第86話
あれから4日が経った──
色々と頑張った……もう賭けを開始して1週間も経つんだな……。
現在はミゼリーさんと2人で飯を食っていたりする。
というか、ミゼリーさんも何か耐性系のスキルでもあるのだろうか? 原液の効果ヤバいのに意識があるとかさすが『慈愛の誓い』の一員だなと思う。
まぁ、それでもお互いに疲れたので小休憩中だ。
俺の高級テントの中が独特の臭いで充満しているし、何より掃除がしたい……。
「ミゼリーさん、魔術で掃除を頼んで良いですか?」
「う、うん……『
さすがミゼリーさん。この魔術便利だな……。
ミゼリーさんはモジモジとしている。俺と目を合わせてくれない。
「エル……意識あった?」
「途中からありましたよ?」
「やっぱり……恥ずかしい……」
なるほど、ミゼリーさんはかなりの恥ずかしがり屋さんだからな……。
しかも逝った顔も見たから余計に恥ずかしいのかもしれない。
この4日間は良い経験をさせてもらった。
体が思うように動くようになり、童貞のようにただ突くだけではなく──
たまに『身体強化(極)』を使って強弱や角度をつけて行った。
そして、俺は性感帯と呼ばれる部位をひたすら攻めた。
その中で耳が弱点だと知った。
そこを攻めると「ら、らめぇ〜♡」と見たことのないミゼリーさんを見る事に成功する。
俺は好機だと思って攻勢に出た。
その結果──
俺はついにミゼリーさんを逝かす事に成功したのだッ!
薬の効果もあるのだろうが、これは大きな一歩だった。腰砕けにするにはもっと頑張る必要があるが。
ちなみに、その時のミゼリーさんは「──あ"ッ、な、何、か来るゥゥゥッ──ア、アァァァッ──」と鳴いてくれた。
クールなミゼリーさんが初めて叫んだ瞬間だった。
そのギャップに興奮して高速突きを会得した。
ただ、そのせいで現在は体力と魔力が不味い事になっている。正直、頑張り過ぎた……休憩出来て助かったな。
あのミゼリーさんをとヤるのはペース配分的に不味い……暴走してしまう……。
というか──
薬の効果があるとはいえ……俺ヤバくねぇか?
欲求不満だったのもあるかもしれんが──
俺の息子が絶倫過ぎるだろ……俺の体はどうなってしまったんだ?
『良い感じに仕上がってきたな。ついに大々的に『絶倫王』と名乗れる日も近いな。もうすぐ覚醒するに違いない』
名乗りたくねぇよッ! しかも、これ以上覚醒したら俺どうなるんだよ!?
お前が俺に何かしたのか?
『私は何もしてないぞ。覚醒したら『絶倫王(極)』になるだけだな。それより【
やっとかッ!
俺は【
[拝啓:絶倫王様へ。
この度1週間【
新しい力は『チャージ機能』になります。
これは、【
そして、今回は初回サービスで絶倫王への道に進むべく私が新しく作った素晴らしいスキルを1つ確定で差し上げたいと思います。
それでは、良い【
その文字を読み終わる頃には目の前が眩しいぐらい光り輝いていた。
神様、初回サービスありがとうございますッ!
本音を言えば──絶倫王への道とかより、物理で『慈愛の誓い』を退ける力が欲しいです!
でも、今ミゼリーさんに負けたら連れ戻されてしまうので我慢します!
それより、拝啓の絶倫王はいらないですッ!
目の前に文字が表示される──
[エクストラスキル『絶倫王』の習得おめでとうございます]
──どうしてこうなった?!
神様からも絶倫王認定を完全にされた瞬間だった。
なんやねん、このスキルはッ?!
『エクストラスキルとは世界に一つだけのスキルだぞ』
そこも気になってはいたけど、俺が言ってるのは『絶倫王』の方だよッ!!!!
『あー、これな……』
歯切れ悪いな……。
『いや、なんやかんやで絶倫王と揶揄っていたが──マジで『絶倫王』が爆誕したな』
へ?
マジで?
『うむ、これはもう完全にお前専用のエロスキルだな。とりあえず簡単に説明するぞ──』
聞けば、複数のスキルを組み合わせたスキルだった。加護のセットみたいなものだ。
ミカは面倒臭いのか説明をかなり端折ったが……。
①『絶倫』:何回出しても尽きず、エロい事をすると色々と補正がかかる。
②『身体操作』:血流を操作してあそこを無理矢理奮起させる
③『魔力具現化操作』:魔力を具現化してあそこの形にジャストフィットさせる。前戯で複数攻めとか出来る
④『根性』:どんな苦境であっても意識を失わず、諦めずに立ち向かえる
⑤『不屈』:腹上死するのを防ぐ
⑥『魔力成長(エロ)』:出す度に魔力が増える
⑦『体力成長(エロ)』:出す度に体力が増える
という物だった。
とりあえず、ミカが説明文をエロスキルに繋げたいのは良くわかった。
ミカ曰く、⑥と⑦は今回の為に神様が直々に作ったスキルだそうだ。
色々と突っ込みたい気分ではある。
とりあえず、これは神様が俺に──
[ベッドの上でざまぁさせてやる]
──と言ってくれている気がする。
それか──
[もう見飽きたから、さっさと決着つけろ]
──と言われているような気もするが……。
とりあえず、このエクストラスキルをこの機会にそこそこ使いこなせるように頑張ろう……。
『冗談抜きで一般の女性はもう抱けないと思った方が良いぞ? 壊れるから』
そこまで?!
まぁ、どうせ魔契約があるから『慈愛の誓い』のメンバー以外は抱けないんだけどさ……。
「そろそろ、第2ラウンドを開始しましょう。次で決めます」
「そうですね。決着をつけましょう。ミゼリーさん──勝たせて頂きます」
俺達は1回目より多い媚薬の原液を飲み干す──
…………ん?
普通に意識が飛ばないぞ?!
これが『根性』の効果か?! いや、『健康』で慣れたのか?!
しかし、それでも薬の効果で頭に血が昇っている感じだな……衝動を抑えるので精一杯だ。
そうだ──
『身体操作』で血流を下半身に集中させてみるか──
うおッ?!
下半身がギンギンなのは、薬の効果もあるが『身体操作』を意識して使ったら更に固くなったぞ?!
しかも、頭がクリアになった事で薬の呪縛からある程度逃れたっぽい?!
『……『絶倫』の効果で上書きしただけだ……薬で無理矢理本能を呼び起こすんじゃなくて、普通にお前の本能が薬に買っただけだ。もうお前にエロ系で教える事は何も無い。免許皆伝だ』
いや、お前って師匠でも何でもないだろ?!
なんか普通に説明してくれたけど、俺のエロに関する本能がヤバすぎねぇか?!
だが、これならいける──
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