第91話
さぁ、エルク様──
気持ち良くさせてあげますね?
私も久しぶりで気合いは十分です。
視線を股間に移します。
「なッ?! これは──」
半月前より、ギンギンで大きい?
まさか、私達が抜いてあげれなかったばかりにこんな事になるなんて……私達が必ず鎮めて差し上げますね?
私はロッテさん作成のローションを垂らします──
そして、まずは手でナニを掴んで白い液体を出させます。
やはり、前よりも時間がかかりますね……手強くなっています……。
私はエルク様のふとももの上に跨ります。
そして──
あそことあそこを擦り合わせます──
そして前後に動きます──
「はぁ…はぁ……こ、これはヤバいぐらい……気持ち良いかも……」
エルク様がビクンッ、と動かれます。
エルク様も気持ちが良いんですね?
私もっと頑張りますね?
────
────────
────────────
もうダメ、限界です……。
何度も擦り付けた結果──気持ち良すぎて腰が動きません……。
エルク様の顔を見るとはニヤけておられます。きっと良い夢を見ておられるのでしょう。
あー、今入れたら意識が飛ぶような快感が得られそう……でも、我慢です。
名残惜しいですが、次の方に代わらなければりません。
他の方も直ぐに感じて喘ぎ声を上げながら私のようにぐったりしていきます──
しかし、この短時間で何回も逝ってしまうなんて誤算です。
今回のあそことあそこを擦り付ける方法はこれから私達の訓練として取り入れましょう。来るべき未来の為にッ!
それにいつもより全然抜けていません。これから皆でカーニバルですッ!
◆──エルク視点──
朝起きると、とても快調だった。
エロい夢を見た気がするが──
股間はミゼリーのお陰で落ち着いているようだしな。痛くないぜッ!
疲れが吹き飛んだ気分だな。マイの用意した睡眠薬の効果は素晴らしい。これからは毎日飲みたいぐらいだ。
これからも寝る前はミカに『健康』のスキルを解除してもらおう。
『私もお前が猿になる姿を見るより、こっちの方が断然良い』
だから、ごめんて! しばらくはそんな事あんまりないって! たぶん!
ただ、不思議なのは体力と魔力が増えている気がする事だな……。
まさか夢精してるのだろうか?
出せば出すほど増えるらしいし……。
しかし、パンツは濡れていないからそんな事はないはず……たぶん。
ピコンッ
『いや、パンツ変えられてるからな? 外に干してあるぞ? それに汚れた股間も拭き取られている』
……え?
外に出ると俺のパンツが干してあった。
た、確かに下半身が綺麗になっている気がする……。
って事は──夢精した事がバレているのか??
『まぁ、当然だろう。それはもう初めて見た人はドン引きするぐらいの量が出ているからな』
…………顔を合わすのが気不味いんだが?
『それより、『マップ』を開け』
いや、けっこう死活問題な話なんだけど?!
寝てる間に夢精して、女の子がパンツ替えて、下半身を念入りに拭いたんだぞ?!
『正直、どうでもいい。はよ開け』
ぐぬぬ……。
ミカに言われるまま『マップ』を起動させたら、『慈愛の誓い』のメンバーがこちらに向かって凄い速度で移動していた。
おそらくミゼリーが正直に報告したんだろう。まぁ、そう言うように伝えたからな。
エレナさんは嘘を見破る。なんせ初代聖女で教皇様だしな……。
2日もすればここに何人か到着するだろう。
さっさとこの国から出よう……。
俺達は急いで準備した。ライクさんには挨拶して国を後にした──
ミカがその時に──
『フリューゲル楽しみだな〜』
と言っていたのが引っかかったが……。
◆──プリッツ視点──
俺は『
今は訳あって、『聖騎士』に任命されている。
まさか──
『慈愛の誓い』の1人が教皇様だとはな……初めてお顔を拝見させて頂いた……。
俺は国に帰る前に『慈愛の誓い』に捕まった。
あの時は本当に殺されるかと思った……俺がエルクを捜索するのを手伝う事で助かったが……。
この任務を枢機卿から受けた時、言い淀んだ事がよく分かったよッ!
そりゃー枢機卿も誰の調査か教えてくれねぇわけだよッ!
しかも、教皇様の処女が失われたからとか報告なんか出来るかッ!
俺が殺されるわッ!
なんたって──
教皇様は『慈愛の誓い』では『不死者』の二つ名持ちだ。
回復魔術、聖魔術、結界魔術、他にも色々と魔術を使いこなすのは当然ながら──
戦闘ではいかなる攻撃も結界魔術で防ぎ、仮に攻撃を受けて四肢が吹き飛んでも回復魔術で直ぐに元通りになる。
標的を撲殺する為に決して止まる事が無い。
メイスでの近接戦闘を好んで行う──とても回復術師とは思えない立ち回りだ。
それが────『不死者』だ。
そして、俺はそんな教皇様の権限で聖騎士に任命されたわけだ。
俺の表の任務は今代の聖女様の護衛、裏の任務はエルクの捜索だ。
聖女様と言っても正式な聖女様ではなく、聖女様候補だ。
まぁ、実力的に考えたらこの人しかいないから事実上は聖女と言っても問題ないだろう。
今代の聖女様はとても人が出来たお方だ。正確はお淑やかで誰にでも優しく接する。
だが、お人好しすぎる。
言い方を悪くすれば世間知らずだな。
だが、魔術においては聖王国内でも2番手の使い手である事は間違いない。
道中で現れた魔物も普通に倒していた。
教皇様の戦闘スタイルに似ている気がするが──それは教皇様直々に育てたからだろうな……。
今回、世間を学ぶという名目で巡業を行なっていると教皇様から聞いている。だがそれは建前で、本当の理由は聖女になる為の巡業だ。
俺達が向かうのはダンジョン都市『フリューゲル』だ。
どうやら、一人前の聖女様になる為にフリューゲルの隠しダンジョンの攻略が必須らしい。
命の危険はあるが、同伴する聖騎士にも恩恵があると言われた。
理由を尋ねてみたが、教えて貰えなかった。
これは余談だが、俺の調べた限り──
初代聖女様以外に攻略した歴代聖女様はごく僅かだったりする。
基本的に攻略出来ずに仮の聖女様として役割を全うしている。
とりあえず、俺の予定は俺を含む10人の聖騎士と聖女様でダンジョンを攻略する。
その合間にエルクを探す事になるだろう。
数日後──
フリューゲルに到着した俺達はダンジョンに潜るが──
攻略に失敗する。
聖女様は「教皇様に殺されてしまいます……」と酷く落ち込んでいた。
俺も共感出来たので同情した。
ただ、あのダンジョンの攻略は諦めた方が良いと思う。聖女様の護衛となる聖騎士は冒険者ランクで言えばB〜Sランク相当だ。
そんな猛者達が引き返さなければならないぐらい凶悪なダンジョンだった。
俺なんか逃げるので精一杯だったからな。
ちなみに聖女様は懲りずにダンジョンに何度も潜らされているので付き合わされる聖騎士は日に日に心を病んでいる。
そんな事を考えながら俺は現在──息抜きに1人で酒場に来ている。
酒を飲んでいると、綺麗な姉ちゃん達を侍らせた男が入ってきた。全員がとても美人で可愛い。
真ん中にいる男は髪の色は違うが、エルクのように見える。
声が聞こえてきた──
あれは間違いなくエルクだ。この俺があいつの声を聞き間違えるわけがないッ!
俺はエルクに視線を移すと──
おっぱいに挟まれてニヤけるエルクがいた。
俺は思った──
『俺が苦労してるのにこいつ、新しいハーレム作ってやがるッ! リア充なんか死ねッ!』
──と。
良し、教皇様に報告する前にチャンスをくれてやろう────
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