「例えば君が、かつて世界を救った事があるとして────」電車で帰ろうとする少年に少女はそう問いかけます。そして、異世界で本当にあったかのような出来事を少年に聞かせていきます。その話はやがて、勇者と魔法使い、槍使いの3人による恋愛の三角関係に発展していき……。読み進めるうちに、この女は本当のことを言ってるんじゃないか?という主人公と同じ気分を味わえます。謎を全て開示しない余韻の残る終わり方も素敵でした。