《詩》透明になった木

静寂した月明かりと

星屑を散りばめた空の下


夜風が吹き微かに頬を伝う


深い森の中に独り立ち尽くす僕には雪が降る


血も引く発光した月に

夜を待つ子供たちが映される


次第に無くなる重力に僕は浮遊する


今夜、あの透明になった木の側で

青い果実に齧りつく

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