第24話

車に乗り込むと、千晴さんは左手を助手席に乗る私に差し出し、私はその手を握りしめた。

「勇樹さん、帰りの電車時間まで、恋人するぞー」

「千晴さん、賛成、おー」

 と変な気炎を二人であげ、笑いながらのデートを開始した。


 車がラブホテルに入り、部屋では、互いに抱きしめあい、デープなキスをし、キスが一段落すると、二人共素早く服を脱ぎ去り、ベッドに潜り込むと、千晴さんの手は、硬度をましつつある私のペニスを握り、私の右手は、千晴さんのおっぱいを撫で、私のペニスのように、立ち始めた乳房をつんつんする。


 左手は千晴さんの股間の愛撫を始めるため、スカートの中に手を入れたが、千晴さんは、私の愛撫を振り切り、顔を私の股間にまで下げ、素早くペニスを含み、吸い上げた。


 いつになく積極的な千晴さんに対抗し、千晴さんの尻を掴み、私の顔に引き寄せた。

 シックス・ナインというよりも、向い合せでやっているので、どんな体位なんだろう?


 千晴さんは年上だから、セックスをリードしようとしているのか、それとも、セックスの快感を追求するタイプなのか、積極的な千晴さんに興奮度もマックスに。


 手足が長く、引き締まった身体の割に大きなおっぱい、お尻もキュッと上に向いている。

 顔立ちは彫りが深いけど、日本人的な美しさがあり、結婚したら同じ職場でしか、

 家と旅館は通勤時間なし、いつでも自由にセックスできるし、などと、素敵な未来を想像していると、ペニスの硬度がマックスを迎えた。


 ペニスにコンドームをかぶせ、千晴さんの両足をつかみ、広げ、挿入し、うごかしながら射精した。


 ペニスを抜き、コンドームを取り去ると、千晴さんは、

「前にね、勇樹君から中に出された時、勇樹君を受け入れたという実感があって、 とっても嬉しくなって、夫婦になって子供を作る時は、いつも私の中に出してもらえると、思うと、とっても興奮しちゃった」

 と、私の耳に口を寄せ、囁くように言った。


 そして、

「ピル飲もうかとも思ってる。別に月経不順じゃないけど、勇樹君を直接感じることが、できるし、子供が欲しかったら止めればいいし。コンドームを買うと思えば、 費用もそんなにかからないと思うの。」


「コンドームを使わなくていいのは、私としては嬉しいけど、ピルって副作用とかも、あるそうだし、私は千晴さんにそんな負担かけたくないな。」


「うん、ありがとう。実際ピル飲もうと思ったわけじゃなく、どうかなと思って。 勇樹君がそう言ってくれるなら、飲まないよ」

 と言って、ギュッと抱きついてきた。


 ピルを飲んでくれ、毎回中出しできるのは魅力的だけど、千晴さんの身体に、どんな影響があるのか不明だ、何よりも、千晴さんには健康でいてほしいから、リスクは避けてほしい、と考えるのは、年寄りくさいかもね。


 そんなことを考えていると、千晴さんが私のペニスを握り、クリトリスに擦り付けていて、ものすごく刺激され、急速にペニスの硬度が高まる。


 もう我慢できなくなり、ベッドから立ち上がり、千晴さんの尻を持ち上げ、バックから挿入し、ペニスを動かし始めたが、コンドームを付けるのを忘れたことに気付き、あわててペニスを抜くと、コンドームを装着、再び千晴さんの中に入れ。


 ペニスを動かすごとに、千晴さんは、

「ううぅ、ううぅ」

 と声を出す。


 引き締まったお尻、すごくくびれたウェスト、スレンダーな背中と肩をなでながら、出し入れを続けると、

「いい、勇樹、いい」

 とあえぎ声が出るようになった。


 いつもは、勇樹君だけれど、勇樹と呼ぶようになり、千晴さん感じてきているなと思った。

「私も、千晴さん、とっても気持ちいいです。私も出そうです」

 と言いながらも、射精感を抑えるため、出し入れを止めた。


 その時、合図ではないけど、ペニスをピクピクすると千晴さんは、壁キュッキュで応えてくれた。千晴さんは、上半身を腕で支えることができず、うつ伏せになり、尻だけを上げ、私に挿入されている状態だ。


 その内、何か訳の解らないあえぎを口にし、私はとにかくペニスの出し入れに集中しながら、手を千晴さんの、クリトリスや肛門付近を愛撫し、動きをを速め射精を迎えた。


 射精する瞬間、千晴さんはコンドーム越しでも判ったのか、

「あー、来て」

 と言い、私は、

「千晴、いくぞー」

 と言って、ありったけの精液を絞り出した。


 バックからのセックスを終え、二人で抱き合っていると、

「たぶん、私、感じるようになっちゃった。勇樹のが入ってきて、動いている時に、

 とっても感じるよになった。」


 そして、自分の股間に指を当て、

「この前はね、ここをね触ってくれた時に、いい気持ちになったけど、それは自分で勇樹を思って、触ってた時と同じ感じだったの。それが今、勇樹を迎え入れた今はね、とってもいい気持ちになったよ。」


「私のオチンチンに感じてくれて、とても嬉しいよ。もっともっと感じるように、 愛し合おうね。」


 私の返答にうなずき甘える千晴さんを見ると、二人で性感を高め合うというのは、こういうことを言うんだなと、思った。


 その後、千晴さんが上になり、腰をくねらし射精に導いてくれようとしていた。 私は、千晴さんの上気した顔を見ながら、とピンと貼った乳首、丁寧に揃えられた毛や、クリトリス、ついには肛門まで愛撫しながら、コンドームの中に精液を発射した。


 その後、千晴さんに、

「家の帰ったら毎日メールするけど、千晴さんを思って、毎日自分でしてたんだけど、その、千晴さんを思い出せるものがあると、すごく興奮して、感激して、満足感があるので、下着を貸してもらいたいです。」


「えー、そんなの。変じゃない、勇樹さんて変態さんなの?」

 ちょっとしてから、

「でも、会えないなら、相手のこと思い出すため、何か欲しいと思うよね。ちょっとは、わかるかな?」


「お願いします、パンティを貸して下さい。次来る時、素敵な下着を代わりに、プレゼントしますから。」

「うん、今付けてる、ブラジャーと下着を貸すから。その代わり、絶対浮気はしないこと。勇樹君のご両親には見つからないこと、人に見せないこと。解った?」


「はい、解りました。約束守りますから貸して下さい。8月にアルバイトに来たら、 お返しします。」

「ばか、その前にデートするんだから、その時返しなさい。」

「了解しました。大事に使います。」

 と言うと、千晴さんは、

「ふふふ、役に立ってよ」

 と言いながら、ブラジャーとパンティを渡してくれ、私はそそくさとバッグにしまた。


「それじゃ、どのように使用したか、ちゃんと写真に撮って送ります」

 と言うと、

「ばか」

 と言って、顔を赤らめ下を向いてしまった。


 千晴さんは予備の下着をバッグから出し身につけ、私が妄想していた、ノーパンスカートは実現しなかった。


 その後、たわいもない会話をしながら、千晴さんに駅に送ってもらい、恒例のハグとキスをした後、ホームから見送られ、電車に乗り自宅に帰った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る