第45話 長い夜の終わり
僕は0.001ミリのゴムを取り出した。
この世界には避妊魔法があるが、多分僕には使えない可能性があるから買っていた。
「それは要りません」
「私も要りませんよ、大丈夫です」
「だけど..あっ」
二人はあんな状態だった。
もしかして子供が出来ない状態なのかも知れない。
「気にしないで良いですよ? 想像通りです」
「あははっ避妊しないで大丈夫ですからね? 生で思いっきり楽しみましょう、あーむレロレロ」
正直僕は経験が少ない、どうして良いか解らない。
何をして良いか解らないから頭を撫でてあげた。
「あっあああああーーーーっ」
《これは何、ただ頭を撫でられただけなのに体の底から暖かくなる》
「あんあんハァハァ」
《これ絶対に今迄とのは違う、下半身が熱くなる、何なのこれ、こんなの知らない》
正直触るのが怖い、三浦さんも湯浅さんも多分トラウマを抱えている。
出来るだけ優しく触らないと...
「あーあんあん、あんあむぬちゅうハァハァハァ」
《一体何が起きているのか解らないわよ、全然別物だよ..こんな体が溶けちゃいそうなの絶対に違う》
「ぬちゃペロあーーっはーはー」
《駄目だ、ただ触られているだけで体が感じちゃう、これは私からの...駄目、何も出来なくなっちゃう》
「礼二さん、あああーっ、これ凄いうううん、はーはーああああーーーっ」
「これなんなんですか?これこれーーーっ」
えーとこれは何なのかな?
僕は人生でこんな経験は2回しか無い。
そんなに上手いとは思ってない。
頭を触って、ちょっと触っただけなんだけど、まさか変な薬とか呪いとか掛かっているのかな。
「うん、2人とも可愛いからつい頭を撫でて頬を触っただけなんだけど」
「可愛いですか、嬉しい有難うございます」
「ありがとう、本当にうれしいです」
《可愛いって言われちゃった、だったらもっと頑張らないと》
《私が可愛いんだ、うん、そんな事言われたら、もう、こうしちゃうから》
信じられない、三浦さんは剣道少女で何時も光り輝いていた。
苦学生の僕と違い、部活に真剣に打ち込む姿は凄く綺麗に映っていた。
湯浅さんはおとなしい子だったけど、本を何時も読んでいたっけ。
そんな二人とこんな関係になるなんて...
「二人とも凄く綺麗だよ、本当にそう思うよ...」
《嘘、そんな汚い所まで触ってくるなんて、真顔で綺麗なんていわれたら、可笑しくなっちゃうよ》
《私が綺麗な訳ない、無いのに~真顔で言われたら、駄目、本当にそう思われている気がしちゃうから》
「あっあっああああーーーっ、そんな所まで」
「あっ、それ駄目、ああああん、そこは汚いから汚いよ」
別に気にならないな。
「好きな人に汚い所なんて無いよ」
「そんな、そんな礼二さんうますぎる、うますぎるよぉ~」
「凄く経験があるのかな? ハァハァ~駄目ああああああっ」
「経験なんて余り無いよ、片手で納まる位しかない」
少しサバを読んだ、流石に2回とかは恥ずかしいから。
「そんな、嘘...本当?ほんとう? あああああっ、そんな信じられない、それでこれ? あああっだめ」
「そんな、そんな、それでなんでこんな、なの?おかしい、可笑しいよ」
「僕は大好きな二人が喜ぶ顔が見たいからしたいようにしているだけだよ?」
だけど、可笑しい...どうしたら喜ぶのか何故だか解る。
「ああああっ駄目ああああーーーーーっいくいくいっちゃうよー」
「私もいくいくいく、ああああーーーっいっちゃう、いっちゃうんだからーーーっ」
二人の体がビクンと飛び跳ねた、その瞬間ぶしゅーと音をたてて二人の股間から潮がふいた。
「はぁはぁはぁあっ礼二さん」
「はぁはぁ駄目、もう礼二さんしか見えない、見えなくなるよ」
《これが本当のSEXなのかな? これがそうだとしたら今迄のは何、こんなに気持ち良いなら世の中に拒む女なんて...いない》
《私が淫乱なんじゃない..はぁはぁ礼二さんが気持ち良いんだ...絶対他の男じゃこんな気持ちにならない》
【三浦陽子SIDE】
頭を撫でられるだけで気持ち良い...まるで宝物を触る様に触るんだから。
「はぁはぁ、気持ち良い..うんああああっ」
頬っぺたにキスされた、こんな事をされた事無かったのかも知れない。
顔がこれだけで赤くなる。
同じ様に真理も顔を赤くしている。
礼二さんの手が胸に触れた瞬間に顔はゆでだこの様に真っ赤になる。
体が熱くなるような気がした。
さっき迄、礼二さんを気持ちよくしようとしていたのに、体が硬直して動けない。
触られたくて触られたくて...ハァハァハァどうしようもない。
それと同時にとんでもない快感が押し寄せてくる。
気がついたら私は自分から股間を押し付けていた。
本当に厭らしく、自分が凄く淫靡な存在になった気がする。
本当は私が、私が礼二さんを気持ちよくしたい、私がしなくちゃいけないのに...
駄目...快感に夢中になって貪りたい気持ちが止まらない。
これは何、なんなの、こんな経験今迄に無い、これがそうだというなら、今迄のは全部違う。
今迄の不幸がたったこれだけで全部消えていっちゃう。
今この瞬間がハァ~幸せ。
「あん、そんな所汚いよ、本当に」
「気にならないから、大丈夫だよ」
「ああああっあああああん」
そんな汚い所舐めるなんて...しかも大切にそうに、そんな。
優しすぎる、幸せすぎるから~ああああ~っ。
駄目、駄目、体が緩んじゃうよ、とろとろに緩んじゃうよ~。
こんな思いが出来るなら...手も足も要らない...
結局、私はだらしなく涎を流して股間が緩んだ状態になっても快感から逃げられない、いや貪っていた。
「ああああん、あは~んあああああっ」
【湯浅真理SIDE】
頭を撫でられただけで、体が熱くなる。
火照るとういうのはこの事だと思う...こんな感触があるなんて知らなかった。
「ああ~ん礼二様、ああああっ」
こんな事だけで可笑しくなってしまう、今私は自然と《様》と言っていた。
SEXとか性的な物は苦痛でしか無かった。
昔、こっそり読んでいたレディース小説の様な事は空想にしか過ぎない、そう思っていたのに...本当に..ハァハァあるんだ。
違う、違う、これはお礼なんだ、私がしてあげなくちゃいけないの...
「礼二様、あっあっあああああん、、私が、私が..しハァハァ駄目ーーーーーっ」
私が、私が...する、ああん駄目だ、触れるのが気持ち良い、唇が当たるだけで駄目だ。
気がつくと私は礼二様の唇を貪り股間を手に押し付けていた。
駄目贖えない、快感から逃げられない。
これが本当のSEXなのかも知れない、奪うのじゃなく与える物..
「ハァハァハァ...駄目、そんな所駄目だよ...」
汚いと罵られた所に唇が当たる、そのまま舌が差し込まれる。
何で、そんな事ができるの? そこは...駄目、そんな所、汚いのになんで大切そうに舐めるの?
そんな事されたら、私、私は~ぁ
「好きになったら気に何てならないよ」
「ハァハァハァ、ああああっあんあっ」
舐めちゃいけないと言いながら、私はなにしているの? 押し付けているよね、駄目離さないと、だけど止められない、ごめんなさい。
この性欲が止まらないの~多分私はもう狂っちゃったよ...この快感から逃げられない。
他の男がもし私を抱こうとしたら...殺しちゃうかも知れない。
それが敵わないなら、死ぬかもしれない..
「大丈夫?」
「へっへーきです...はぁはぁやめないで、もっと、もっとーーーっ」
駄目だよ、こんなの、こんなの、そんな所まで舌を差し込まれたらあああああん。
礼二様のが凄いなんて...はぁはぁ知っていたよ。
だって、愛情が無ければ、あんな介護なんて出来ない。
排泄した女のお尻なんて拭けない、多分、あの時点で愛されていたんだ。
あんな事出来る礼二様が...此処までするのは当たり前だ。
愛って凄い、凄すぎる~
最早私には何も出来ない。
「あっあっああああああん」
ただただ、快感を貪るしか出来なかった。
【二人 陽子SIDE】
私は気を失っていたみたい。
あんな快感の渦に巻き込まれてんだ仕方ない。
「はぁはぁ凄すぎるよ、ニヘラ~あああん」
凄く酷いありさまだね..口から涎れがたらしっぱなしで足がひらっきぱなしになっている。
まるでレイプされた後の様に悲惨だ、だけどまだ快感が走っている。
油断すると体から直ぐに力が抜けていて快感の渦にまた撒き込まれる。
終わった後迄続く快感ってなにこれ...まだ欲しがるの私、どんだけ淫乱なの...
そうだ、真理ちゃんは
「ううん、はぁはぁしゅごい、しゅごすぎるよハァハァ駄目」
全く同じ様に股を開いて涎垂らしている。
私も真理ちゃんも毛布が掛かっていた。
本当に優しいんだから...駄目、私何やっているのかな?
礼二さん一回もいってないじゃん。
多分、私は50回以上はいかされっぱなしだった。
途中からは数えて無いけど、それ位はいった気がする。
駄目じゃん、これじゃ。
「真理ちゃん」
「うん」
真理もどうやら気がついたみたいだ、
礼二さんは眠っていた。
私が礼二さんの唇を貪り、真理が乳首を舐め始めた。
「うん、うんうん」
「ぺろぺろチュパっ」
こういう時に手が無いのが切ない。
あればあと4か所も触れるのに。
驚いた顔で礼二さんが目を覚ました。
そして、手が私の股に伸びてきた。
多分これを受け入れたら、また同じになっちゃう。
「ぷはっ、駄目ですよ礼二さん、今度は私達の番です」
「そうですよ、じっとしていて下さい、今度は私達が気持ちよくしてあげますからね」
そのままキスを続けていたが...何この臭い、凄く良い匂い。
嘘...昨日より私敏感になっているの? こんなの可笑しい、今日は汗の臭いが凄く良い臭いに感じる。
唾液が、唾液が美味しい。
「うぐっうううん、ぷはっ、うんちゅるっ」
私の体可笑しいのかも知れない、股間が濡れだして洪水みたいで恥ずかしい。
まるで礼二さんの涎や汗が媚薬みたいに感じる。
頭が蕩けるようになる。
だけど、それは真理も同じようだ。
顔がとろーんとして涎が垂れてきていた。
このままじゃまた、私達だけが気持ち良くなるだけ。
そう思った私は腰を下ろしていった。
なかなか入らない。
手が無いのはこういう時不便だ...本当にそう思う。
礼二さんは、手を添えてくれた。
そのまま私は座ると無事に受け入れることが出来た。
「陽子、ずるいよ」
真理のそんな声が聞こえて来たが、今の私には余裕なんて無い。
腰を振る事で精いっぱいだ。
「あん、あんあんああああっ、あ.あああああーーーっ」
これ、何なのかな? 今迄受け入れて気持ち良い事なんて一度も無かった。
信じられない、ただ入れただけで、信じられない程感じてしまう。
今迄のも凄かったけど...これはこれは...ああああっ何も考えられなくなる。
頑張って腰を振り続け、気がつくと8回も私はいっていた。
そこまで頑張ってようやく礼二さんをいかせる事ができたみたいだ。
「はぁはぁはぁ、凄すぎる、礼二さん...好き」
「僕も好きだよ」
そのまま私は横にずれた。
【二人 真理SIDE】
酷い、先を越されちゃった。
暫く私はお預け状態だった。
だけど、陽子ちゃんの様子を見ていると、凄い快感に飲まれているのが解る。
凄くエロくて、恍惚に満ちた顔をしている。
体がビクビク震えていて、多分その度にいってしまっているのだろう。
だけど、冷静に見ると、あの陽子ちゃんが雌の顔をしている。
気持ち良くて自分から腰を振る。
そんな事想像なんて出来ない。
剣道小町とか言われて凛とした陽子ちゃん。
高校の同級生時代はカッコ良くて剣道一筋、性欲の欠片も見せなかった。
此方に来てからは、苦痛な顔しか見たことはない。
だけど、幸せなのは解る。
早く私の番にならないかな。
ようやく私の番がきた。
横にずれてくれた陽子ちゃんの代わりに私が跨った。
「あああっあああああああーーーっ」
一回終わった後なのに、全然元気なままだった。
それより、陽子ちゃんを見ていて想像はついたけど...
「ググツグゥーーーーッ」
「大丈夫?」
「うん、平気...ハァハァ」
入れただけでこれ...動かしたらどうなっちゃうのかな?
ハァハァ、陽子の気持ち、良く解るよ。
これ凄く気持ち良いーーーっ。
礼二様の為なんて言うけど..腰が腰が止まらない。
「あへっああああああっ」
夢中になり気楽を貪る。
もう6回はいっているのに、礼二さんはまだいってない。
結局、8回もいかされながらようやく私も礼二様をいかせる事が出来た。
嫌いな精子が好きな人の物だと好きに思えるのは...不思議だ。
「礼二様、愛しています」
「僕も愛しているよ」
【???SIDE】
ようやく満足させてあげられお互いの顔を見た。
これで...
「何をしているのかな? 寝たふりのままなんて出来ないじゃん」
「ごめん、サナだけどサナは共犯だろう、そうじゃなくちゃ」
「ええ、そうですよ、だけど、三浦さんに湯浅さん、常識を考えて下さい」
「あの、ちゃんとサナさんにお願いしたよ?」
「うん、筋は通したよね?」
「あのね常識で考えてね!今は何時なのかな?」
「4時だね」
「4時ですね」
「4時...」
「あのね、朝の4時じゃないのよ? 夕方の4時なの? 流石に寝たふりも大変なのよ、お腹は空いたし、トイレだって我慢したんだから」
「「「なんだかごめん(ね)(なさい)」
《あれっサナさんの下着が》
《濡れているわね...そう言う事だね》
「礼二さん、サナさんの手を持って」
「こう三浦さん?」
「ちょっと待って、何するの?」
「そのまま礼二様引っ張って下さい」
「えっ」
「ちょっと、何....」
「サナさんもしたかったんですよね」
「そうですよね...」
「そんな事...あるけど..私はあんな激しいのは」
「「礼二さん(様)剥いちゃいましょう」」
「ちょっと待って、礼二は良いけど女の子は駄目、駄目だよ、私はノーマルだから」
「そうですか?」
「そうなんですかレりレロ」
「ちょっと止めて、ねぇうぐっうううんぷはっ 止めて」
「変なサナさん...私手が無いんですよ? 本当に嫌なら簡単に振りほどけるよね?」
「そうですよね、こんなに濡らしちゃってまぁ...礼二様どうぞ」
「ちょっと礼二恥ずかしいよ、あっあっあっだから恥ずかしいからあっあっあああああーーーん、ハァハァ」
「ごめん嫌だったら止めるよ」
「つ.づ.けて」
「えっ?」
「もう、嫌だ、続けてって言っているのよーーーっ言わせないで凄く恥ずかしいから」
結局、彼等がベッドから出たのは夜10時を廻ってからだった。
※ さん、様、呼びつけに口調が変わるのは間違いで無く、感情によるものです。
(約2話~3話で第一章とでもいう部分が終わります)
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