【石のやっさん 旧作】どうしても女神様からジョブもチートも貰えない僕は、他の女神様の計らいで平穏に過ごします、魔王? 勇者? あははっ僕には無関係ですね!
第47話 第一章の終わり(エピローグ)こんな地獄の異世界に行きたいのかい!
第47話 第一章の終わり(エピローグ)こんな地獄の異世界に行きたいのかい!
家の中に小さな神棚が作られている。
勿論、異世界だから、こんな物は売って無いから手作りだ。
この世界の名工に作らせた逸品だ。
この神棚は、くくり姫への感謝の為に皆で考えた物だ。
僕はくくり姫は居ないって事を伝えたが...
「こうして幸せに生きていけるのはくくり姫様のお陰じゃない?」
「そうだよ、神様は解らないけど、人間が本当に死ぬのは《誰からも忘れられた時》だから心の中でまだ生きていると思う」
「私は日本の事は知らないけど、この世界の女神イシュタスは私には何もくれませんでした、そんな私にこんな幸せをくれたのは礼二とくくり姫様です、死ぬまで私は感謝を忘れないよ」
《そうか、この世界の人間でもジョブやスキルも貰えない事があるのか...女神から恩恵を貰って無い、だからサナは簡単に括れたんだな》
「皆、ありがとう」
嬉しくて涙が出て来た。
僕はくくり姫の神主だった。
氏子が3人もできた...本当に嬉しい。
くくり姫は僕たちの心の中に生きている。
確かにそうだ、今でもご利益を頂いている。
皆に考えて貰いたい事がある。
もし皆の前に女神が現れて異世界の誘いがあったら...考えて欲しい。
成功する人間なんてごく一部だ。
恐らく、勇者になれても、多分日本でフリーターの方が遙かに幸せだ。
エアコンのある部屋にネットやテレビ、異世界には無い。
もし、あったとしても、それは特権階級しか使えない。
飯は不衛生で不味い...法律は整備されて無いから《悪人天国》
俺俺詐欺なんて、まだ優しい。
この世界の悪人は、平気で人を殺す盗賊だ。
女の子なんてもっと最低だ、負けたら孕むまで犯される可能性がある。
こんなゴミの様な世界に甘い言葉で君達を誘おうとしているんだ。
女神って酷い奴だと思わないか?
言っていることは、少し支援してやるから戦争しろって言っているんだ。
善良な女神が居たとしても恐らく魔王に勝てる確率は半分位かも知れない。
そんな世界に何でいくの...辞めた方がよいよ。
異世界で努力するなら日本で努力しようよ?
勇者で活躍する、半分の努力で多分弁護士や医者に成れる。
うん...絶対に見合わないと思うよ。
三浦さんや湯浅さんにサナが歌い始めた。
「イシュタスは糞女神~本当の女神はくくり姫~」
「世界何か関係ない~ くくり信者は怖くない、魔族の世界も怖くない」
「本当の男は、礼二だけ...男は皆クズばかり~」
...余り良い歌じゃない気がする。
だけど、言っている事は僕の事以外はあっている。
「くくり姫様の計らいで平穏に過ごしています、魔王? 勇者? あははっ僕達には無関係ですね!」
僕たちが括られなかったら地獄の世界...君達はそれでも、いきたいのかな?
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