第33話 【閑話】彼女達に何が起こったか?

「しかし、仕える相手はどんな人かな」


「まぁ考えても仕方ないよ」


「そうだね」


二人は担任の緑川と一緒に、第三の道を歩む事にした。


お城に残って魔王軍と戦うのでなく、礼二みたいに全く関係なく生活するのでなく、就職先の世話を頼んだ。


その際、2人は仲が良かったので同じ職場で働きたいという希望を出した。


更に、魔王軍と戦わないで済むような仕事という注文をつけた。



その結果、2人の仕事の斡旋先は地方領主のハルテン男爵家となった。


ハルテン男爵家は魔族領から離れた位置にあり、ハルテン男爵領に行くには王都を通らなければならない。


その為、魔族との戦いからは一番かけ離れた場所と言えた。


異世界人を国から斡旋して貰うのには莫大なお金が掛かる。


ましてハルテン家は男爵、普通ならそんなお金は無駄だから出さない。


出すからにはその理由がある。


ハルテン家は確かに魔族領から遠いが他の者と揉めていた。


それは、蛮族が作り上げた盗賊団だった。


盗賊団と言っても規模が桁違いに違う、蛮族と言う事から解る様に王国とは関係ない人間、野蛮な民族が集まり、そこに犯罪者が合流してできた物だ。


その数は数千、しかも地の利はむこうにある。


ハルテン家の領地は、略奪に合う事が多い。


対抗するために騎士団や自警団を出すも、追い返すのが精一杯だった。


そこで、王国に手紙を書き援軍を求めた異世界の戦士のうち何人かが仕事を欲しがっていると聴き、莫大なお金を払い頼んだ。


そして、ハルテン男爵家に来る事が決まったのが


湯浅真理と三浦陽子だった。


《異世界の戦士》は一騎当千、これで盗賊団をどうにか出来ると思っていた。


特に、魔法使いの陽子と上級剣士の真理は元が親友と言う事もあり相性が良かった。




運が悪かった...



過信しすぎた....



確かに異世界の戦士は考えられない程強くなる。


しかし、強くなるには時間が掛かる。



だが、いきなり二人は騎士団に入り一緒に戦った。


三浦陽子は魔法使いのジョブだが元剣道部、実戦こそないが体を動かすのが得意だった。


そして、剣士でなく魔法使いだから直接戦わない...だから躊躇なく攻撃ができた。


逆に湯浅真理は、三浦陽子が呪文を唱える間守るのが仕事だが、他に沢山の騎士がいるから実質何もしていない。



運が悪く、最初に戦った敵が数だけ多い烏合の衆だった。



その為、2人の活躍が本当は大した事無いのに...大手柄の様に見えてしまった。


また、相手からしたら強敵が出現したようにとらえられた。



そして悲劇が起きた。



幻影盗賊団は異世界の戦士を含む騎士団を潰すために数の暴力を使った。


その数、約2000人、それに対してハルテンの騎士団や自警団は800人。


最初こそ、活躍はした物の...数の差に次第に押され、最後にはハルテン男爵は全面降伏する事になる。


その結果、何が起こったのか...



湯浅真理も三浦陽子も活躍しすぎていた。


盗賊団からしたら、自分の仲間を沢山殺した憎い相手...しかも運が良いのか悪いのか殺した中にはリーダーの弟が居た。



「よくも、弟を仲間を殺してくれたな、地獄を味わせてやる」



降伏したハルテン男爵家や騎士団の前で二人への凌辱が始まった。



沢山の男により、彼女達二人は裸に剥かれて投げ出された。


「何だ、異世界の戦士って言ってもただの女じゃないか? 結構良いつらしてんじゃないか?」



「止めろ、殺してやる...絶対に赦さない」


「...」



「裸の女に何が出来るんだ? そうだ、ハイテン男爵と騎士団を連れて来い」


「へい」




「ハルテン男爵に騎士団...俺たちの前でこの女達犯して見せろ」


「そんな事できるか...」


「死んでも出来ない」



「そうか、そうか、ならお前達の家族は犯した上に皆殺しだ、仕方ないな」



「貴方助けて」


「お願い、子供を助けて下さい」


「パパ、死にたく無いよ..」



何人かの家族が、見せしめの為に目の前で殺された。



「止めてくれ、解ったから、解ったから」


ハルテン男爵が一番最初に覆いかぶさった。


「いやいや止めて..何でよ、いやぁぁぁぁーーーーーっ」


それを皮切りに生き残った300人の騎士や自警団が彼女達に襲い掛かり犯した。



「いやいや、嫌ぁぁぁぁぁぁぁっ、私は貴方達に頼まれて守っただけなのにぃーーーーー」



「仕方ない、仕方ないんだ」



「家族の為だ済まない」



そうは口では言っているが実際は獣だった。


二人は美少女だった...


それを公然と犯せる理由が出来た。


だから次々と獣の様に覆いかぶさっていった。



「あはははっ此奴股から血が出ている、処女だったのか」


「痛い、痛いよ本当に痛いの止めて、止めて本当に痛いのよ、痛いよーーーーっ許してよ仲間...うぐぅ」


「よーし噛むんじゃねーぞ...噛んだら歯を叩き折るからな、家族の為だ仕方ないんだ」


「うぐうぐうん...ぷはぁ、苦しい、止めて、止めてうんぐうううんっうううんん...はぁはぁ汚い、いやぁぁぁぁぁーーーっ」


「口も使えないし下も使えない、なら俺は尻でも使わせて貰うか」


「うぐうぐうううんっぷぁ..痛い、痛いのあああああっ」


「口、はなすんじゃねーよ」


「嫌だ汚いもう嫌ぁぁうんぐうううんうん、うん...はぁはぁうううん」




「陽子ちゃぁぁぁぁん、嫌だよ助けていやぁぁぁぁっ」


「馬鹿だな、お前の仲間はあの状態なのに助けられるわけねーだろうが」


「嘘でしょう、何であんたが...」


「悪いな妹の為だ...」


「いやぁぁぁぁぁ、痛い、痛いよ...弘樹助けてぇぇぇぇぇっ」


「何だ此奴、あっちと違って処女じゃねーじゃん、地味な顔してやる事やっているんじゃないか?」


「やめてよーーーーっ汚いのは嫌、うんぐもぐうんぐううううん」


「何だ、そんな事言いながら此奴結構しゃぶるの旨いじゃん」



犯され続け殴られ続けた彼女達は直ぐに無抵抗になった。




「も.う.や.めて...いううとおおりしまうから、な.ぐらないで」



「せめて...やあしくしてください」



300人に代わる代わる犯された二人はもう抵抗する事も完全に諦めてしまった。


美少女だった顔は犯す時に言う事を聞かなかった為殴られ、倍位に腫れていた。


口は切れてその端からは精子が流れている。


そして股もお尻の穴もだらしなく開きっぱなしになって、コポコポと白い精子と赤い血が混ざって垂れ流されている。


体中が痣だらけで最早痣が無い場所は無い...



「所詮は女、こうなったらただの性処理便器だな...スゲー汚いな」



リーダーがそう言うと、盗賊団もハルテン男爵たちも厭らしい笑みで笑った。


ハルテン男爵の領の人間の目にもあれよりはまし...そういう馬鹿にした目が多い見られた。



「こんな便器みたいな女でも《異世界人》だこの先力をつけると面倒だ、そうならない様に両手を斬り落として足の腱をきっておけ」




「いややあああっ、いやあああああ、たしゅけて...もうさかるない。さからうないからーーーーっ」


「あはははっ何言っているのか解らないな」



「ぎゃぁぁぁぁぁっぁーーーーーーっ、手、わうたしのてーーーっおうして。かうして」


「うん? 返してやるから受取れ」


「あああああああう、あああああ」


腕がそもそも無いのだから受け取れるわけが無い、斬られた腕は胸にあたり地面におちた。



「うわたしのうでぇええええええええっうで」


座り込み必死に腕を抱え込もうとしていた。



「いやや、いやああああっ、なうでもするよ、ほんとうになんでもすうから、手いやぁぁぁぁ」


「友達が可哀想でしょう、お揃いじゃなくちゃね」


「ぎやぁぁぁぁぁぁぁっいたうい、痛い、たふけて」


無惨にも真理の腕も宙に舞っていた。



「良い玩具が出来たな、腕にポーション振りかけておけよ、死なすんじゃないぞ、後、足のアキレス腱はちゃんと切って歩けなくするんだ」


「わかりやした」


「それが終わったら、そうだ自由に使えるように便所の横に鎖でつないで置け」


「だけど、こんな者使う奴いるんですか」



「まぁ目をつぶれば見えねーから、本当の性処理道具で良いんじゃないか? 女不足だからな、下っ端で寂しい奴は使うんじゃねーか」


「俺はごめんですぜ」


「俺も嫌だなきたーねもん....まぁ俺たちは真面な女を抱けばいいさぁ、これを見たら逆らわないだろうからな」


「あはははっ違いない」



こうして二人は、便所の横に繋がれた。


「ひぃ、逆らわない、逆らわないから殴らないで」


「そうか、ならしゃぶってくれ...急いでな」


「はい」



「いひひ、口が埋まっているなら俺は下半身使うよ」



「うぐううううんん、うううんううん、はぁはぁ....ううん...はぁはぁごくっ」




「それじゃ、おれはこっちを使おうかな」


「はぁはぁ解りましたうぐうううううんん」



「ほらよ、今日の飯だ」



「「有難うございます」」



まるで豚のエサの様な残飯が日に1度でる。


それも偶に悪戯で尿や精子が入っている事もある。


だが、それでも生きる為に彼女らはそれを食べて続けた。



女気が無いからからか手が無いこんな状態であっても使う者は多かった。


裸で繋がれ、暇さえあれば毎日犯されていた。


だが、沢山の人間に犯され続け体のラインは崩れ、衰弱のせいか動かなくなる頃、流石に飽きたようだ。



「此処まで気持ち悪くなったら抱けねーな」


だれかがそう言いだすと...今度は性処理道具じゃなく、暴力の捌け口のオモチャとして使われ始めた。



「いやぁぁ熱い、熱いやめて、やめて」


「何だ火であぶれば、少しは真面な反応するんだな」



「いやぁぁぁ痛い、痛いよーーーっ、ちゃんとしているの何でなぐるの、私悪い事してないよ」



「いや、最近リーダーに怒られて無茶苦茶腹が立つからサンドバックになってね」


「私のせいじゃない」


「関係ないな」


「うぐっげほうげええええええっ」


「汚いゲロしやがって、ちゃんとかたずけろよ」


「どうやうて」


「食べれば良いじゃん?」




「ううううぅまうりちゃん、だいじょうぶ」


「だいじょううじゃなうよ ようこちゃん...」


彼女達は苦痛から逃れるために女神に祈った。



「イシュタス...さ.またしゅけて」



「イシュタ..たすけて」





此処に来て、盗賊団は恐怖を感じた。


この二人は、女神の使いだった...


この世界は一神教...悪人でも女神を信仰している....


もう手遅れかもしれない、だがこの状況を女神が見たら..そう考え、死なない様に手持ちのポーションを振りかけた。


治る訳が無い、この世界に四肢欠損を治す方法はない。


傍に置かない方が良い...そう考えた盗賊団のリーダーはハルテン男爵たちを売る際に二人の処分を奴隷商に頼んだ。



ハルテン領の人々は盗賊になるかどうか話をし、盗賊になる者は生かされ、それ以外は殺された。


ただ、女子供を含み殆どの者が盗賊団に入った。


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