朗らかに笑う、村の優しさが恐ろしいです。
件の事を怖がるよりも、村人の方がおっかなかったです。
山に閉ざされた村の中、「よし、坊主を殺そう♪」と決めてさっさと実行する。
この手軽さ。殺すことに全く抵抗がない感じ。
これが怖かったです。
最後に何故か「件」に同情しておりました。
人の世に定期的に生れ落ちて、殺されるだけの運命。
どこぞの異界の世で酷い呪いに掛けられて、そのような生き方を強いられている。
そんな風に思えてきました。
件さん元気出してっ(・v・)ファイトー
作者からの返信
うちはとはつん さま
この度は拙作をお読みいただき、お星様までどうもありがとうございました!
くだんの伝承で不思議に思っていたことを今回詰め込んで見ました。閉鎖的な村社会や、貧困な生活の中で人の倫理が狂っていく…くだんが現れたことでなく、既に世の中が狂い始めたところにくだんは現れるのでは——と。
温かいお言葉も、本当にありがとうございます。
様々な事情があるにせよ人間は怖い生き物ですね。
語り調の文体も内容を引き立てていてとても良かったです。
作者からの返信
右中桂示 さま
この度は拙作をお読みいただき、誠にありがとうございました!
そうなんです。バケモノと呼ばれる者たちよりも、真に恐ろしいのはヒトなのですよ…というのが今回の裏テーマでした。
嬉しいお言葉をありがとうございます。