第15話 閑話 未来の無い乙女たち
「泣くんじゃありません、実家から助けがきますから」
「ぐすん..そうよね、私のお父様はライノ商会の会長ですもの大丈夫だよね」
「ええっ王都には奴隷商は2件しかありませんわ..確実に助けにきます..安心ですわ」
「しかし、彼奴はムカつきますわランディウス何て貧乏貴族じゃない..貴族という名の貧乏人ですわ」
「そう言えば、私の実家がランディウスにお金を貸していましたわ」
「だったら、今度は商人の恐ろしさを教えなくてはね」
「お金の怖さ...教えてあげるわ」
「ですが、可笑しいですわね..いい加減、奴隷商につく頃ですのに」
彼女達は知らなかった。
ジュディは黒薔薇だ..その彼女がそんな甘い事等しない。
奴隷商人には王都の店に戻らず..隣国の帝国に向かっている。
国内であれば彼女達の親が買い戻しができる。
だからこそ、帝国の奴隷商に売るように頼んでいた。
今でこそ戦争はしていないが、帝国と王国は仲が悪い、そこへ性処理奴隷として売り飛ばされたのだ。
彼女達にはもう未来は無い..
ガサツな帝国の男に犯され..子供が出来たら降ろされ、又性処理をする。
そんな未来しか最早ない..唯一の自由は..死ぬ事だけだ。
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