第5話 一日の終わり
僕にとっての初めての学園が終わり帰路についた。
正直、目が眩むかと思った。
だって...美女や美少女しか居ないんだ..子供まで女の子は可愛い。
それなのに、そんな綺麗な女の人が凄い短いスカートを履いて居たりするんだ..
確かに冒険者とかしている女性は軽装だったけどさ..貴族は勿論、街娘だって肌を晒す女性は殆ど居なかった。
仕方なく僕は下を見ながら帰路についた。
だが、これだけじゃない...
「お母さま、ただ今帰りました」
「お母様、翼お前どうしたんだい急に」
「えっ」
《ああ、そうか翼はお母さまなんて言わない、ババアとかお前とか呼んでいたんだ..だけど、こんな綺麗な方にそんな事、僕は言えない》
「何でもないよ母さん、少しは態度を改めようと思ったから、これからは言葉遣いを気をつけるよ」
「そう? 三日坊主で無い事を祈るよ」
「はははっ、うん頑張るよ」
そして次はこれだ。
翼の記憶でなんとなく解かっていたけど..見ると凄く強烈だ。
「あははは、何これ可笑しいの!」
この子は、まひる翼のいや、僕の妹だ..これも又困る。
だって、テレビを見ながら、薄着でパンツ丸見え状態で俯せになってソファで足をバタつかせているんだから...
妹とは言え、僕から見たら美少女だ、目のやり場に困ってしまう。
ちなみに父親は海外出張中らしい...何処に行っても美女だらけ嬉しい反面、気が休まらない。
「うん、お兄ちゃん帰ってきたんだ」
「うん、ただ今」
「だったら、ジュース持ってきてくれる?」
解ったよ..僕は冷蔵庫から缶ジュースを取り出し持っていった。
「はい..これで良い?」
「......うん」
「じゃぁね」
僕は二階に上がり、部屋に行った。
(母、妹SIDE)
「お母さん、お兄ちゃん可笑しくない?」
「何か可笑しかったね...私の事をお母様だなんてね!」
「そうだよね! ジュース持ってきてはいつもの絡みで、絶対にとってくれないのを解って言っていたのに..変だよ」
「でもいつもより良いんだから良いんじゃない?」
「それもそうか!」
「きっと又ライトノベルだっけ? そんなのに感化されているだけじゃないの?」
「そうだよね...それじゃ暫くしたら又元に戻るね」
「そうそう、あの翼が何時までもあんな状態でいられると思う?」
「思わないな..暫くしたら、また陰湿に喚き散らすに決まっているよね!」
「そうそう、どうせすぐにババアだのお前って呼んで喚く様になるわ」
「期待しちゃだめだよね」
「期待しても裏切られるだけだからね」
《何だ、この部屋は 不気味な人形が沢山あるよ、美少女なのに目玉が大きかったりこれは何だ気持ち悪いか捨てよう》
《この絵画も何だ、美少女っぽいのに何だか等身が可笑しい、呪いの絵か? これもだ》
《何でこう、呪いの絵みたいな物が多いんだ、この本もそうだ、捨てよう》
ふぅ、これで一区切りついたな..これが記憶にあるパソコンか?
今日は疲れたな、早目に寝よう。
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