確かにお金まで出してあげたいとまでは思わないけど、悪くないんじゃないかな。


最近、凄く、童顔というのかな? 凄く若返った気がする。


案外、私と一緒に歩いても、同い年位に見えるんじゃないかな?


よく考えたら、全然キメーくない。


中年オヤジと考えたら、割と真面...いや美形だよね。


あれれ、お父さんはキモイ筈なのに、嘘でしょう、私が振られた智也より...美形の様な気がしだした。


何で断っちゃったんだろう?


【美形で偉くて金がある大人】最高じゃん。


大学行ってキャンパスライフを楽しむより【お父さんの愛人】の方が楽しそうじゃん。


血は繋がって無いし...お母さん一筋だったから、女の経験も多分少ない。


なら、股でも開いてやれば...いけないかな?



一応処女だし...1回でも関係を持てば【傷物にしたんだから】と詰め寄れば


楽しい、働かない日々が待っている。



娘としても今思えば、結構貢いで貰っていた。


あはははっ、よく考えたらさぁ、お父さん、凄くお母さんを大切にしていたわ。


前はキモい中年に見えたけど...可笑しいな事に最後にあった時のお父さんは私と同じ齢に見える位若く見える


顔も悪く無くて、案外美形だった。



良くない? 私はお母さんの若い頃に似ているらしい。


それはお父さんの好み、そういう事じゃないかな。


その私が本気で迫れば...多分いける筈。



お父さんがお金を私に貢ぐ。


私はその代り、お父さんの性欲を始め、全部満たしてあげる。


処女から捧げて全部あげるんだから...タワマンに住んでブランド物を買って貰ってお小遣い弾んで貰っても良いよね。


【これは...うん、私なりに愛しているんじゃないかな?】



お金、権力、物品を対価に私をあげるんだから...愛だよね?


少なくとも、他の男に【股を開く】なんて思わないから愛だよ。


その代り、ATM代わりになって貢いで貰うのは当たり前だよね?


だって、私の体を自由にして良いんだし...若い女の子が自分の者になるんだから...お父さん最高じゃん。



そう考えたら...もう糞ババアは要らないじゃん。


此奴凄く邪魔。


何処かに居なくならないかな?


いっそ、死んでくれれば【お母さんが死んじゃった~】とか泣きながらワンチャンあるじゃん。


お爺ちゃんもお婆ちゃんも歳だから死んじゃうんだから...動き方一つでお父さんと暮らせるじゃん。




「お母さん、もう諦めなよ見苦しいよ」


「だって、あの人」



「もうお母さんは嫌われているから無理だよ、それより、もう40過ぎなんだから、急がないと次は無いよ」


「だからお父さんと」


「それはもう絶望的に無理だから、次探した方が良いと思うよ」


「そうだよね」



もう、良い歳してんだから、退場してくれないかな?


邪魔なんだよね...このババア。


何処かの金持ちと結婚しないなら...価値ないわ。


それに、私がお父さんを手に入れた時点で...要らない奴なんだから。



母親面しないで、死ぬか消えるかしてくれないかな?




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