01 風とへの応援コメント
風と雲と虹……ナンデモナイデス^^;
僕も坂東の人間かつ判官贔屓の質なので、こうして将門公≠悪役・逆臣という書かれ方をしていただけると嬉しいですね。
>……風が吹いてきていた。
>北からの風が。
>朔風が。
こういう短文を重ねる文体、また「朔風」という言葉のチョイスが、歴史物の壮大な雰囲気を感じられて大好きです^^
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
往時の大河ドラマ、その名作をこっそりにおわせました(笑)
私も関東出身で、まあこういう不遇な人が好きなもので、こんな描き方をしました^^;
あとは、子どもの頃、小学校に劇団が来て、平将門をテーマにした劇をやってくれたんです。
その将門が、まさにこんな感じでした。
短文を連ねて、朔風っていうのは、おそらく田中芳樹先生の影響です^^;
あの雰囲気を真似したくて、こんな風になったのでしょう^^;
ありがとうございました!
03 虹とへの応援コメント
切なく余韻の残るラストでした
風の流れの描写で戦況が変わったのだなとわかる展開は印象に残ります
都の圧政に反旗を翻したとか色々な理由があるのでしょうが1人の名将が消えていったのと後に残された者の使命を全うしようとするような貞盛を応援したくなります
そこから後の清盛らに繋がるのかと思えば将門が勝利したのではという気持ちになります
作者からの返信
北山の決戦が、風の向きによって勝敗が分かたれたというのは、実は伝説で伝えられているところです。
なので、拙作ではそこを演出して、風が読んだ貞盛が勝った、ということにさせていただきました^^;
平将門という不世出の人物が失われ、しかしそれでも「武士」という群れは生きつづけ……。
その群れがやがて、平清盛という、やはり不世出の人物を得て、天下を取るに至るというのは、確かに平家の勝利だと思います。
ありがとうございました!
01 風とへの応援コメント
関東武者の元祖がここにあるという感じですね
こんなふうに京から離れて大宰府などのように都の権威も及ばない中で独特の風土から育って行ったのがやがて源氏を助けて平家を滅ばす力となっていくのかと…
将門は伝説が恐ろしいですが
実際はとても優れた方だったとの噂ですよね
楽しみです
作者からの返信
京から遠く離れたフロンティア――関東――をおのれの手で開拓していった、というのが、関東武者たちの気風に影響したんじゃないかと思います。
そういう独立心の強さのあらわれが、平将門なのではないかと思います。
将門は恐ろしい面もあると思いますが、やはり田舎の気のいいあんちゃんだった、とも思いますので、そういう感じで描かせてもらっています^^;
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
ラストシーンでどうしようもなく心が震えました。未来の私たちだからこそ、今後の武士の世のことも知っているのですが、「今」の貞盛の罪の意識とそれでも将来に賭けたい思いが伝わってきたからです。
時代のうねりの中では避けようのないものだったとしても、仲の良い身内同士なのに敵と味方に分かれてしまうのは、非常に悲しく感じます。歴史の教科書では一行二行で終わってしまう部分を、心理描写たっぷりに描かれると、運命とは何だろうと色々考えてしまいます。
「この罪は許されるのでしょうか?」の使い方も見事でした。現時点では、それを判断できないという返しは、歴史小説らしい深みのある答えでした。
最後に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!
作者からの返信
まずはレビュー、感謝いたします。
「武士の起こり」といわれる時代、その新しい時代へ向かう将門と貞盛という、二人の男の物語というところをピックアップしていただき、嬉しい限りです。
従来の歴史ものでは、貞盛が意地悪して……という展開が多かったのですが、そうではなく、貞盛は冷静であり、また将門に対して同情的な面もあったということを知り、このようなストーリーにいたしました。
そうすると、互いに未来を目指しながらも対立し、そして対決し……その中で生じる煩悶が、「響く」お話にできたのではないかと思います^^;
ここからは応援コメントへの返信です。
ラストシーン、これは「風と雲と虹と」という将門が主人公のドラマをモチーフにしようと思った時、このシーンを思いつきました。
輝く虹は、未来を象徴しているのか、あるいはそれは虚像であると暗示しているのか……それを決めるのは貞盛、みたいなところです^^;
「武士の起こり」は血みどろの争いを生みました。
それはやがて来る、「武士の世」へ向けての産みの苦しみだったのかもしれません。
「武士の世」になっても争いは止まりませんが、それでも未来を目指し、戦い合う二人の気持ちを、うまく「響く」ものにできればと思って書きました。
まさに「この罪は許されるのでしょうか?」という問いが、貞盛自身に返って来るという「響き」に。
そのあたりをお褒めいただき、誠にありがとうございます。
こちらこそ、素敵な企画に参加させていただき、ありがとうございました!
03 虹とへの応援コメント
春一番と聞くと恋をしたくなったりしますが(歳がばれる。というか、大河ドラマ『風と雲と虹と』を見たことがある、主演が加藤剛で……、というだけでばれる(汗))。
しかし…。
この時代から源平合戦の時代まで250年ほどが経っているわけですが、関東社会のあり方ってほとんど変わってないというのは…。
貞盛の恐れ…それは、その流れを受ける伊勢平氏や北条氏が引き受けていくことになるのですね。秀郷流も、奥州藤原氏や北関東の藤原系諸氏の祖となりますから、秀郷も引き継いでいくのですね。
将門の首塚は、前にお参りしてからかなり経っていますが、大手町のビル街のなかにありました。私がうかがったとき、お世話をする方がいらして清掃とかをしておまつりをして、最後に手を打っておられたことがとても印象的でした。そういうところではいまも「生きている」武将(神様ですが)なんだな、と思いました。
すばらしい物語をありがとうございました。
作者からの返信
春一番って、そういうイメージがありますよね(笑)
ちなみに私は加藤剛と言うと「砂の器」です(謎
坂東という、ある意味特殊な、それでいて後々までこの国に影響を及ぼす異界は、その独自の在り方というか何というか、それは連綿としておりますね^^;
貞盛と秀郷、この戦いの勝者の血筋から、いろいろな英雄豪傑が生まれ、そしてある者は覇者となり、ある者は敗者となり……まあ、歴史の必然といえばそれまでですけど、感慨もひとしおです。
実は私、神田明神とかもあまり行ってないので、そういうところに行った方はいいなぁ、と思ったりします。
生まれも育ちも、在住も関東だと、かえって行かないという現象がありまして……。
でもそういう人間からすると、やっぱり地元の気のイイあんちゃん、みたいな印象があって、そんなに怖い印象は無いんですよね。
そういう意味では「生きている」と思います。
こちらこそ、ここまでお読みいただき、すばらしいとまでおっしゃっていただき、誠にありがとうございました。
02 雲とへの応援コメント
「いくさの申し子」が「寂しそうな目をして」刀をふるう、という場面がいいですね!
いくさに魅入られてしまっても、殺戮自体に喜びを見出すようになるのではなく、その「寂しさ」を根のところに持っている人になっている、という。
以前にお書きになった×の○祖にも通じる「いくさの世を生きる者のさびしさ」のようなものを感じます。
将門が名のった「新皇」号はなかなか謎だと思っています。京都を知っているならば、天皇が武力で天下を取るというイメージは違う、と思いそうなものですけど、本来は天下を武力で切り従えた者が「皇」であるべきだ、という理想があったのか。
またよろしくお願いします。
作者からの返信
平将門って強さと優しさが混在するというか、同じ人格の中に併存しているイメージです。
実際、戦えば負けなしだったんでしょうけど、だからといって、最初から覇王になるつもりはなくて……という矛盾した感じを表したかったのです^^;
そのあたり、確かに朱重八さんも似たような哀愁を漂わせていたかもしれません。
「新皇」は、言われてみると何でこう号したのか、というのは謎ですね……。
拙作では、「国の中の国」として坂東を経営すべき、という構想を持っていた(乱暴に言うと「関東公方」ですね^^;)、という設定にしましたが。
それで、「皇」と言い出した、という裏設定です。
ありがとうございました。
01 風とへの応援コメント
少し遅れましたが、読ませていただきました。
将門が坂東のにおいを感じる男、というのが印象的です。
将門だけを中心に据えて書くと、どうしても、純朴・一途な将門 対 狡知に長けて陰湿な貞盛、という図式になってしまうところがありますが、誠実で思い悩む貞盛を中心に据えたところで、新鮮な人物像が描かれていると思いました。
作者からの返信
わざわざお読みいただき、ありがとうございます。
短編だと、どうしても将門のことをスパッと印象づける必要があり(字数が無いため)、「におい」と言わせていただきました^^;
平貞盛って、おっしゃるとおり、どうしても悪役に描かれてしまうので、へそ曲がりの私としては、そこを何とかしてみたいなぁと思っており……。
実際、将門挙兵時も「オヤジが悪い。オレは京で役人稼業があるし」とクールな対応を見せた貞盛なので、その辺を描きたいと思っていたのです。
書いてみると、何だか悩み多き青年武将になってしまいましたが^^;
ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
将門公が好きなので、このように素晴らしい小説にまとめていただいて嬉しいです。
後に公を江戸城鬼門に勧請して神田明神とし、江戸っ子のアイデンティティの中核にするあたり、家康ってさすがというか…
野村胡堂も銭形平次を意図的に明神下に配置し、いかにも江戸文化趣味者らしいことをやってます。
まさに公は今も坂東者のしるべです。
執筆、ありがとうございました!
作者からの返信
将門公、死後いろんなイメージが付与されたせいで、「怖い」存在として語られるようになりましたが、その「怖い」を外して見ると、こういう風なのでは、と思って書きました。
素晴らしい、と言ってくれてありがとうございます。
神田明神、家康はそういう扱いを……。
そして野村胡堂も……やっぱり江戸・東京、そして坂東に生きるものの「守護神」というのが、本来の姿なんじゃないでしょうか。
何だかんだ言われてますが、そもそも将門公は、坂東のために戦っていたんでしょうし。
それこそ、「しるべ」となるために……。
そういう姿もあるんだよ、というところを書きたかったのです^^;
こちらこそ、お読みいただき、ありがとうございました!
03 虹とへの応援コメント
さっすがぁ(*゚0゚*)
爽やかに胸にしみこむ物語でした✨
たまたま平将門の乱を調べていたので💦「乱」なのでどろどろエピソードも多いなぁ…… と思っていたのですが、こちらは切ないながらも気持ちの良いお話!
「01 風と」の京での貞盛&将門の対話シーンが素敵ですね。
敵対してしまうけれど、何処か互いを気にかけているような逸話も残っているので、2人の関係はこんな風だったのかも…… と感じました。
時代の先駆けとなる2人物語とても面白かったです♪
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
平貞盛って、平将門を描く物語だと、よく「悪役」にさせられてしまうので、その辺を何とかできないかな……と思って書かせていただきました。
将門が貞盛の父・国香を討った時、貞盛は「それは仕方ない」としているところが、そこまで将門憎しではなく、むしろ事態を冷静に見ていたのではないかと……。
おっしゃるとおり、どろどろしたエピソードが多いです。
貞盛の妻が攫われて、将門が帰したり……という話もありますし……。
でも、そういうのを敢えて捨象して、あるいは上澄みだけを掬って見てみると、こういう貞盛と将門の姿が見えてくるのでは、と妄想したのです^^;
実は仲が良かったんじゃないか、もしくは互いに認め合っていたのでは、と。
その辺が、おっしゃりとおり、「01 風と」のダイアローグに出ています^^;
「武士の起こり」を象徴する二人の話をお楽しみいただけたようで、何よりです。
ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
こんばんは。
「歴史」という科目が苦手なので小説ではあまり読まないジャンルですが、四谷軒さまの作品を読むたびに歴史が面白くなっていきます。
登場人物が魅力的で、違う側面の平将門が見えてとても新鮮でした。
読み終えたあと、すぐに東京にある有名な塚が思い浮かびました。きれいに整備されたあとはまだ訪れていないので、久々に行ってみたくなりました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
非常に恐縮です。
私は「歴史」が好きで、苦手な方の気持ちが分からなかったので、そういう風に言ってもらえると、苦手な方にも「届く」ものが書けたのだなぁ、と感慨もひとしおです。
平将門って、死後にいろいろとイメージを付与されましたが、そうなる前は、生前は、坂東の大地の若大将みたいな感じかなぁ、と思って書きました。
いや、実際は、もっとドロドロしたところもあったんでしょうけど、敢えて爽やかにしてみました。
そうでないと、付与されたイメージを取っ払えないかな、と思いまして(何だか偉そうなことを言ってます^^;)。
東京にある有名な塚、整備されていたんですね、知らなかったです。
ちゃんと大事にされていて、嬉しく思いました。
ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
しばしの四谷軒作品絶ちをしておりましたが、まこと歴史絵巻を誌的に描かれる名手ですね。
将門公は関東の守り神として、祟り神の一面を持ちつつ今日まで敬われておりますが、その理由の一端を感じさせてもらえました。
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
平将門、という時点で、坂東を駆け抜けた若き英雄、若大将、みたいなイメージがありまして(小学校の頃、そういう劇を観ました)、ついそのノリで書いてしまいました^^;
このようなレビューをいただき、その辺を文章で表現できればなぁ、と思って書いた甲斐があった、と思いました。
……あとは、こういうご時世ですので、あまり戦いを前面に押し出すのもどうかな、と思って、絵巻風を心がけていたことも事実です。
ただ、やっぱり、懸命に生きた人なんだよ、怖いイメージだけど、実像はこうだったかもしれないよ……というのが伝わればなぁと思って書きました。
いただいたコメントを拝見すると、その辺が何とか出来た、と感じました^^;
ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
風は流れ流れて
北から南へ
南から北へ
向かい風は追い風になり
勝機を呼び込んだ
平将門には執念深くて
ダークなイメージがありましたが
四谷軒さんの描く将門は
気持ちの良い人物像で
とても新鮮に映りました。
風の如く駆け抜けた人生
それが将門の人生だったのかな。
歴史音痴の私でも十分に楽しめました(^^)
面白かったです!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
本来なら、こういう風向きを読むのは、地元・坂東にいた平将門の方が上手のはずなんですが……。
やっぱり余裕が無かったんでしょうね。
あるいは、そこまで追い込んだ官軍・平貞盛の手腕が上だったのか……。
この戦いで流れ矢に当たって倒れたという将門。
異説では、矢に当たって落馬してから……という説もあります。
拙作では、好漢・平将門という説で書いておりますので、こういう形にしました。
やっぱりダークなイメージを取っ払うと、このような力一杯駆け抜けた若大将、みたいな像が出てくるかなぁ、と思いまして^^;
お楽しみいただけて何よりです。
ありがとうございました!
03 虹とへの応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
貞盛さんは、後の武家指導者の象徴となる鎮守府将軍に就任し、血筋上は平家と後北条氏の祖先になるから、確かに〝しるし〟を受け取ってバトンリレーのように繋いだんですね。
今まで注目しなかった名将、北山合戦を精緻な筆致で描かれて、とても面白かったです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
平貞盛って、「将門のあんちゃんに親父がやられた? そりゃ親父が悪いでしょ。おれは役人ライフを邁進するから、ほっといてくれ」と言った、わりと冷めているというか現実的な人っぽいのです。
でもそういう貞盛こそ、「ヤバい」と思って将門は執拗に追い詰めたっぽいので、やっぱり相当な人物だったんだろうな、と思います。
この人がいなければ、のちのちの武士の覇者たちは生まれなかったでしょうしね^^;
でも将門を追い詰めてしまったので、貞盛は悪役を演じることが多くて、今回、そのあたりを払拭というか逆転させてみたいなぁ、と思ったのです。
北山の戦いとか、貞盛の合戦の才能を象徴する戦いだと思いますし^^;
ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
今まで自分が抱いていた将門のイメージががらりと変わりました。
もしかしたら将門とはこういう好漢だったのかもしれない。そう思わせるだけの力を感じました。
これぞ歴史小説の面白さ!と膝を打つ思いです。
平将門、まさに「気持ちの良い男」でした。
そしてまた「気持ちの良い」小説でした。
面白かったです!
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
いろいろと鬼神のようなイメージが付与されている平将門ですが、そういうのを取っ払ってみると、意外とこういう「気のいいあんちゃん」というか、好漢だったんじゃないかなぁと思って書きましたので、こういうオススメをしていただけると、とても嬉しいです!
……実は、小学校の頃、体育館で劇を演じる劇団の方が来て、将門の話を演じて下さって、その時のイメージがまさにこの好漢だったのです。
それでこのたび、カクヨムの日本の怪異を二次創作しようという企画を知って、「これだ!」と思って、こういうイメージの将門を書かせていただきました。
おっしゃるとおり、歴史小説なら、悪役とかそういう人たちを「実はこうだったんじゃないか」と言うことができます。
まさにそれがやりたくて、このお話を書いてみた次第です^^;
気持ちの良い、と言われて、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!
03 虹とへの応援コメント
なるほど、戦では風を読むことが大切なのですね!この辺りの風は瀬戸内の風とは違うんでしょうね……。
平将門の話なのに、予想と違って爽やかな後味でとても良かったです!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
この「風」の変化が、北山の決戦つまり将門最後の戦いを決定づけたと思います。
将門の最期には諸説あって、この時の「風」が変わったことにより、流れ矢が当たって倒れた、とも言われているので。
拙作は貞盛とのドラマがメインなので、そこは改変させてもらいましたが^^;
将門の周辺は、史実だともっとどろどろとしていると思います。
でも、やっぱり、私にとっては小学校のときに観た劇の「純朴な青年が、やむを得ず立ち上がった」というイメージがありましたので、そういう路線で書かせていただきました^^;
ありがとうございました!
03 虹とへの応援コメント
拝読させていただきました。
坂東武者の、情に厚いのに相戦う様、様々な思い、そして気っ風の良さが感じられて良かったです。
平将門が処刑されたのに、どこか爽やかな風が吹いているようで、心地よい読了感でした。
ありがとうございました。
作者からの返信
坂東武者のいいところを前面に出していこうと思って書きましたので、そういう「風」を感じていただいて、嬉しい限りです。
たぶん、ホントはもっと土地がどうだとかいろいろあったと思うんですが、やっぱりここまで将門のことが今に至るまで伝えられてきているということは、将門はそういう「風」を吹かせる、いい男だったんじゃないかなぁと思うのです^^;
こちらこそ、ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
面白かったです。
ケンカを止めたい男になりたかった将門なのに、そういう時代はまだ先で。
時流に翻弄されましたが、最期は潔い退場。
心の優しい貞盛が想いを継いでくれるでしょう。
この時代の戦争は、弓矢がメインなんですね。
バトルも緊張がありました。よかったです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
武士の起こり、その時代。
平将門でなくても、誰かがそういうことをしたのかもしれません。
平貞盛がつないでくれたのか、このあと、源頼朝のような武士が出て来て、最終的には徳川家康による江戸幕府へと、道がつづいていった……と思います。
この時代から鉄砲伝来までは、弓矢がベースの戦いで、将門も弓矢の達人でした(だから京で滝口武者になれたようです)。
バトルシーン、緊迫感があるように気を遣いましたので、「緊張」とおっしゃられると嬉しいです^^;
ありがとうございました!
02 雲とへの応援コメント
洋の東西を問わず、基本自力救済の世界ですからね。
誰かの庇護下で無ければ生きていけず、庇護下の者をまとめて力にする世界。
みんなヒャッハー。
作者からの返信
むかし観た教育テレビの「社会」で「武士の起こり」みたいなのをやっていて、開拓農民の若い衆が「弱いから米を盗られる。おれは武士になりたい」とか言って、老母の止めるのも聞かずに近くの武士のところへ行き、武士が「そうか」と言って、開拓農民の土地を取り上げて郎党としてしまう……そんなえぐい内容だったのを思い出します。
そうすると、回遊魚みたいに、止まると死んでしまう……周囲を食い尽くしていくしかないと死んでしまう、となるのでしょうね。
だからこそ、平良文と源宛みたいな希少な例が光るわけですが^^;
ありがとうございました。
02 雲とへの応援コメント
はじめは理想に燃えていたであろう将門も、厳しい現実の前に、結局「強くなくては」ならないと思い、強さを求めた。
力がものを言う時代・地域であったとはいえ、将門がだんだんとすれていき、また貞盛ともすれ違っていく様は、哀しいですね。
面白かったです!
作者からの返信
平将門は、坂東に楽土を築き上げようとしましたが、結局は武士の「業」みたいなのを見せつけられてしまったのではないでしょうか。
しかもその「業」の深いところは、よりによって将門が武士として「強かった」というところだと思います。合戦においても。
そうすると、「もう戦って言うことを聞かせるしかないや」とか考えちゃったんじゃないでしょうか。
一方の平貞盛は、都で官人として出世して、「そういう方向」はやめておこうと考えていたのでは。
しかし皮肉なことに、その貞盛が将門と戦い、やがて……となってしまうところが悲劇ですね。
ありがとうございました!
編集済
02 雲とへの応援コメント
こんにちは、御作を読みました。
ああ、武士に秩序をもたらすために、武士になっちゃったか……。
武士でないと武士をまとめられない(清盛死後、武士でなく貴族に戻ってしまった平家は、地方への介入能力を失っていった)から、正しい認識ではあるのですが、その真実は都の公家には受け入れ難いし、何なら平安国体制の危機ですからね。
未来の承久の乱って、そういうことだろうし。
でも、この時は藤原秀郷さんが貞盛さん側にいるんだなあ。
面白かったです。
作者からの返信
結局のところ、強くなければ誰も従わない、という一面の真実を突きつけられてしまった……という感じです。
当時の坂東、否、武士はもうケンカばっかりで……「今昔物語集」に平良文(将門の叔父)と源宛(渡辺綱の父)が隣同士で諍いを起こしたけど仲直りした、という話が残っているほど(つまりフツーはケンカばっかり)の世界です^^;
藤原道長あたりは、そこら辺をうまく調整して、地方人事の名手であったがゆえに、名宰相となれたと思います。
でも道長死後はそういうのができなくて院政になり、平氏政権になり……で、おっしゃるとおり承久の乱に……。
執権北条家も「何でおれたちがこんな苦労を」とか思ってたんだろうなぁ……自業自得かもしれませんが(笑)
秀郷さんは、実務面で貞盛を支えていたと思います。
貞盛さんが頼んだんじゃないでしょうか。
戦略戦術は貞盛が考えるから、あとは運用を秀郷さんに任せれば勝てるからとか言って。
ありがとうございました。
01 風とへの応援コメント
……風が吹いてきた 北からの風が
冒頭の一文を目で追う私の傍らを
さらりと朔風が通り抜けていきました。
同じ風を感じながら
物語を読み進めていこうと思います。
開かれた平安時代の扉をくぐり抜けた先に
どのようなドラマが待ち受けているのか。
楽しみに拝読させて頂きます。
作者からの返信
平将門と平貞盛、最後の戦い、北山の決戦。
「風」という気候現象が、重要な役割を果たす戦いです。
そしてその「風」に象徴される、時代の流れ、坂東の武士たちを描ければ……と思って書きました。
その「風」を感じていただけて、幸いです。
全三話と短い物語ですが、お楽しみいただければありがたいです。
ありがとうございました!
編集済
01 風とへの応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
源義家、奥州藤原氏、(ある意味で)平清盛、源頼朝へと受け継がれる新時代の思想的先駆者となった……一番最初の坂東の守護者。
藤原秀郷という平安時代最大級の英傑が来なければ、勝っていたんじゃないかなあ。
どう描かれるのか楽しみにしています。導入、良かったです。
作者からの返信
坂東というフロンティアで、ここで国を作ってしまえばいいのでは……と考えたというか、実行した最初の人、平将門。
やっぱり時代が早すぎたという観が否めませんが。
藤原秀郷もさることながら、平貞盛も実は戦略戦術に優れていたっぽいので(だからこそ将門に執拗に攻められてたのでは)、この二人がいなければ、地方政権として生き延びていたかもしれませんね^^;
ありがとうございました。
01 風とへの応援コメント
平将門って、逆臣、怨霊のイメージありますよね。
けど、真実は違うのではないかと。
権力あるものの話が真実になっていること多いですからね。
そんなこと考えてはしまいました。
作者からの返信
やっぱり朝廷に逆らったというのが、そういうイメージを与えることになってしまったのではないか、と思います。
朝廷からしたら、経緯はどうあれ、逆らったことにちがいないから、秩序維持のためにも、そういうイメージを植え付けることにしたんじゃないか、と。
でも実際は、人の良い兄ちゃんが、坂東を良くしようと思って頑張っていただけかもしれないなぁ……というのが、執筆のきっかけです^^;
ありがとうございました。
01 風とへの応援コメント
平将門……有名ですが、どんな人かはあまりよく知りませんでした。なんとなく「朝廷に反逆した人」というイメージです。この先が楽しみです。
将門と貞盛がなぜ戦う事になったのかも気になります。
作者からの返信
むかし、小学校の頃、小学校の体育館とかで劇を演じる劇団の方々がいて、その方々が平将門を演じて下さるのを観たことがあります。
おそらく大河ドラマ「風と雲と虹と」(平将門が主人公のドラマ)を意識して作ったとおぼしきその劇が、私の平将門像のベースになりました。
坂東の大地に生きる、純朴な若者、平将門。
その純朴さゆえに、都の、朝廷の「悪」に耐えられずに起つ、というストーリィでした。
……それを自分なりに翻案して書かせていただきました^^;
ありがとうございました。
03 虹とへの応援コメント
将門公は、「早すぎた」のかなあ、などと考えてしまいました。
力が物を言う無法の地・坂東、この時代から約300年を経ても、鎌倉武士のヒャッハーぶりときたら(汗)
風向きが北から南へ、逆風へと変わるシーンは、単なる自然現象を超えて「まだその時期ではない」という天意にすら思えました。
将門公の「想い」を背負うこととなった貞盛ですが、彼の生きる「これから」があったからこそ清盛や頼朝が出てきたのなら、生涯をかけて「想い」に応えきったんだなあと。
面白かったです!!
作者からの返信
やっぱり「早すぎた」と思います。
けれども、誰かが立ち上がらなければ、この「武士」という人たちは、ただ強いだけの乱暴者の群れ……のまんまだっただろうな、と^^;
鎌倉武士?
……あれはサイヤ人だし(笑)
風の向きが変わってしまうこと。
変わる前に押せば勝てると思った者と、変わるまで耐えれば勝てると思った者の、その後の運命を象徴していると思います。
そして「変わるまで耐えれば勝てると思った」貞盛が、貞盛の子孫が、武士の世を勝ち取っていったことは、いろいろと象徴的だなぁ、と。
承平・天慶の乱を勝ち抜いてきたからこそ――その敗者たちの「想い」を受け継いだからこそ、今の自分たちがあると、清盛や頼朝も、覇者になれたのでしょう……。
ありがとうございました!