第9話 黒薔薇への道② (田舎者怖っ)ややグロ

私はウサギを三羽狩ってきた。


「案外上手なのね」


「田舎者ですから..こんなの簡単ですよ! だけど、こんなので強くなれるのですか?」


《ふふふ..強がっていられるのも今のうちだわ》


「さぁ...その生きているウサギの首を斬り落として、目を抉り皮をむしるのです」


「はい」


私は言われるままに、ウサギの首を斬り落として目を抉った...死んだウサギの目を抉って意味があるのかな? そして皮を剥いだ..ピンクのウサギだった物がピクピクしている。

そして首が無いのに逃げようとして動く...そのままむんずと捕まえて...ナイフで切った。


「貴方...何とも思わないの?」


《可笑しいな...普通の子は「できません」とか「こんな可愛い者殺せない」とか言うんだけどな...マリアは別として...》


「だって田舎者ですから...普通にニワトリを絞めたり...ウサギを解体したり..お祝いの日にはブタの解体を手伝ったりしていましたから」


《何、それ貴族の令嬢のする事じゃないわ...まぁ血や内臓に耐性があるのは良いわね....なら》


「そう、じゃぁ少しでい良いわ、そのまま生で食べなさい」


「そうですよね...刺身で食べるのは..新鮮なうちじゃないと食べれませんよね...では」


《美味しそうに食べているわ...口を血だらけにして》


「流石に内蔵は生じゃ食べれません..焼きますよ」


「いいわ..」


「だけど1羽しか流石に食べれませんね...解体して干し肉にしていいですか?」


おかしいな...生物を殺す残酷さを教えるつもりだったんだけど....


淡々とこなすわね...


これなら田舎の令嬢や平民なら第一段階が省けたって事ね....


解かった事は一つだわ


《田舎者怖っ》だわ。

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