第34話 【閑話】麗美の恋物語 小学生編 (残酷注意 嫌いな人は読まない方が良いかも)

「先生、くれぐれもお嬢には手を出さないで下さいね!」


「何を言っているんですか? まだ子供でしょう? 大人の僕が手を出すわけ無いじゃ無いですか!」


「それなら、安心ですが、組長はお嬢を宝物のように思っていやす、手を出したらただじゃすまない! それだけは頭に入れて置いて下さいね」


「解りました」



お金は弾みましたが、ヤクザと解かっても家庭教師を引き受けてくれた人に余り惨い事はしたくない。


だけど、この先生、案外お嬢の好みだから絶対に何かやらかします..





「初めまして、先生、麗美と申します..宜しくお願いします」


《この子、確かに小学生だけど..凄く綺麗だ、手足は長いし等身が違う、流れるような髪に引き込まれる様な綺麗な瞳...言われた意味が解かった気がする》


「どうかしましたの? 私を見つめて..急に黙るなんて..」


「あっ、すいません、僕は堤崎慎吾と申します、これから宜しくお願い致しますね麗美さん」


「麗美さん、なんて堅苦しいわ麗美と呼んで下さい!」


《この子は魔性なのか? 子供とは思えない...》


「それは..」


「麗美ですわ..」


「解りました、麗美..」


「はい良く出来ました」



普通に勉強をしていた。


この子は学校に行ってないと聞いていたが頭は悪く無い。


正直言ってしまえば、既に小学生の課題は全部終わっている、このまま国立の中学を受けても受かるだろう。


《何で家庭教師が必要なんだ》


「先生どうかしました?」


「いや、何でもない..」



しかし、目のやり場に困る。


ミニスカートからはパンティがチラチラ見えるし、僕の角度からは覗こうと思えば小さな胸が見えてしまう。


「先生、さっきから鼻息が荒いし、目が赤いわ..もしかして私が欲しいとか?」


「そんな事はありません」


「本当でしょうか? さっき足の奥を見ていましたし、その前は胸を見ていましたよね..先生」


急に麗美は椅子から立ち僕の後ろから手を回して抱きついて来た。


「何をするのですか..」


「何かしたいのは先生じゃないのかしら? ちゃんと責任が取れるのなら、したい事しても良いですわよ..」


《駄目だ、欲望に逆らえない..この子は魔性だ..》


「麗美、僕は君が欲しい..」


「責任がとれるなら..良いですわ..お好きになさっても..」


僕は、麗美を引き剥がすとそのまま、覆い被さった..そして..



「先生、何をなさっているんですか!」


「待って、茂木、先生はちゃんと責任をとるとおっしゃいましたわ..」


「そうですかい..だったら組長と話して貰いましょうか」







「先生、どういう事ですか? 麗美に手を出したそうですな!」



あれ程忠告したのに、冷静に話しているが組長の目を見れば怒り狂っているように見えやす。



「すみません、本当にすみません、魔が差したとしか思えません..」


声が震えていますなぁ..ありや駄目だ。


「先生よぉー魔が差したとはどういう了見ですかい..魔が差したとはよぉ...遊びだったそういう事かい、なぁ」



「違います」


「だったら、何なんだ、まさか大事な孫娘を傷物にしようとして..魔が差しただぁー ちゃんと説明しろや..」


「.....」


「だんまりか、お前どう責任取るつもりなんじゃ」


「謝れっていうなら、幾らでも謝ります..お金なら..」


バキ、ドカッ..


「お前舐めているなー金で済む問題じゃないんだよ」


《歯が、歯が..》


「あああっ..許して下さい..何でもしますから..」


「じゃぁ、何をしてくれるんだ、どういう風に誠意を見せてくれるんだ..」


「.....」


「また、だんまりか..」



後ろのドアが空き麗美が入ってきた。



「麗美、麗美、麗美 助けて..」


彼女に縋るしか助かる方法はない..


だが、よく見るとさっきまでの麗美じゃない、まるで蛇の様な冷めた目をしている。


綺麗な顔と重なって恐ろしい物にしか見えない。


「馴れ馴れしいわ..人を呼びつけて..」


麗美は近くにあった、陶器の灰皿で僕を殴りつけた。


「あああああっああ..痛い、麗美、何で!」


「責任も取れないようなゴミの癖に麗美? 呼びつけにする訳?」


今度は腹を蹴った..


「何でだ麗美..」


「貴方みたいなゴミに興味はないわ..本当悍ましいわ..私は失礼します..」


「待って、待って..」





「それでよ..責任なんだが..流石に殺すのは可哀想だと思うんだ..」


「た助けてくれるんですか?」


「ああ命はな..ただ落とし前として両手と両目で許してやろう..後は頼んだぞ茂木!」


「へぃ」




「なな、これは冗談だよな..なな」


「冗談じゃありやせんよ..ただ、可哀想だから手は手首から先にしてあげますよ..何処からとは組長は言いませんでしたから..これがせめてもあっしの慈悲です」


目が笑っていない..本当にやる気だ..


「何でこうなるんだ、まだ何もしていないだろうが..」


「していたら、東京湾で魚のエサでしたね..」


「なぁ、頼む許してくれ、なぁ..僕は麗美に誘われただけなんだ..悪く無い」


「ええっ誘ったのはお嬢でしょうね..」


「知っているなら..」


「可哀想だから、教えてあげますよ..先生には3つの選択があったんでさぁ」


「...何の事ですか..」


「そして、最悪の選択をした」


「だから、何なんだよ...」


「一つはあっしの忠告を聞いて、何もしない選択」


「....」


「二つ目は今の選択」


「ふざけんなよ..」


「三つ目は..もう貴方は知る必要が無いでしょう..それでは始めさせて頂きます」


「やめろーっ、やめやめ..ああああああ 僕の手が..手が..」


「うるせいな...静かにしていろ」


猿轡をかませた..


「うぐうぐうぐっ」


「出来るだけ早く済ませてあげますよ」


「うぐーっうぐうぐっ..すんすん」


気を失ったな..後は両目だけだ、


あらかじめ熱した棒を目に当てて一気に差し込んだ..焼けるような匂いが立ち込める


「あがががががががががーっ」


「あと一回でさぁ」


「ああああああっ」



「組の医者に連れて行きやすから死ぬことはありませんぜ..ただ、この事を警察に垂れ込んだら、あんたの妹さんや両親を殺します..脅しじゃないんでね..ゆめゆめ忘れない様に..」





馬鹿な奴だ、ちゃんと責任取れば幸せな未来もあったろうに


答えは簡単だった...


「責任とって将来結婚します!」 「愛してます」だったのによぉ


お嬢もその答えを望んでいた。


そう答えれば、婚約になってお嬢が16歳になったら結婚してハッピーエンドだった。


これは、家庭教師の話でも何でもない、お嬢なりの告白だったんだぜ..


11歳のガキが自分の体を使ったな..


ちゃんと思いに答えれば、お嬢は本当に体位差し出すさ..自分がヤクザの娘だって知っているし、そのハンデもな..


だから、案外尽くす女になったかも知れねぇ..


だが、アンタは最悪の答えを出しちまった..


さっきのお嬢..ちょっとだけ悲しそうだったぞ...




俺? 俺は怖いから手なんか出さない..組員も恐らく..だってよ..お嬢って..旨く言えないが恐ろしいんだよ。


四六時中一緒に居るなんて地獄の方がましさ..




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