第21話 【閑話】王宮 幸せ異世界人(終) 異世界人と言う名の家畜 本編は続きます。

王宮主催のパーティーに我が家は三人の娘と一人の息子を送り込んだ。


パーティーとはいう物のこれは「婚活」であり「爵位」の争奪戦だ。


しかも、「優秀な孫」の争奪戦でもあるのだ。



「異世界人」と言うのは我々貴族からしたら喉から手が出る程欲しいのだ。


武力系であれば、半年も鍛えれば、その力は此処にいる騎士団長並みの力は最低でも身に着ける。


ヒーラー系であれば、教会で高額で治療を施す高位ヒーラ位の能力が身に付く。


良いか...これは最低でもだ。


あそこに居る者の中でハズレを引いてもその位の能力はある。


逆にアタリは聖騎士やクルセイダーにアークプリースト等、この国数人しか居ないジョブ持ち。


その辺りになれば、どれ程領地の為になるか解らない。


しかも、今回の異星人の男の多くは「女性にだらしない」と聞く。


実に結構...娘があぶれたら、全部嫁がせてみれば良い。


それでも足りないなら、教会にでも行き、養女として引き取り好きなだけ抱かせれば良い。


別に強制ではない...事情を話せば自分から股を開く。


何しろ、異世界人との間に生まれる子供は皆優秀だ。


優れたジョブや、優れたスキルを全部とは言わないがかなりの率で引き継がれる。


優秀な孫を儂にくれる実に良い息子でもある。



つまり異世界人とは...


戦わせて良し!


仕事をさせて良し!


そして欲望に溢れていて使いやすい。


そして、子作りさせて良し。


異世界人とは我々貴族にとって...実に良い家畜なのだ!



死ぬ程戦って貰うか...働いて貰い。


思う存分、女を抱いて繁殖させ..その子供までもが使い続けられる。



最高の家畜...それが「異世界人」だ!






貴族や王にとっては最早、異世界人は..裏で家畜の様に扱う。


その方向性で決まった。


爵位を与えても、重要な役は与えない。


贅沢をさせ、女を宛がい...それ以上の利益を出させる「金の卵を産む鶏のような家畜」


それが異世界人という名の家畜。


だが、それに気がつかない異世界人にとって、それは幸せな事にしか思えないだろう。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る